>>42
ぁぁああアアァ…グ、ぅ、はぁぁぁぁぁ…最高だなァおい。
目の前がよぉ、ぼやけてきやがる…これが『死』ってやつか?
生きることしかできねェと退屈なんだ。
だが…死と背中合わせになるこの瞬間だけは、最高に…————
(レールに沿って走る電車がネオンに混じってヘッドライトを照らす。
深紅のオーラが混じり、線路の上でいくつもの光が目に悪いほど輝いた。)
ゴォォォォ————
(迫りくる電車に抗う術もなく、喜怒哀楽は衝撃に身をゆだねる。
その瞬間、耳朶を叩く走行音とともに鈍い音が響いた。
びちゃり。ふいに転の足元に肉片が落ちてくる)
これでぼくの仕事はこれで終わりですね。
( 肉片は肉片である。
光に照らされて、赤赤しい表面を露するソレにそれ以上の意味を求めるべきなのだろうか)
死んでますよね。
( ぼくは、その肉片を足先で転がしました )