>>41
《ヂィィィィィ !!!》
( 鎖をさらに勢いよく引っ張ります。
ばこーん☆ 凄まじい音です。おにいさんの体はトンネル天井をぶち破り、「至り」ます。
ゴォォォォォォォ
トンネル上は、すなわち、線路へ。
眩い光はすでにおにいさんの目の前です。数秒も経たずにおにいさんは電車に勢いよくぶつかり、あわよくばミンチになるでしょう)
いいから夕ヒね。
( ちなみに、半透明の鎖は、雲の上にまで伸びており、どこに繋がっているのかは分からない。)
ぁぁああアアァ…グ、ぅ、はぁぁぁぁぁ…最高だなァおい。
目の前がよぉ、ぼやけてきやがる…これが『死』ってやつか?
生きることしかできねェと退屈なんだ。
だが…死と背中合わせになるこの瞬間だけは、最高に…————
(レールに沿って走る電車がネオンに混じってヘッドライトを照らす。
深紅のオーラが混じり、線路の上でいくつもの光が目に悪いほど輝いた。)
ゴォォォォ————
(迫りくる電車に抗う術もなく、喜怒哀楽は衝撃に身をゆだねる。
その瞬間、耳朶を叩く走行音とともに鈍い音が響いた。
びちゃり。ふいに転の足元に肉片が落ちてくる)