頂きはただ上にあり それ以上の意を持たず
( ふいに… 香りのよい紅茶のかほりが教会の間に漂う )
「 …神々が分かり易く、そして暴けぬように
残した束縛の言葉 __しかしそれは破れた。 」
( 汲み取らずとも不可解を覚える羅列は滑らかに響き
___発する元を辿れば、先とも中心とも…ともかく
再び 長椅子より感じる"黒き気配" )
「 さて、ごきげんよう …そんな言葉をゆるやかに
受け止められる位の親しさは持てましたかしら?
__それとも 座して待つ言葉を急かしますこと? 」
…あら、ごきげんよう。
人ならざる者よ。
再び教会を訪れたということは、正体を告げてくださるのですか?
しかし、今はそれどころではないのですよ。
傍観者は新世界に一人のみ。とはいっても、わたくしには部が悪いようです。
あなたをその場から引きずり下ろすついでに、お力添えを願いますわ。
(突如現れた【混沌】、その波動に空間が歪む。
暗黒の狭間で止まる時。その中で短い言葉だけを交わした。)