( 暫くの無言が続いたのち )
「 …はぁー よく考えて下さいませんこと?
荒事。…それは敵対、考え方を荒げた末の齟齬に
他なりませんもの …こーゆー他人事にはわたくし 」
「 付き合いたくありませんわ 」
( 無駄に血の気が多い数人を見ることもなく
…長椅子に掛けたまま 紅茶の香りを嗜むのみ )
…ふふ、本当に、癪に触りますね。
これ以上、神の御心の前で勝手は許しませんわよ?
(結界を展開しながらカツリ、と踵を鳴らすと足元に魔法陣が現れる。
そこから無数の魔力の結晶が長椅子に向かって飛んでいった。)
はぁ、はぁ…なぜ、あなたが?
早くミズガルズに戻って奴を監視していなさい。
それがあなたの使命でしょう。
『使役』はわたくしの役目ですわよ。
(口の端から血が垂れる。魔力の消耗が激しいせいだ。
洗います呼吸に揺れる方で、現れた謎の男に話しかける。)