「 ........まだやんの?しつこいなお前.... 」
( とは言え新たな収穫が出来た、魔力を使わない戦闘方法 ...そして血の弾丸、練習には程良かった。ただやはり魔人的には魔力使った方が楽で....溜め息 )
「 ...まぁ、別に良いけど、死ぬまで殴っても良いし 」
( 魔人は腕を軽々と再生して元通りの状態に ...まだ魔力も半分以上残ってる )
……ハリジャはおれに背を預けたな。
兄さん、任せただっけ? よォく思い出せねぇや…
(自分が蛇の半神として生まれたのは。特異体質で生きることを強いられたのは。
きっと救われるための命だからだ。)
…おれはァ死なねえよ。
ああ、やっと。目が冴えたな。
(己の命を危険にさらしてまで吸収した全身全霊の『魔力』。
受けた痛みを魔力に変換する。それが今まで隠していた第二の能力。
にやりと笑った瞬間、ヨルムンガンドの腹に光る紋章が浮かび出た。)
言ったろォ?
切り札は最後の最後に使うってよォ。
(バァァァァ……――――ン
腹の紋章が口のように開くと、中から強大な魔力の束が放たれた。
溜め込んだ魔力よりも遥かに強い力。それは地平線までを飲み込まんと膨張を続ける。)