>>189
(数時間後、酷く疲弊していた青年は目を覚ます)
此処は…?
(ベッドの布団を右手で引きつつ、上体を起こして周囲を窺う。此処は何処だろうかと疑問が浮かんだが、一先ず自身の体を確認すると傷1つない状態になっていて安堵した。僕は助かったのだろうか?誰かが助けてくれたのだろうかと、色々と考える)
(机に小さな紙が置かれていた。そこには整った文字でこう書いてある。)
『わたくしはハリジャ。
聖神教会の修道女です。
疲労したあなたの身に安らぎを与えました。
もうしばらくしたら再び訪れます。
それまでお休みになってくださいませ。』
(聖女のような言葉が紙面で踊る。そこに潜む禍々しい魂胆に気付くことは容易くないだろう。)