――っ!!
(ビリビリと全身に伝わる圧倒的な『神の気配』。
魔力の蔦は言葉の余韻で萎え、淡い燐光を残して消えた。)
…
……貴様の、首を取りたいと、この数百年。
切実に思っていたのですよ。
ようやく片鱗を現しましたね。
忌々しき諸悪の根源、森羅の神…
――オーディン。
(その気配に、膝をつく。
震える体、流れる冷や汗。それでも憤怒に燃える眸をただ向けた。)
『……』
「お、おーでぃ、」
『いつ、よが、ごんをはっしてよいと、つげたか』
(ヘルの声も、ジンの声も聞かず、ただもう一度、そう告げる)
『ひ れ ふ せ』
(神は、怒っている)