「…………」
(彼女らの会話を聞きながら、愛とはやはり恐ろしいものだなぁと考える、恋愛感情の機能など、とうに調べ、理解し、切り捨てたものだから、他者に与えられる愛に己が答えることは無い、が)
(自分はどうやら厄介な愛され方をしやすいらしい、だってほら、シャングリラにはその代名詞とも言える子g)
「しきさまぁっっっ♡♡♡♡」
「!!!!!!!」
(急に現れた己を呼ぶ何かにおそらく抱きつかれ、シキは容赦なく座っていた椅子ごと吹っ飛んだ)
……
(困惑。広がる情緒、そして嫌悪感。)
…あらあら、どなたですか?
無礼なお客人。