>>15
(目を逸らすその少女の顔を、訝しみながら少し覗き込む仕草をする。
何故目を逸らすのか?何故有害なものを吸うのか?
……言うべきでないのを察し、口を噤む。
そして相手の開いた口から出てきた疑問を飲み、ゆっくりと口を開く)
「探索ですね。この世界には何があるのか?何を参考にできるのか?
データを収集して、活用していくのです。
この列車というのも、初めて乗りました。」
(一頻り言い終え、窓を通して外を眺める。)
…ふむ
(相手の視線に沿って外に目をやる。走行する列車の横で揺れる星草が、まるで青い海のように彼方まで広がっている。奥には大樹が2本、その上には丸い満月。【運命】は間違ってはいないのだ。)
(ギシ、木板の床が軋んだ音を立てた。謎の人物が腰掛ける座席の向かい側に座ると、静かに尋ねる。)
詮索、か。それならアンタは知ってるかい?
『入れ替わり』ってやつだ。