じゃあ見せてみろ、その力を
(腕を組んで見つめる)
噂には聞いていたが、まさしく傲慢な輩らしいな。
先に忠告はするが、その鉄クズのような鎧の中身が刻まれないように身を固めておいてくれ。
──
(……─ふぅ)
(人差し指と親指で小さな輪を作り、息を吹込めばたちまち桜模様の吐息が漂う。吐息はやがて燐光に包まれ、少女の手元に戻れば薙刀へと変化し。──チリン。薙刀の先で御魂の鈴が音を立てた。
……刹那、周囲の木々がすべて7等分に刻まれて、地に落ちた。彼方を覆い尽くす大樹までもが根をもがれ。)
……合否は今告げてくれ。長引かせるつもりはないのでな。