「さぁ!我らの力で全てを混沌の支配へ変えようじゃないか!!!
赤い月の下から宣言した
暗い影からは魔物達の声が大勢聞こえる
そして王は西に指を指して進軍し始めた。
魔物達は王の言うとおりに動いていた。
「君も軍に入らないか?」
よく来たな。
この軍に入って来たからには王の為に尽くして貰う。
勿論、活躍の証には地位が得られ領土が貰える。
悪くない話だろう?
名乗れ、そして力を見せよ。
ジンジン
──魔王軍はここか。あたしは晶晶。
力を見たけりゃ見せてやるぞ。
(現れる、白髪の少女。顔の一部までを覆う装束に身を包み、声高らかに名乗り口上を述べる。)
じゃあ見せてみろ、その力を
(腕を組んで見つめる)
>>4
噂には聞いていたが、まさしく傲慢な輩らしいな。
先に忠告はするが、その鉄クズのような鎧の中身が刻まれないように身を固めておいてくれ。
──
(……─ふぅ)
(人差し指と親指で小さな輪を作り、息を吹込めばたちまち桜模様の吐息が漂う。吐息はやがて燐光に包まれ、少女の手元に戻れば薙刀へと変化し。──チリン。薙刀の先で御魂の鈴が音を立てた。
……刹那、周囲の木々がすべて7等分に刻まれて、地に落ちた。彼方を覆い尽くす大樹までもが根をもがれ。)
……合否は今告げてくれ。長引かせるつもりはないのでな。
(防御魔法で鎧を固め、その力を見た。)
...合格だ、晶晶。
その力ならば中華の王が喜ぶ。その鮮やかな極東の国のように咲く花が舞い散る...
とても良い技だ...さぁ、王の謁見の間に迎え。
少し西に進めば橋がある。その橋を渡り、門をくぐり抜け
そして扉の先に王がいる...とても偉大なるお方だ。失礼のないように
(一つの場所だけ悪雲の空に満ちた下の黒に染まっている王城に指した。
現在いるこの場所は小級(中ボスぐらいの強さ)の魔族や中級(格中級ダンジョンのエリアのボスか上級ダンジョンの中ボスぐらいの
強さ)の魔族が住む軍事施設。見た目はまるで赤く満ちた大きな屋敷だが、魔物達が鍛錬に励んでいる声が聞こえる)
それと...王からその力を判断して『級』が決まる。
中級まではこちらの屋敷に住んで貰う。
もし、上級の場合は王城の中に住めるか領土をもらいその地を守るか...王次第だ。
じゃあな、桜の剣士。
(そう言い、彼は次の魔物の方へ向かった。)
(騎士から告げられた言葉に、西の方角を見やる。刻まれた木々の間につづく獣道の先、渓谷にかかる一本の橋があった。橋を越え、門をくぐれば──奴がいる。既にこの場から去った騎士の後ろ姿に目をやり、独りごちに呟く。)
魔物……妖怪が、この技を容易く褒めるなど想定もしていなかったよ。同胞でありながら類血など混じっていないとすら思い込んでいたというのに。
「桜の剣士」、か……その言葉、有難く受け取っておく。
(踵を返す。一千の昔、桜妖などと謳われた日々のことを脳裏に思い浮かべて。ひるがえした視界の中に映る王城や魔物達を、どこか躊躇するような顔ぶりで見つめる。)
……だが、好きにはさせない。
(片手に握る薙刀が霧散した瞬間、西へ向かって駆け出す。倒れた木々の木の葉が微かに揺れた。)
おい、そこのお前さん。
お前もこの先に許された者か?
(晶晶の後ろから声を掛ける。
見た目は鳥が8割あり、灰色の鷹に近く尻尾に魚の尾がある魔物
その少し大きい鳥は目を瞑っており、歩きながら気配を感じとっている。
彼の顔は嬉しそうな顔で歩く)
! ……
(背後に妖の気配を感じ取り、一歩先まで距離を取って振り返る。両目を閉ざし語りかける鷹魚。訝しげに見るも、敵意は感じない。)
…そうだ。アンタは何者だ?
俺の名は、ケフェウス・エゴクラフト。国から迫害を受け、また、領土欲しさにこの華の国へ参上した。
( 人か、化物か、そんな思考も不毛とさえ言える大きな肉塊を引きずる男。特徴乏しき男に、一つ特異な点があるとすれば、両脚が赤い光を反射する剣であること。
そして、男は剣の脚で地面をしっかり踏みつけ、肉塊の、おそらく腕であろう細長の部位を一振りする形で、塊を妖怪の足元へと向けて投げた。)
モダナイズ。
( その言葉で、中を舞う肉塊が血と肉を散らして変形する。メキメキ、ゴキゴキ、と痛ましい音と共に、正六面体のルービックなんちゃらのように、あらゆる部位が回転して、ーーできた。
妖怪の足元に ガチャリ と落ちたそれは、赤色の銃。)
それは我が国最新のアストラゼネカ銃。もっとも魔物で作ったものだが。俺は肉や骨ならなんでも操れる。
(変形した骨肉の様を見届けて、ケフェウスを一瞥する。)
……なにを企んでいる?
アンタの力は分かったが、理解したところでお互いの利はないはずだ。よろしくしようってんなら、あたしに声を掛けたのは間違いだと思いな。
(『領土が欲しい』、それがケフェウスの目的ならば、決して相容れないことを晶晶は悟った。晶晶にとっての目的とは、ここにはない別の何かだからだ。)
>>10
わしかい?わしの名前は...今はコカトリスと呼んでくれ
あの王城に住む“あるお方”に救われたお一人よなんだよ。
他にも後からそのお方に救われた者が来るとこだ
...目が気になるか?小僧
(おじさんみたいな口調に喋り始め、正体を言う。
そして羽に目を指した)
おーい!爺ちゃんも行けたのか!良かった...
(まるで人間の子供だと言わないばかりにコカトリスに走って近づく。
コカトリスはその少年の方へ向き、彼の右肩に足をつく)
コカトリス「お前さんも来れて良かった、まだ4人は彼処か?」
(彼の言葉を聞いて安心するが...あの4人がまだ心配なコカトリス)
うん、まだ彼処にいるよ。でもそろそろスライムちゃんが来ると思うよ!
(嬉しそうな顔でコカトリスに向ける。コカトリスはスライムは無事だと少し遠いが気で分かり安心した)
コカトリス「そうじゃな...しかし、彼女の攻撃はな...敵だったら嫌なもんだな」
(苦笑いで汗顔になる)
まぁ...僕もスライムちゃんの能力だと敵に回したくないよ。もう上級になりそうな候補だもん
(同じく苦笑いする。彼女の攻撃が嫌なばかりに横目に視線をずらす)
コカトリス「ま、まぁ...はよ王に会いに行くぞ!待たせたらあかんからな!」
(急いで歩き始め王城に向かう)
そうだね!てか...爺さん、飛ぶ練習でもしたら?
(下から上へ飛ぶことが出来ても滑空が出来ないコカトリスに呆れる)
コカトリス「種族的に無理なもんだい!!さっさと行くぞ!小僧」
うわ、待ってよ〜!
(二人は走って王城に向かった)
「おい、雑魚たち。マリンはどこにいる?私は誰よりも先にマリンに会わなくちゃいけない。軍だとか、混沌の支配には興味はない。マリンに会えればそれでいい。マリンマリンマリン… 」
>>13-14
…救われた?
(コカトリスが語る言葉に眉をひそめる。世の支配を目論み、傘下には領土すら献上せんと豪語する中華帝国の魔王。そんな奴が救いだの、救われただのと宣うようには到底思えなかった。)
(考えている間に、コカトリスとその仲間は王城へ行ってしまった。 >>11と>>15、適当に繋いでくれ。)
>>13
もう〜....此処まで遠すぎるよぉ〜....お爺ちゃん達速すぎ〜...
(愚痴を言いながら進む液体状の姿をした少女、そしてその後ろから付いて来ている者は
山羊の足と背中に蝙蝠の翼を生やした綺麗な黒髪の女性と黒紫の大量の蛇の頭を持った大蛇が歩いていた)
???「アンタは液体状なんだから遅いに決まってるもんじゃないの?」
(クククと笑いをこらえながら言う女性)
酷い!いつかは皆んなみたいに早くなってやるわよ〜!!
???「まぁまぁ...」
(怒り反論する液体状の少女とそれを間に抑える大蛇)
???「ともかく皆んな合格したのを喜ぼうよ〜、“あの方”も喜ぶと思うし」
まぁ、そうね...早く上級者にならないとね。
???「そうじゃないと恥をかくわ...」
(と三人は歩いて向かっていた。途中で晶晶がいたので大蛇は声を掛けた)
???「あの〜、そこの妖怪さん!君たちも合格したんだね〜」
(気楽そうに話しかける大蛇)
本当...凶暴しか居ないのは知ってたけど、まぁまぁアンタ達ヤバいわね。
一人は牛で領土を持ちたがりでもう一人はヤンデレかしら?
まぁ、私達も目的があるけど....“あのお方”を仕える為に来たもんよ。
(あざ笑いしながら話していたが、羔の言葉から『マリン』と言う言葉を聞いて固まった)
...あのマリンに会いたいって言うの?止めておきなさいよ、いくらなんでも命がいくつあっても足りないわ。
(冷や汗をかきながら説明した。そして〈あの方のお父上に誰が勝てるって言うのよ...〉ボソッ呟き、溜め息を出す)
だよね、あの『マリン』になんて.....恐ろしや恐ろしや〜!
(震える赤い液体状少女と大蛇)
???「そうだよ!それに関わらない方がいいよ〜!“あのお方”も言ってたけど、転生者に勝てるわけないじゃん!!
ある意味初代と戦うなんて勝てっこないよ〜!!」
(嘆く大蛇、ほとんど涙目である)
>>18
「そうかな……? いくらマリンも私には……。だから、私はマリンに早く会いたい。会いたい……から、早く会わせろ。バケモノども」
( 妖怪たちがマリンに怯える所以に、納得がいかないのか、無表情がややイラつきに崩れる。そして、一本の長い長い黒刀を背に携えただけの人間、羔(ガオ)は、妖怪たちに相対する。)
>>18
言われても知らないわよ!!
王様も“あのお方”もマリンの居場所を探ろうにも行方不明だし、何か『リフティン』と言う凶悪な悪魔が復活した噂のでてるし!
アタシに聞かれても困るわよ!パエスト家の“あのお方”以外誰も知らないんだから!!!
(焦りながら説明する女性である)
>>21
「……… っ 」
( 下唇を噛んで、眉はピクリと動く。動揺の表れだ。
というのも、羔は長い説明に苦手だからだ。とはいえ、相手は怒っていた以上、詫びねば )
「……すまない、私もしつこく聞きすぎた。マリンに会いたかったから……。でも、そうだな………戦争やってる暇なんてない。王も軍も国民も、全員で、マリンを探すのが道理………だろ?」
>>21
アンタはそう思うかも知れないけど....これだけは言っておくわ。
アタシ達は違う、“あのお方”のお陰でアタシ達は生きてきた...
恨みそのものであるパエスト家を潰すのがアタシ達の目的であり...王の本当の目的を果たせるのだから
探すのはそのマリンを潰すだけの為...パエスト家を破滅させる為よ
そしてこの戦争はパエスト家を追い込むに過ぎないのだから。
(真剣な顔で真実をストレートに伝える女性である)
...今更だけど名乗ってなかったね。
私はスライムだよ、こっちの二人はエンプーサーとヒュドラだよ。
(自己紹介をし、お辞儀をする)
エンプーサー「本当に今更ね。さて一緒に行きましょ?此処にずっと居ても仕方がないわ」
(と三人を誘うエンプーサー)
ヒュドラ「うん、早く王様にも会いたいし...何より僕達は恩人の“あのお方”に会わないと!」
(ウキウキに楽しみにしているヒュドラ)
>>23
「そう………」
(以降、相手との対話終了を表明するように無表情、無動作で、あくまでも無関心を貫く。相手が歩みを始めても、その場で立ち止まり続けた。
花のちりばんだ地面を、必死に無心で眺めても、どうしても頭の中だけは『マリンマリンマリンマリン』とぐちゃぐちゃに沸騰、脳はグルグル。それでも歩かねばと、ふと前を向くと、相手はずっと先に行ってしまっていた。だから小走りを挟んで、相手の肩まで手を伸ばした。)
「でも、私の邪魔したら殺してやるから……忠告…」
>>23
フフ、出来るだけそうするわ。けど...
(肩に置いてある手を掴み振り返る。その目は威嚇の目である)
あの男は...アタシの妹を殺したのよ?許せる筈がないわ...
見つけ次第潰すつもりでいる。アンタのことなんて考えてる暇なんてないわよ
(そう伝えた瞬間にその手は自ら外に出るように傷が出来て血が出る。
エンプーサーはそのまま王城に向かった)
エン姉さん...
ごめんなさいね、でも....一番パエスト家を恨んでいるのはエン姉さんなのも仕方がないもの。
姉さんは実の両親と妹で住んでいたらしけど...そのマリンって人が暗闇の中に現れて
その両親を殺し、その妹ですらも殺したそうなの...だけど、あのお方に救われてエン姉さんも心が軽くなったんだ。
復讐の為しかないから..そっとしておいて。
(心配した顔でエンプーサーの背中を遠目で見る。彼女の背中を見て切なくなる)
>>26
>>27
「そうか……マリンはまた……他者に災を……」
(血の垂れた手をズボンに擦り拭く。他人のそういう因縁話を聞くたびに、小さなため息が出る。だからこそ、)
「早く会いたい………」
( この感情に名を付けるのであれば、何が相応しいか、不安 ? 焦り ? 切望 ? 殺意? 今はきっと分からない。分かるようになるには会うしかないのだ、と脚をせっせと勤勉に動かす。
いつもは何もかもがめんどくさい。めんどくさくて、何もしたくない、呼吸もめんどくさい。でも、マリンのことを考えると、不思議と動ける。だから、歩いて歩いて、着いた。)
「ここが王城……… 」
>>16
前、進まないのか?
( 王城へ向かうまでの道中、試験合格者たちが進む流れで、一人だけ立ち止まっている。
たしか、前の会場では優雅な剣技で、桜の剣士と渾名されていたような。何より、受験生の大半が魔物である以上、人間らしいその外見には、人種差を不考慮にすれば、若干の安堵がある。)
>>27
はわわわ...此処が王様のお城...!
(驚いて震える少女、ヒュドラも同じように震えていた)
ヒュドラ「王様のお城...!わわわ...!」
エンプーサー「怯えても仕方がないわよ、二人とも。扉の前にあの二人がいるわよ」
(エンプーサーが指に指す二人は先程会ったコカトリスと少年だった)
「「おーい!!」」
(二人元気よく叫び手を振った)
>>16
それ僕も思った。
何か具合でも悪いかい?
(心配そうな顔で見つめるヒュドラ)
>>29 >>31
……いいや、何も。
(空に言い残した言葉の余韻が消えるより先に、2人の前から姿を消す。ただ前を駆けた。王城へ向かって。)
(周囲の会話は理解できない。ケフェウスの目的にも賛同する術を持たない。無駄な接触は後に敵を生むことだと晶晶は知っていた。)
「早く会わないと………」
( 第一の門前で受験生が並ぶ中、列を無視して壁前まで移動する。眼前に塞がる壁。ピタリ、と手を壁に這わせてみると、どれだけ分厚いかが分かる。
鉄壁の壁、対して、こっちは、脚をくの字に折り曲、一気に前蹴りを打ち放つ、すると、「もろい……」その言葉に見合う有様で、崩れていった。)
「 ん……扉だったのか………」
( 壁ではなく、扉の一部だったことに申し訳なく合掌し一礼。そのあとは、受験生の列に割り込み、抜かして、掴まれ、殴って、気絶させ、割り込み、割り込み、割り込み、で、最後の扉を一蹴りで通過。 そうやって、王の間まで、たどり着く。)
「王よ……」
( 三回ひざまずき、そのつど、頭を三回、床につける。王への儀礼である三跪九叩頭を済ませ、立ち上がる。)
「……私は10秒で………この城内の魔物ぜんいん皆殺しにできる力がある………だから、それなりの地位と財産、領土を要求する……」
>>31
うわぁ...早いね、僕達も早く行こ!
(前に駆ける彼女と同じようにヒュドラ達も王城へと入っていった)
>>33
何抜かしているんだお前さん!!
ああ、我が王よ!様々な違反行為をお許し下さい!
彼と同じ我々もあなた様やアザスト様の仕える力が御座いまする!
どうか...アザスト様に仕わせて下さいませ!!
(コカトリス、紫色の髪をした少年、スライム、エンプーサー、ヒュドラは直ぐに跪き頭を伏せる)
王の側近の妖怪「貴様らは違反行為を犯して得られると思「良い、南京」し、しかし...」
(羔達を怒鳴っていたが王の反応により引き下がる南京)
混沌の王「...随分と派手に来たものだ、若者達よ。羔とはお前か...確かにお前の力は嘘ではない。
だが.....お前は何かに囚われているように見える。例えばで言うと、俺の宿敵の『マリン』に余程会いたいから
その要求をしているのか?」
(ククク...笑いながら羔の目的を的中させた)
《凄い...!会って直ぐに目的を的中せるとは....!!...もし王を怒らせばタダごとではあるまい!》
(頭を伏せた状態で皆んな焦り始めている)
>>35
....特別にお前達を上級と認めよう。
だが羔よ、地位と財産の権を託すが...領土は認めん
(魔法で地位と財産を渡す羔達。
コカトリス達はほとんど驚きの顔しかなかった。
エンプーサーはカオスリアに伺った)
エンプーサー「カオスリア様、失礼の承知でお聞きしたいのですが...何故羔は領土を認めないのですか?
確かに羔はマリンに会いたがっておりますが...いくら何でもそこまで厳しくしなくても良いかと...」
(恐る恐るに聞いて汗顔になるエンプーサー、カオスリアは静かに答えた)
.....時の渦に巻き込まれた。
だからどこを探しても見つからないのだよ、マリンは。
(顔に手を置き、説明するカオスリア。
時の渦とは、神出鬼没に現れて吸い込まれた者は高確率で死ぬと言われている。
しかも一人吸い込まれなければ永遠に吸い込み続けていくと言う現象である)
「そう………私はマリンに会う………ために探す… だから必要となるのが、地位、領土、財産」
( その場から一歩、二歩、三歩と進んで、各兵の槍がクロスされたことで、その場で立ち止まる。
縮んだ王との距離。たとえ無礼であろうとも、細かな礼儀作法を行うのはめんどくさい。表情を変えるのはめんどくさい。多くを語り、やり取りするのもめんどくさい。コミュニケーションという緻密な作業が、めんどくさい。
でも、破壊は得意だし、めんどくさいとは思わない。いや、めんどくさい事があったら、壊してしまえばいいのだと思う。だから、マリンに会うのを邪魔する めんどくさい存在 が現れたら、壊してしまえばいいだけ。)
「混沌王よ。後ろにいる魔物たちに与えられるであろう『地位、財産、領土』の分、ぜんぶ私によこせ……。私が一番強いのだから……」
...分かった。
領土は認めめよう、だがこれだけは覚えておけ羔よ
お前一番ではない、『中華五人傑』には入っていないただの上級者だ。
強くなりたければ...この現五人傑をうち一人を倒せるぐらいでなければならない。
以上だ。
(と喋り終えたカオスリアは近くにいる『中華五人傑』の一人である南京と
ブータを呼びかけ命令を下す)
ブータ「それでは羔さん、西会議で領土の居場所や他の領土の方の居場所をお伝えしますのでどうぞ此方へ」
(にこやかな顔で案内する彼女。赤いタイフロントシャツの背中にはブータン王国の国章が描かれており
黄色のフィッシュテールスカートには中華帝国の国旗のマークが中サイズに描かれていた。
白いピンヒールを履いてることから彼女が完全にブータン王国の出身なのが見て分かる通りだ)
南京「では、お前達は東会議室で話す。ついて来い」
(青色の防具を着ており、背中のマントは中華帝国の国旗が描かれている。
そして黄色に光るその目は中国の星のように輝いていた。
コカトリス達は嬉しそうに案内されてゆくが、スライムちゃんは「お互い頑張ろうね!」って伝えてからコカトリス達の
方へ行った)
( 案内に従う。その間、何かと説明がされた以上、頭の中で整理せざるをえない。
一つ、『中華五人傑』と呼ばれる人を倒さなければ、この実力は証明されないこと。
二つ、ゆえに領土しか認められなかったこと。
三つ、領土だけじゃ総動員捜索ができな)
「それはだめだ !!」
( 噴出する感情。思わず地団駄を一踏みしてしまうと、地面に隕石落下跡みたいなヒビが入り込む。「あ……」と、靴底を上げると、パラパラと破片が落ちる。)
「 …すまない……… でも、私が欲するのは、領土だけじゃない…… 話が違う……地位も、財産も欲しい………それに、後ろについてきてるコイツらはいらない……、私だけだ。私だけによこせ」
...何か勘違いさせたでしょうか?
もう既にあなたは上級者である地位や子孫をも残せる財産がある。
そして領土も得たのに...どこに違う要素があると?
(クククと笑いながら彼の話を聞くと呆れて口を右手で隠す)
それは無理な話ね、カオスリア様はこの世界の支配とパエスト家の消滅を望んでいるお方。
いくら強い力を持ってしても体力が消耗し、動けなくなったら困る。
...パエスト家はあなたが思っているより強い。
邪魔出来る力なんて今のあなたにはないもの
(睨む目で言い返す。彼女の睨みはまるで龍が睨んでるかのように黒いオーラを放つ)
他にも反抗出来るように弱点に付ける兵士も出さなければならない。
あなただけの我が儘で出来るものではない、これはパエスト家の真剣勝負でもあるのだから。
...さて、あなたの領土は南海にある『海口』になるわ。
時の渦が多発する場所だからもしかしたらマリンに会えるかもね。
(そう言い、地図を渡す。一番下に『海口』がある。
その他には『青海』はチャイナと書かれており、『甘粛』はソビエイナ、『四川』は満州、『陝西』は南京、『山西』はブータン、
『河北』は清、『遼寧』は台湾、『吉林』は中帝、『黒竜江』はアザストなど様々に書かれていた。)
あ、そうそう...マリンを本当に邪魔出来るようにしたいなら『黒竜江』を支配するアザストに聞きなさいね。
今王城の4階にいると思うけど...壊すなよ?壁とか物とか...メイド達に怒られるからねぇ。
(これで説明は終了、アザストに聞いたら直ぐに『海口』に行きなさいよーと言い去る。
落ち着いた感じで瞬間移動した)
(崩れた扉、整合性を失う一列。それらは全て羔とかいう奴の仕業だった。晶晶は周囲の魔物に構うことなく、最早形を失った列の中に点のように並び。遠くに見える羔と王のやり取りに耳を傾けながら。)
……
(白い布地の隙間から覗く双眸には、王の首のみが映っている。)
見えるかい?カオスリア様のお姿は
(シュルルと蛇の下を出すような音を放ちながら耳元で囁く。
女は次にこういった)
お前の匂いはとても良い。
カオスリア様の喜ぶだろうなぁ
(クククと笑いながら後ろへと下がる)
( ーー王城4階にて。
バキッ ! バキバキ ッ!と、木屑が、石破片が、頑強な扉が砕け散った。破壊された扉の向こう側からは、一本の刃さながらの脚が突き出ている。間もなく、脚は綺麗なくの字を描き地面に戻され、すぐにその長い脚の持ち主である女が姿を見せた。
名を羔という。
特にこれといって、特徴のある面ではない。中華の文化らしい優雅な装飾もなければ、儒教や道教といった儀礼も知識も持ち合わせない。だから、装飾だらけの扉を扉と分からずに、壊した。
ただし、中華に完全に精通していないわけでもない。さっきの片足立ちや、現在も行われている歩き方など、明らかにカンフーを思わせるもの。隙のない、どこからでも、攻撃を防ぎ切る自信に満ちた歩みで、腰の捻りは柔軟、一歩一歩が重い。そして、たどりつく。アザストと呼ばれるであろう人物のもとに。)
「アザスト……もしお前がそうなら、マリンに会わせろ。会わせなきゃ、会わせなきゃ…殺しはしないが、引っ叩いてやる…」
はぁ...まったく、誰かさんに壊すなって聞いてなかったかい?
せっかちにももう少し落ち着いてくれ。
(珈琲が入ったカップをゆっくり置く
椅子から立ち上がり、羔に近づき顎を掴む)
...そんなに父さんに会いたければ僕の領土に来るかい?
まだカオスリア様には報告してないけど、父さんを鏡で封印しているんだ。
毒で眠らせてるから大丈夫だけど、いつ起きるか分からないし
父さんの使い魔が毎日のように襲撃してくるから大変なんだよ
(フフと笑って羔から離れる。コカトリスを呼び出し、巨大な鳥に変身させる)
さぁ、行こうか。
僕の領土に来るんだ、君も早く乗っておくれ
(コカトリスに乗り、座って羔を手で招く)
>>44
「そうか………」
( 顎に触ってきたソイツは、マリンを父と呼ぶ存在らしい。ーーマリンは男だったのか。
そんなことを長い説明の間、考えていた。そして、)
「コイツが、クリトリスか………。乗り心地は悪くない…」
( 長い長い説明に目をぐるぐる回した後、とりあえず「乗れ」との意志を受け取れた。長い脚を相撲取りのように持ち上げて、大きな鳥にまたがる。
なぜ、自分はこの鳥に乗っているのだろう。
こんなにも簡単に、マリンに会うことができるのか。
何か怪しい。これは詐欺なのではないのか。
ーーーまあ、めんどくさくなったら、壊せばいいか。
そういうわけで、「僕の領土」とやらに向かった。)
>>44
(暫くして向かっていたが、出発して15分後。
空から飛びながら話始めた。)
...本当に父さんに会いたいのはお前くらいの変わり者だよ。
まぁ、会いたいなら会わせてやるが厄日化してる父さんに到底君は勝てないよ?
死人相手に使う体力が無くなるからねぇ
(無表情に自分の領土を見渡す。
何故だか少し瞳は霞で覆われていた)
>>46
「大丈夫だ……私は強い……ゆえに問題ない……」
( 眺めるべき所は、遥か天上の大空でもなく、遙か下の中華の大地でもなく、前。ずっと前を向いている。なぜか。前を向けば、より早く到着すると思い込んでいるからだ。)
「そんなことより……早く会わせろ…マリンに会わせろ………」
( お馬さんごっこでもするように、体の半身を前後してクリトリスを急かす。よほど、マリンに会いたいのだ。会いたくて、会いたくて、震える。)
>>46
はぁ...もう少しで屋敷に着くよ
ほら
(コカトリスをスピード上げて向かう。
屋敷に到着し、着陸する)
...案内するから絶対に物を壊すなよ。
壊したら会わせてあげねぇからな
(怒りに詰まった目で睨みつけ、屋敷へと入っていく。
紫と赤く満ちた屋敷だ)
「気をつける………ア、ア、ア…」
( アザス… アザスカ?アラスカ?アダルト?
質問を投げ掛けようとした時、気づいた。どうやら案内者の名前を忘れてしまったらしい。これでは質問ができないではないか?と、冴えた無表情の下では悶々と葛藤する思考。
赤と紫の装飾でエビチリ色をした建物内を移動に移動するうち、もう一つ大事なことに気づいた。)
「聞きたいことがある……」
( 新たな発見。それは別に、名前が分からなくても質問はできるということ。この画期的な発見に従って、さっそく案内人に声をかけたところ、言葉がどうしても出てこない。なぜだ、なぜだ。歩くうち、 その疑問を解消する大事なことに気づいた。
質問を忘れてしまったのだ。だからとりあえず、)
「早く会わせろ……」
アザストね
君は少し記憶力が劣っているのか....
まぁ、この先の廊下にいるから。
一応言うけど、壁や物は壊すなよ?戦闘は許すけどさ
(睨み忠告し、廊下の扉が自動的に開く)
上げる