こっくりさん、こっくりさん…
その一言がこんな事態を招くなんて、その時は誰も思ってなかったんだ。
放課後の教室、赤い夕日が綺麗に、禍々しく、光っていた。
僕は窓を開け、カーテンを閉めてからつぶやいた。
「それじゃあ、はじめよう」
その場にいた四人はアイコンタクトをとり、ゆっくりと十円玉に指を乗せた。
「質問の順番は、まず僕、次に優也、光希、玲奈だよね?」
「うん、史乃こっくさん呼んで」
「わかった、こっくりさん、こっくりさん…」
その場にいる全員が胸を高鳴らせ十円玉を見つめていた。
「おいでましたら、はいまでお進みください」
鳥居の上にあった十円玉がゆっくりゆっくり、はいの位置に進んでいく。
「史乃、質問して」
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