「この子って、可笑しいのよ」
「へぇ。どんな風に?」
「うん、そうね……例えば…。
……この子は一昨日、おつかいに行ったの。魚屋さんで買い物をしたの。ヒラメを買って、ヒラメが入った袋を渡してもらったとき、ヒラメに言ったんだって。死んだ気分はどう?って」
「ちょっと可笑しな子ね。でも、幼い子供よ?幼い子供は想像力豊かだから、よくあることよ」
「そう思う?けど、まだあるわよ。
昨日なんか、人がいないところに向かって、喋りかけてたんですって。しかも内容がね、怖いの。もう会えないねって言ってたそうよ」
「もしかしたら、野良猫や野良犬がいたのかもしれないわ。動物にでも話しかけてたんじゃないの?」
「まだあるわ。これはとってもとっーても怖いんだから!
今日、この子ったらハサミを口の中にいれたのよ!可笑しいのよ、この子は」
「確かに、この子は可笑しいわ。ちょっと気味が悪いわね」
「幼い子供たちの間では、魔女だって言われてたらしいわよ」
「呪いでもかけるの?」
「そうよ。この子に悪いことをしたら、呪われるらしいわ」
「あらやだ。じゃあ私達呪われるわね」
あ、>>8って意味が分かるとこわい話だったわ。
場違いな気がするけど、いいのか、これ。