前回>>99
。゜・クリスマスに降る雪のヒミツ・゜。
その不思議な夢を見た日、私は、その
丘へ向かったいた。
魔法の丘。
みんな、そう呼んでいる。
理由は…………
なぜか、あの丘では雪が降らないから。
いや、降ることは降る。
50年に1度。たったの1度。
50年、50年。
静かに刻まれる時計のように
いままで1度もずれたことはない。
そして、その丘に私が向かっている理由
はただ1つ。
上杉くんに会う約束をしているから。
今日はね、上杉くんと付き合って、丁度
1年。だから、その記念のデートの約束。
えへへ。
楽しみにしてたから、早く来ちゃった。
そのときだった。
“魔法の丘”に、雪が降ったのは。
このとき、私がなにか理由を付けて、
帰っていればよかったんだ。
帰っていれば、上杉くんはっ_____。
前回
。゜・クリスマスに降る雪のヒミツ・゜。
_______優雅に舞い散る雪たちは、
これから起こる“涙の未来”を、
私に教えようとしていたのかもしれない。
もし、あの記憶の“誰か”が、
もしも生きていたら、
紗良姉が、まだ生きていたら、
未来は変わっていたのかもしれない。
紗良姉がイナクなってしまった今、
私はどうすればよかったのですか?
あのとき、____が起きたとき、
私はソレを、防ぐことはできましたか?
あのとき、私はどうすればよかった
のですか_____?