【ひな祭りは知っている】
第3話 塾で
塾に着くと、ロビーにはまだ誰も居ない。
今日、早く塾に行きたかった理由は2つあった。
1つ目は今日は塾の全国模試の結果発表日で、ロビーは人込みで混雑する。
私は人込みが嫌で、それを避けるために早く行きたかった。
それに、早く来たらゆっくりとKZの皆の順位を見る事ができる。
もう1つの理由は……KZの集合。
最近、KZの集合はかかってない。
だからちょっと早く行けば探偵チームの誰かに会えるかな、なんてちょっと期待していたの。
翼とは学校一緒でも、気を使って話しかけてこないから。
ちょうど黒木君、上杉君、小塚君が通う開生、私と翼が通う浜田、若武が通う公立中学のテスト日がちょうど同じ日だったの。
テストが終わっても皆は勉強や部活、サッカーチームKZの活動で忙しいとは思う。
でも、テスト期間に比べれば少しは余裕はできて集合もかかるんじゃないかって。
やっぱり、考えがちょっと甘かったかな。
色々考えながら私はロビーに掲示されている全国模試の結果を見た。
当然私の名前は載ってない。
得意な国語だけでもいつかは名前が載ってほしい……なんて考えが甘すぎるよね。
もっともっと勉強しなくちゃ。
探偵チームKZのメンバーの名前は勿論載っていた。
数学は「数の上杉」と呼ばれている上杉君がトップ。
社会と理科は「社理の小塚」と呼ばれている小塚君がトップ。
英語は「ウェーブの若武」と呼ばれている若武が7位。
「ウェーブの若武」と呼ばれているから、今回はきっと波が良かったんだろうな。
黒木君は総合で20位以内。
翼も総合で10位以内。
やっぱり皆成績良いな。だからすごく勉強してるんだよね。
そう思って教室に向かおうとすると、小塚君が居た。
「あ、アーヤ!元気?浜田も今日でテスト終わったよね。お疲れ様!」
小塚君がそう言ってくれた。
「私は元気だよ。テストの事ありがとう。小塚君もお疲れ様。小塚君こそ元気だった?」
ちょっと久し振りに小塚君に会えて、今の私は飛び上がりたい程嬉しい。
「うん、僕も元気だよ。勿論他の探偵チームの皆もね。
そうそう!若武がテスト終わったから、土曜日にKZの集合がかかったよ!
家に電話したらアーヤのお母さんが出て、もう塾に行ったって聞いたから僕も慌てて塾に来たんだ」
小塚君はそう言ってくれた。
「そうなんだ!私に伝えるためにわざわざ早く来てもらってごめんね。教えてくれてありがとう!」
KZの集合がかかった!早く来てて本当に良かった!
「ううん、大丈夫!久し振りにアーヤと話せて嬉しいよ。最近アーヤと話せて無かったから」
小塚君は笑顔で言ってくれた。やっぱり優しいな。
「私も久し振りに小塚君と話せて嬉しい。あ、そろそろ教室に行くね」
「うん、引き止めちゃってごめんね。これ。このメモに土曜日の事書いてあるから」
小塚君は一枚のメモを私に渡してくれた。
私はお礼を言って教室に向かった。
今回ちょっと長くなっちゃったごめんね←
>>869舞桜さん小説上手くって面白い続き気になる
>>868
見つけたぜ、!((
>>869
あああ((o(*°∀°*)o))何かもう何も言えない_(:3」 _ )_←
>>870
そういう意味でいったんじゃないんだけど、…
事情くらいあると思う