探偵チームKZ事件ノート11

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760:さち◆Ps:2016/08/29(月) 13:39 ID:Q0Y

小説更新です…

すると、翼があっと言うように声をあげた。
「なんだったら、アプリの音楽とか作ってもらえばいいんじゃない?」
「賛成っ!」
 私はすぐに賛成した。
 探偵チームKZには、私をのぞくと男の子ばかり。たまに、事件を調査する時に「女の子だから」と言われて、差別されることがある。だから、女の子が1人ほしいって思うことが何度もあったんだ。
「いいんじゃないかな。」
 小塚君も手を挙げた。
「彼女の作曲能力はすばらしいって、僕が保証する。」 
 すると、女嫌いの上杉君が言った。
「そんなに簡単にKZに新入りを入れてもいいのかよっ。そもそも名前も分からないくせにさ。」
「柏崎七音だよ。柏餅の柏に、山崎の崎、漢数字の七に音。」
 私はすぐに答えた。
 上杉君は私と柏崎さんを交互に見ながら言った。
「何で知ってるん……ああ、学校が同じなのか。」
 そう、私と柏崎さん、2人とも浜田の制服だったんだ。
「俺は、賛成だ。」
 若武が顔にニヤリと笑みを浮かべた。
「上杉にアプリの効果音のプログラミングを任せたら、どんな曲を作るか分かんねーもんな。」
「貴様っ!」
 ああ、せっかく取っ組み合いが収まったと思ったのに……
 黒木君が上杉君をなだめると、若武がいつものハーフパンツのポケットに手を入れた。
「つまり、この俺が賛成したんだから、賛成4票、反対1票で、黒木と七鬼がどっちに入れても柏崎は探偵チームKZに入ることになる……が、これは本人の意見を聞いてからだ。柏崎、どうだ?」
 全員が柏崎さんの方を向いた。
「ええっと。さっき、若武君とかいう子の話を聞いていたら、すごいKZの活動内容が面白そうだったので……良ければ入らしてください。」
 やったっ!
 ついに、KZに女の子がっ!
「これはきっとUM、運命だっ!」
「おい、若武、DAIGOの真似するんじゃねーよ。」
「そうだよ、若武。多数決で決まったんだから。ま、俺は入れてないけど、賛成だよ。じゃあ、自己紹介でもしよう。俺は、黒木貴和。対人関係のエキスパートって言われてる。これからよろしくね。」
「俺は、上杉和典だ。多数決で決まっただけなんだから、俺はお前が入ることは認めんっ!」
「僕は、小塚和彦だよ。社会と理科のことで分からない事があったら、何でも聞いてね。」
「美門翼だよ。柏崎さん、アプリの方、よろしく頼むよ。」
 あっ、私の番か。
 こういう時ってどう言えばいいんだろう。じゃあ、柏崎さんが転校してきた時と違うバージョンがいいかな。
「立花彩と言います。えっと、皆からはアーヤって呼ばれてます。Merci et au plaisir de pouvoir vous rencontrer、どうぞよろしくお願いします。」
 よしっ、フランス語で決めた!
「アーヤ、俺より目立つなっ!」
 はいはい。
「俺は、探偵チームKZのリーダー、若武和臣だ!あと、今日はいないが七鬼忍っていう、めちゃくちゃITに詳しい奴もいるからな!」
「改めて、柏崎七音です。何でもお手伝いします。聴覚と音感、作曲能力は誰にも負けませんからっ!」


檸檬◆F6:2016/08/29(月) 18:09 ID:gNQ [返信]

>>760フランス語の部分、「これから(どうぞ)よろしくお願いします」みたいな意味であってる…?自信ない…


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