早速、若武が覗き込んだ。
「オレがめっちゃカッコよく描いてある!
イラスト描いた人、駒形さんっていうのか。この人の絵いいな。」
「カッコよく描いてあるのは若武だけじゃなくてKZ全員でしょ。
アーヤもめっちゃ可愛いし…。」
雪が苦笑する。
「それから、うちも持って来てるよ、KZ。」
はいっと、雪が見せたのは『青いダイヤは知っている』。
少し恥ずかしそうに小塚君が言った。
「ちょっとそれ見せて。」
珍しく小塚君が大きく描いてあるもんね。
ペラペラとページをめくっている。
そうだ、青い鳥文庫のKZのサイトに色々書いてある!
それに私もKZの本持ってる!
私はバッグから持って来ていたiPadを出して、お気に入りに設定してあるKZのページを開いた。
「他にも色々とあるよー。」
iPadを見せる。
「へぇ〜。」
黒木君が私からiPadを受け取り、じっくり見ている。
「それから私も、ほら!」
私が持っているのは『赤い仮面は知っている』。
砂原が登場してるしね。
「砂原…アーヤと2人で仲良く並んでやがって、許さんっ!」
若武が叫んだ。
「え?」
「何だよ。」
翼と上杉君が若武の横から見る。
「本当だ…。」
「おい…砂原…。」
2人が顔色を変える。
上杉君も翼もなかなか迫力あるけど、私にとっては他人事。
というか、砂原とアーヤが並ぶと美男美女で綺麗!
「別にいいじゃない。煩くするとアーヤに気付かれちゃうよ?」
みーこが来て、ニヤッとした。
渋々という感じで大人しくなった2人。
「それに、私も持ってるよ、KZ。」
見てみる?とみーこが出したのは『緑の桜は知っている』と『黄金の雨は知っている』。
頷いて、上杉君が緑の桜を、翼が黄金の雨を受け取った。
後、>>777ラッキーセブンのゾロ目おめでと!