いよいよ事件が起こります!
「初恋は知っている 黒木編」
5、事故 黒木side
「ねぇタカ、本当に覚えてないの?」
ヒーローは相変わらず言う。
「昔は私達、すごく仲良しだったのにね。私、タカに思い出して欲しいんだ。タカは、私の…友達以上の人だから」
俺はその言葉に胸を打たれた。
どうしてだか分からないけど、記憶の中の女の子とヒーローが確かに重なって見えた。
けど、記憶の全体を思い出せない自分が悔しくて、自分の気持ちを揺らすヒーローにムカついて、
「知らないっつーの!」
ってつい、言っちゃった。
ヒーローは一瞬傷ついた顔をしたけど、また
「本当に?だって…」
と言い出した。
俺は本当にイラついて、
「知らないっつってんだろ!」
と怒鳴ってヒーローを突き飛ばした。
「あっ!!!!!!!!!」
ヒーローの体は崖の柵を乗り越えて、
風で荒れ狂う海へ落ちていった。
「ヒーローっ!!!……ヒロ・ブラウン!!!」
その時、俺は確かに見た。
「タカ!」
俺のことをそう呼んで笑う、
俺の『初恋の相手』が、
俺の幼馴染みの「ヒロ・ブラウン」が、
「思い出してくれて、よかった…」
と、静かな覚悟と喜び、哀しみを含んだ笑みを浮かべ、ひときわ大きな波の音を立てて、海に落ちていくのを。
「ヒーローっ!!!!!」
事件編クライマックスでいったん終わり。
楽しみにしてるよ♪
>>533
(;;°Д°))))ギャアァァァァァァァァ!!
落ちたぁぁぁ!
...気になる...
続き待ってるよ!
:(;゙゚''ω゚''):!?
>>535
そっか…(´・ω・`)
了解です(`・ω・´)ゞ
>>537
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪