よぉし!せっかく来たし、小説更新しちゃいますかーっ!
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『夕焼けは知っている』
>>45…1,プロローグ
>>47…2,誕生日
3,疲れてる?~菜穂side~
彩ってば、自分の誕生日も忘れてるってどんだけトロいのよ!?
彩は私の大切な友達。中学に入ったばっかの頃は私が勝手に八つ当たりしてて、ほんとーに仲が悪かった。私が入学式の日に勘違いしたのがいけなかったんだけどさ。で、私が一方的に色々絡んで、嫌がらせをしてた。そんな私と友達になってくれた彩は、マジ天使だと思う。
それにしても、私ちゃんとプレゼント用意したのに、彩が忘れてたからすっかり渡しそびれたし!あーもう!彩め〜!もっかい突撃だ!今度こそ渡さなきゃね。
私が彩のところに向かおうとしていると、じとーっとした視線を感じた。またか……。誰の視線か、どういう意味が込められてるか、すぐに分かる。だって、いつものことだから。そう思いながら向けた、私の視線の先には……佐田真理子と仲間たちがいた。そして、やっぱりいつものように私の視線を受け止めた瞬間、全員でサッと逸らす。気にはしないけど、なんか嫌。前は仲良かったけどなあ。入院する前は……。
ハッとして私は首をぶんぶん振り、足取り軽く彩の席に向かうのだった。
[放課後]
「彩ー!一緒に帰ろー!」
「あ、うん。帰ろう」
ふんふんと鼻唄を歌いながら歩く私と、しっかりした足取りでキリッと歩いている彩。
傍目から見たら、すんごぉく意外な組み合わせに見えると思う。ってか、私もそう思うし。
「ねえ彩。今日さあ、彩の誕生日だからさ、どっかでお茶でもしない?」
そう訊くけど答えは分かりきってる。彩は忙しいもんね。
「ごめん、菜穂。今日も塾なの」
やっぱりね。うん、知ってた。知ってたけど……。
「だっ……だよねーっ!ん、だいじょーぶっ!」
ごめんね、という彩の顔をそっと横目で見る。すると、いつもと違う表情に動揺を隠せなかった。
彩はその時、なんというか……苦しそうな、悲しそうな、変な顔をしていた。そして、とっても眠そうだった。
「彩?なんか……疲れてる?」
「……うん」
「私でよければ、話聞こうか?」
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