>>342の続き
「お邪魔しまーす………」
上杉君の家は凄く綺麗。あぁ……私の家なんて比べものにならないよ………。あ、そういえば上杉君に荷物もってもらってたんだ!
「上杉君、荷物もう自分で持つよ。ありがとね」
そういってにっこり微笑むと、なぜか上杉君の頬が微かに赤くなっていた。なんでだろうと思いつつ、2人でリビングに行って荷物を置くと、上杉君が口を開く。
「あの、さ。俺の部屋くる?」
え?上杉君の部屋……、気になるな。よし、お言葉に甘えさせてもらおう。
「えっ、いいの?じゃあ、行きたい!」
「ん、じゃあいくか」
上杉君の部屋は、凄く整っていて上杉君らしい。やっぱり、こういう所も細かいんだな。
「うわ〜、すっごい綺麗!」
「そうか?あ、立花そこ座っていいよ」
そういって、上杉君はソファを指さす。部屋が広いから色んな物があるんだな〜〜。ソファに座ると、少し疲れたのか私はウトウトし始めた。
気が付いたら隣で上杉君が寝ていて、私は上杉君の肩に寄りかかって寝てたらしい。
「ん………」
少し動こうとしたら、上杉君が私の方を向いてを抱きしめてきた。多分寝ぼけているのだろう。
「えっ、上……杉…君?」
「ん…あ、立花!?ごめん」
そういってはなれようとする。でも、私が離そうとしないからはなれようとするのを辞めてくれる。嫌だ…離れたくない。その思いが段々強くなっていく。
「上杉君…このままで居させて」
するといつの間にか私は、上杉君の胸の中にいた。
「バカ。そんなこと言われたら我慢できないっつーの」
思わず顔がカァァっと赤くなる。
「立花、好きだ。俺と付き合ってください」
え………嘘?上杉君が、私のことを……?
「私も上杉君のことが好きです。付き合ってください」
そういって顔を上げると、2人はすぐにでもキスできる距離に近づく。
「アーヤ、目の下にゴミついてる。取ってやるから目、つむってて」
っ!いまアーヤっていわれた……。いわれるがままに目をつむって取ってもらった。そして、目を開けようとしたとき、また視界がふさがれる。え、?私、今上杉君に……!
少しすると、上杉君は私を離してくれた。
「アーヤ、大好き」
そうして、私達は至福のひとときを過ごした___。