トキメキの夜(上杉×アーヤ)
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アーヤの両親が離婚すると言い出し、いてもたっていられず、家を飛び出したら上杉君に会い、お泊まりさせてもらうことになった。
※2人は両思い!
前編
私は最低な人間だ……。だって育ててくれた親に対して酷いことを言ってしまった。
「うるさい!離婚するんだったら、私は出て行く!!!」
そう言って荷物を持って、家を出たのはいいものの、行き先はない。それに、KZの皆だってこんな時間に外に出ているわけないし……。寂しさと、つらさで私はいつの間にか涙目になっていた。すると誰かが声を掛けてくる。
「立花、そんなとこで何してんだ?風邪ひくぞ」
聞き覚えのある声がして、反射的に振り向くとそこに居たのは私が思いを寄せている…上杉君だった。
「上杉……君……。ううん、なんでもないよ大丈夫大丈夫!」
口は笑っているものの、泣いているので上杉君は私の隣に座ってくれる。
「嘘つくなよ。なんかあったか?俺で良いなら聞くけど」
そして、私は上杉君に全てを話した。すると、ゆっくり立ちあがって、
「行くとこねーんだろ?だったら俺んち来いよ。今日は親いねーし」
え、上杉君の家にお泊まり………??しかも二人きり!?けど、行くとこないからな……。
「え、いいの?じゃあ、お言葉に甘えて」
そう言って上杉君の家へ向かった。荷物は持ってくれたし、以外と近かったからあまり疲れずに済んだ。
>>342の続き
「お邪魔しまーす………」
上杉君の家は凄く綺麗。あぁ……私の家なんて比べものにならないよ………。あ、そういえば上杉君に荷物もってもらってたんだ!
「上杉君、荷物もう自分で持つよ。ありがとね」
そういってにっこり微笑むと、なぜか上杉君の頬が微かに赤くなっていた。なんでだろうと思いつつ、2人でリビングに行って荷物を置くと、上杉君が口を開く。
「あの、さ。俺の部屋くる?」
え?上杉君の部屋……、気になるな。よし、お言葉に甘えさせてもらおう。
「えっ、いいの?じゃあ、行きたい!」
「ん、じゃあいくか」
上杉君の部屋は、凄く整っていて上杉君らしい。やっぱり、こういう所も細かいんだな。
「うわ〜、すっごい綺麗!」
「そうか?あ、立花そこ座っていいよ」
そういって、上杉君はソファを指さす。部屋が広いから色んな物があるんだな〜〜。ソファに座ると、少し疲れたのか私はウトウトし始めた。
気が付いたら隣で上杉君が寝ていて、私は上杉君の肩に寄りかかって寝てたらしい。
「ん………」
少し動こうとしたら、上杉君が私の方を向いてを抱きしめてきた。多分寝ぼけているのだろう。
「えっ、上……杉…君?」
「ん…あ、立花!?ごめん」
そういってはなれようとする。でも、私が離そうとしないからはなれようとするのを辞めてくれる。嫌だ…離れたくない。その思いが段々強くなっていく。
「上杉君…このままで居させて」
するといつの間にか私は、上杉君の胸の中にいた。
「バカ。そんなこと言われたら我慢できないっつーの」
思わず顔がカァァっと赤くなる。
「立花、好きだ。俺と付き合ってください」
え………嘘?上杉君が、私のことを……?
「私も上杉君のことが好きです。付き合ってください」
そういって顔を上げると、2人はすぐにでもキスできる距離に近づく。
「アーヤ、目の下にゴミついてる。取ってやるから目、つむってて」
っ!いまアーヤっていわれた……。いわれるがままに目をつむって取ってもらった。そして、目を開けようとしたとき、また視界がふさがれる。え、?私、今上杉君に……!
少しすると、上杉君は私を離してくれた。
「アーヤ、大好き」
そうして、私達は至福のひとときを過ごした___。