少し気候が穏やかになってきた三月。でも、まだ少しだけ肌寒くって、時より吹き付ける風は温かかったり、冷たかったり。そんな季節の中、私は黒木君と一緒に 遊園地へ来ていた。
きっかけは些細なことで、黒木君が 知人から二枚の遊園地の無料券を貰ったようで私を誘ったみたい。さすがに男同士の遊園地というのは絵柄的にも辛いものがあるらしい。
私は せっかくのお誘いだったし、遊園地なんて滅多に行かないから この機会を逃すなんて 勿体無い!ということで 了承したのだった。
……
「アーヤ、何乗りたい? 」
「んー……あ! あれ乗ってみたい! 」
そう言って私が指したのは、ここの遊園地の名物のジェットコースター。きゃー!! という乗っている人たちの、叫び声が聞こえる。ここのジェットコースターは、すごく怖いので有名。時速130km 前後で、最高傾斜角度は……よく覚えてないけど、垂直に近かった気がする。
私がニコニコしながら それを見ていると、クスッと笑う声が聞こえた。
「アーヤって、ジェットコースター好きなんだね」
「うん!! 大好き」
私が満面の笑みを浮かべると、黒木君はふっと頬を和らげて「意外な一面だね」と言った。
「さ、お姫様。
参りましょうか」
妖艶な笑みを見せて、スッと手を差し出した。
一方の私は、お姫様。というフレーズに赤面し、差し出された手に困惑した。
……やっぱり、いつになっても黒木君には 敵わないや
そう思った瞬間だった。
小説、ここに書いてあるもの全て読みました。
小説に書き方を似せているのでしょうか?
とても読みやすいです。
アーヤの性格がよく捉えられていると思います!
ただ、過ぎたことですが、一応書いておきます。
>>2で『きゃー!!という乗っている人たちの、叫び声が聞こえる。』
という表現のしかたをされていますが、そこは
『今いる位置からでも、乗っている人たちのとてつもない叫び声が聞こえる。』
という風に書いた方がより絶叫マシーンを想像しやすくなると思います!
今更なアドバイス(?)ですが、今後の二次小説制作で生かしてもらえたら嬉しいです。
生意気なアドバイス、失礼しました。