あの日の星は知っている
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上杉side
「ねえ、上杉君。」
そろそろ起きたらどう?__
「起きたら、きっと楽しいよ」
ほら、ここに数学の関連の本が山済みしてあるでしょ___
「私も、上杉君と話したい。なんなら」
起きてる顔を見せてくれるだけでいいんだ____
「また、明日来るね。」
次は、黒木君当たりが、来ると思うよ_____
『起きたい』
ずっと前からそ思っているのに
【起きるな】
そういう声に、惑わされてばかりだ
『なんでだよ』
と問えば
【起きなければ、あの面倒な母親と絡まなくて済むんだぞ】
と言われる。
その言葉に、その魅力的な言葉に
まあいいか。と思っている自分が居た。
「なあ、上杉、起きてくれよ」
お前が居ないと、俺 辛いんだけど___
弱っている黒木は、なかなか見られない。
動画に撮りたいな。と思い、少し手を動かそうとしたが動かせない。
俺を誘惑してくるやつのせいだ。と、今では解釈している。
「そう言えば、アーヤの家のルルが……」
その先の言葉は、聞こえなかった。
俺を誘惑してくるアイツの声も聞こえなくなってきた。
なら、起きていいって事か?
それなら、俺は起きる。
あいつらを、悲しませないために_____
「……ん」
目を開ける事が出来た。言葉を発することが出来た。
何もかもが二年ぶりだ。
「……っ!先生!上杉さんが起きました!」
そんなセリフ、ドラマ以外で聞く日が来るとは……
先生が来る、ドタバタとした足音を聞きながら、
俺はまた呪縛のような眠りについた___
シリアス読んでシリアス書きたくなったなんて単純な話ですが何か?(
で……設定追加です! いつの日か伝説になる( KZD )が終わってからの話とします!
前 ┈┈┈┈┈┈┈┈ ❁ ❁ ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
黒木side
上杉……っ!
一時的、一時的ではありますが……上杉さんが起きました。
その電話を聞いて俺は、一心に走り出した。周りから止められたのなんて知らない。そんなのどうでもいいほどに、俺は上杉が心配だった。
上杉には、俺の話をした。年に一度のあの調査の事。俺が作られた物であること。
何も言わずに聞いてくれたあいつが、俺の中で頼りになる相手である事は明白だった。
『一回起きたら、その後また起きる確率が上がる……とか言ってたけど?』
誰かも知らない生徒が言っていた事を思い出す。そうであってくれと。
「先生、上杉の容態は?」
落ち着きを貼り付けて、ドアを三回ノックしてからそう言った。理由は簡単。もし上杉が起きていた時、こんな情けない姿を見せられないからだ。
「ああ……こんにちは黒木君。恐らくだけど、あと1ヶ月以内に起きないと、もう助かる見込みはないよ。1ヶ月以内に起きないと」
脳死だから。
先生はそう告げた。悲しそうな目をしながら。
俺は……もう、目が見えなくなったような心地だった。生きた心地がしなかった。KZに伝えなければと思ったけど、伝えたところでなんにもならないなんて、ネガティブな考えしかできなかった。
いつの間にか家に帰っていて、いつの間にか寝ていて、気づいた時には朝で。
家はいつも通り誰も居なくて、コネを使って学校に遅れるという連絡をいつも通り入れてもらった。
全ていつも通り。
ただ一つ、違う事は、
上杉が居ないこと。
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さて……この先どうなるでしょうかどうなるでしょうか!
シリアスはシリアルにして食べちゃえばいい派の駄作者頑張っていきます!
もう一話更新したいです……頑張ります……!