シリアス読んでシリアス書きたくなったなんて単純な話ですが何か?(
で……設定追加です! いつの日か伝説になる( KZD )が終わってからの話とします!
前 >>122
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黒木side
上杉……っ!
一時的、一時的ではありますが……上杉さんが起きました。
その電話を聞いて俺は、一心に走り出した。周りから止められたのなんて知らない。そんなのどうでもいいほどに、俺は上杉が心配だった。
上杉には、俺の話をした。年に一度のあの調査の事。俺が作られた物であること。
何も言わずに聞いてくれたあいつが、俺の中で頼りになる相手である事は明白だった。
『一回起きたら、その後また起きる確率が上がる……とか言ってたけど?』
誰かも知らない生徒が言っていた事を思い出す。そうであってくれと。
「先生、上杉の容態は?」
落ち着きを貼り付けて、ドアを三回ノックしてからそう言った。理由は簡単。もし上杉が起きていた時、こんな情けない姿を見せられないからだ。
「ああ……こんにちは黒木君。恐らくだけど、あと1ヶ月以内に起きないと、もう助かる見込みはないよ。1ヶ月以内に起きないと」
脳死だから。
先生はそう告げた。悲しそうな目をしながら。
俺は……もう、目が見えなくなったような心地だった。生きた心地がしなかった。KZに伝えなければと思ったけど、伝えたところでなんにもならないなんて、ネガティブな考えしかできなかった。
いつの間にか家に帰っていて、いつの間にか寝ていて、気づいた時には朝で。
家はいつも通り誰も居なくて、コネを使って学校に遅れるという連絡をいつも通り入れてもらった。
全ていつも通り。
ただ一つ、違う事は、
上杉が居ないこと。
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さて……この先どうなるでしょうかどうなるでしょうか!
シリアスはシリアルにして食べちゃえばいい派の駄作者頑張っていきます!
もう一話更新したいです……頑張ります……!
つづきです!
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黒木side
それから二週間。上杉が……起きたっていう連絡を貰って、いま走っているところだ。
「今度は寝てないんですよね!?」なんて、必死に連絡したのは、やっぱり大切な存在だからだろう。
上杉がずっとずっと寝るようになってから1年以上経っている。心にぽっかり穴が空いている。
ああ……早く、早く
「上杉と話したい」
俺はそう心に決めて、足を早めていった。
*
「先生、上杉……上杉!」
上杉の容態は? と、聞こうと思ったのに目の前に居たからこのザマだ。
「それが……だね……」
口を悔しそうに閉めている上杉。そして、俺を見て驚いたような顔をしたんだ。
紙を取って、上杉は何かを書き、俺に渡した。
『やっほ。なんかよくわかんねーけど俺喋れなくなっちまったらしいんだ。詳しくは先生から聞いてくれ。お前が俺の病室にちょくちょく来てたの知ってんからな。あいつら、今どんな感じ?』
こう書いてあった。喋れない。喋れない……つまり話せない。話したかったのに話せない。話したいのに話せない。俺は泣きそうになりながらも、それを必死でこらえて……そして先生にじゃあ、上杉の容態について話して貰えますか? と言って先生と一緒に上杉の病室をでた。
上杉が寝ないように、ナースコールを押して、来てくれた看護師さんに説明してからね。
*
「上杉さんは、どうやら声が出ないらしい。今までのストレスと、それと事故のショックが重なって……それで__」
そこからの説明は、俺にはもう聞こえなかったんだ。ショックでただただショックで。俺はただ……上杉と話せるだけでいいのに。KZを呼ばなきゃ……今度は出来そうだ。なんて、説明中に考える事じゃないような物が、頭の中で流れていく。
「これで説明は終わり。またいつでも説明するし、疑問点があったらどうぞ」
先生は俺が聞いていないことに気づいたみたいだった。上杉、お前良い医者にあたったな。
あ、そうだKZ。連絡入れるとこだ。そう思いたち、まず美門から入れる事にした。
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更新完了です! 短い続きですねすいません。