【金の鹿は知っている】
*無慈悲な少女*
「頼む……やめてくれ…っ…俺は…」
目の前の無価値な男が怯えている。
きっと私が怖いんだろう。
つい数十分前までは大口をたたいていた男が今は全身を恐怖で染められている。
無様。まぁ無理もないと思う。
自分の周りにさっきまで一緒にいた無価値な奴等の死体があるんだから、並の神経じゃとてもだ。
でも、そんなこと私には関係ない。
「誰なんだよ……お前…!!」
知らなくていい。
「なぁ…金やるから……見逃せよ…」
金なんていらない。見逃す気もない。
「それ……俺に刺す気か…?」
そうだね、詳しく言えば心臓。
「なんで…近づいてくるんだよ…」
お前を消すため、かな。
目の前のこいつはもう冷静さを失っている。この光景を何度見ただろう。
私を馬鹿にしていた奴等が私から必死で逃れようとする光景を。
「……さようなら」
「い…や…ちょっと…ま」
最後まで聞かず、私は凶器を手にしたまま目の前の無価値な男の心臓に力を入れる。
どうせなら内臓でもえぐりとってやろうか。
そんなことを考えながら手をひく。
途端、男からは獣ような呻き声。
あぁ、もう、うるさいな。
何度聞いただろうか、この声は。
本当に耳障りだ。吐き気がする。
私は血塗れの凶器をもってその場を立ち去った。
うぅ、こんな駄作に…ありがと…!!
瑠璃ちゃんの設定は完全に私の趣味ですね(笑)闇系統好きよ(聞いてない)
>>139のお話なんて私の好み全開ですよごめんなさい(土下座)
殺人のお話好きです(不謹慎)
光流の小説も続き待ってます!!