許可もらった(?)ので、小説、前のやつコピペしとくね。
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『忘れられた思い出は知っている』
1,プロローグ【??side】
お母さん、ごめん。
親不孝な娘で。一人で逃げて。
でもあたし、耐えられない。
もうあの人に暴力を振るわれたくない。
お母さんが苦しそうな顔でそれを見て見ぬフリをしているのを見たくない。
あの人はあたしのことが嫌いで、目障りなんだよね。
…だから、あたしは消えます。
あの人、お母さんには優しいから、きっと仲良く暮らせるよ。
お母さん、本当にごめんなさい。
今までありがとう。幸せになってね。
さようなら。
そう書いた紙をお母さんのバッグに忍ばせて、そうっと玄関に向かう。
そこに置いておいた荷物を持ち、サンダルを引っ掛けてドアを開け外に出ると、解放感に包まれた。
「…お母さん、元気でね」
一度だけ、振り返ってお母さんが寝ているであろう寝室の窓を見上げて呟き、歩き始める。
さて、これからどうしよう…行くところないし…。
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>>72-76に1話~5話、>>96に6話、>>97にちょこっと解説(的なもの)、>>118に7話があります。