前 >>643
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アーヤside
はああ……
大きなため息を一つ、二つ、……もういくつついただろう。
ため息を着いていたら、幸せが逃げていっちゃうんだっけ?
今日ぐらいそんな事気にせずにため息ついてもいいよね。
なんで私、こんな事になっちゃったんだろう。
とうとうやって来てしまった 乗り込み の日……
「今度こそは、自分で自分の身を守るんだ!」
そう心に誓ったはずなのに。
なんで今現在、捕まってるんだろう?
しかも、上杉君巻き添えにして。ほんと、私は何をしてるんだろう……
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上杉side
隣で今、85回目のため息をついた立花を見ながら頭で呼び起こす記憶。
この間の会議の時、立花が早く帰ったから、男子だけで会議をした。
『お前ら、アーヤの事好きなの?』
そう言う黒木の声で始まった男子会議。
『俺は、好きだよ?勿論恋愛対象としてねー』
悪戯っ子の様に言う美門。
心の友何ていう一番いい役どころを取ったからか、随分と落ち着いているようだ。
俺は……俺は────
「立花が、好きだ。」
あいつらの前で、そう堂々と言う勇気はなくて、1人で帰ってしまった。
あの時、言っていれば……後悔する事なんてなかなかないから、自分でも自分にどうしてだと問ってしまう。
答えはやはり、好きな女だからだろう。
「え……?」
……は?
「え、上杉君、それはどういう意味で……?」
よくある声に出てました系のやつなんだなって
そういうのに詳しくない俺にそう伝える為かのように顔を真っ赤にさせている立花。
多分俺も時間差で赤くなっているのだろう。
「……どうせ告白するならもっとカッコイイ告白の仕方が良かったけど」
俺は、お前、立花のことが_____
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短くなったので、多分1章も2章もすぐ終わります。
3章でなんか書こうと思ったら増えるかもだけど、思わなければ2章で終わります。