>>564
分かったー!( *´꒳`* )
>>565
分かったよー!
そうだね。ハッピーが良いね!( *´꒳`* )
>>566
あああちえさん来た……!
(もううち 嬉しすぎて発狂しそう。していい?え?だめ?分かった。)
短編是非是非書いてください!こちらからお願いしたいくらいです!(読みたい)
居てください。ずっと居てください。お話したいですー(*´ω`*)
>>567 / 天彩さん
ちえです~~!! 早速下に投下しておきますのでお時間のあるときに是非、。
お話して下さるなんて光栄の極み~~~~!!!!!!!( 号泣 )よろしくお願いします!!!!!
>>568 / 怜姉さま( )
わーいありがとうございます🙌🙌🙌🙌
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かなりのブランクがあるので呼び名や口調等々おかしいところが多々あるかと思います。是非ご指摘よろしくお願いします🙇
ちえは公式で上杉は彩のことがすきだと思ってます。最近読んでないから変わったかもしれないけど… 苦手な方は回れ右。
オチはないです。
*
[ シャンプー ]
「上杉、シャンプー変えた?」
夜。最近日が暮れるのは遅くなった筈だが、塾帰りの空は真っ暗。光に虫がたかる街灯がところどころ帰路を染める。夜、という不気味さの仄かに漂う時間帯にいきなりそんな話題を出されては、いくら相手が黒木でも、いや、黒木だからこそびっくりする。
俺は訝しげに眉根を寄せて黒木を見詰めた。
「なんだよ、いきなり」
「いや、そのままの意味だけど」
そう言うと相手は少し顔をこちらに近づけて、すうと息を吸い込んだ。
「お前、変態か」
ぱしっと軽く叩きたいところだったが、ひょいと避けられた。無念。軽くかわした黒木はふーん、と楽しむように笑う。どこか悪意のあるようにも見えたし、いつもの艶やかな、中学生とは思えない笑みともとれた。
「やっぱり、メーヴーじゃん」
メーヴーというのは最近流行っている髪用洗剤のことだ。どこかふわりと柑橘と石鹸の混じった香りが特徴。
「どうしたの、変えて」
「別にどうもしないけど」
「お前、そういうところに拘る人種じゃないよなーって思うんだけどな」
ふ、と首を傾げる黒木。はあと息を吐いてそそくさと足を進める俺。なんか少し嫌だ。
「拘っちゃ、だめか」
「そういうわけじゃない」
じゃあなんだよ。別に男子とシャンプーの話なんかしたかぁない、と肩を竦めた。正直この話を続けるのは吐き気がする。
「じゃあ女の子となら話す?」
「何言ってんだよ」
呆れて目をぐるりと回す仕草をする。お前ならしそうだけどな、と心の中で付け加えておいた。
黒木はそんな心の声も知らずに口を開く。
「アーヤとは?」
は?だらんと下顎をさげるが、みっともないので慌ててすぐに口を固く結ぶ。右にいる黒木の方から顔を逸らして、ぷいと歩道の内側を向く。くすくすと零れるような笑い声が聞こえて、俺はぎりりと奥歯を噛む。まったくこいつは、弄びやがって。
「なあに、怒ってんの」
「不貞腐れてるだけ」
「怒ってんじゃん」
くすくすくす。はーあ、馬鹿らしくなって、首をぐるりと回して前を向く。しかし、馬鹿みたいなやりとりはまだ続く。
「シャンプーを変えたのは恋煩いの症状のひとつってところかな」
「るさいぞ、てかなんで恋愛だと断定するんだ」
「上杉先生、いいことを教えてあげよう。お前は、分かりやすい」
頬を膨らませつつ、横目に黒木を睨む。「ふぐみたいだな」と返されたのでもっと睨んでやった。
やがて帰路の分かれ道に辿りつくまで、黒木の失笑は止まらなかった。
数日後の、これまた塾の帰り道の話。前回と同じく、黒木と一緒。
「あれ、戻したんだ、シャンプー」
すん、と鼻で息を吸う音が近くでしたと思ったら、またこれか。
「悪いか」
「や、この前とそんな日が空いてないし、残量まだあるだろうから勿体ないなと思って」
「父さんにやった」
そう、と返事が返ってくる。
「一番最初に気づいたのがお前だとなんか萎えた。別に翼だったらわかるけどさ。あと、お前以外そういうこと気づいて言ってくるやついないからやめた」
「ああそう、悪いね」
まったく悪気なさそうに肩を竦める黒木。うーん。
と、にやにやしながら黒木は言った。
「かわいいかわいいアーヤちゃんに気づいて欲しかったのか」
「お前、煩いぞ」
ぺし、と肩を小突く。今度は当たった。
「ごめんて」
苦笑を零す相手。どはあと息をつく俺。
まあ、シャンプーひとつで何か変わるわけじゃ、ないよな。ただ俺が黒木に弄られるだけだった。