前 >>882
ハイスピードで終わらせていきます。連レスなったらごめんよ。
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アーヤside
「ねえ、空見て、空!」
嬉しそうな声が聞こえて、空を見上げる。
綺麗。
そう思う空模様と、周りの情景。
「綺麗の上の表現ってないの?」
私は少し考えてから、1番しっくり来た答えを返した。
「綺麗と類語、言い換えの言葉は沢山あるんだけど、この場合は風光明媚、だと思おうよ。意味は、山や川などの自然の景色が清らかで美しく、すばらしく眺めが良いこと。 風光は、自然の景色、風景。明媚は、景色が清らかで美しいことを指しているんだ。」
言葉は、私の担当だから、毎日少しずつ調べてる。
少し前に調べたことで、調べておいて良かったな、と思えた。
「すごいピッタリだね。」
改めて辺りを見渡すと、まるで宝石のようにキラキラと輝いた木々の表情が目に映る。
日の光を浴びて、木々に建物に、雪までもが輝いて見える。空と雲は何だか、赤く染まっているみたいだった。
「夕焼けは時間帯で言葉が変わってくるって知ってる?」
小塚君が嬉しそうに話しかけてきたから、私は首を横に振って、小塚君が次に言う言葉を待った。
「辺りが薄暗くなってくるくらいは黄昏。少し赤が残ってる頃ぐらいのことを指すんだって。時間的に言うと、次は薄明、太陽が沈んでから、しばらくは暗くならないでしょ? その状態のこと。今の状態は、夕映えと茜かな。夕映えは太陽の赤を反射して、周りのものが綺麗に見える現象。茜は空とか雲が、赤く染まること。もともとは植物の茜、少しくすんだ赤の染料として使われていたものの色と似ているからその例えはするようになったんだって。」
嬉しそうに小塚君が話しているのを聞いているだけで、なんだか私まで嬉しくなってくるし、わかりやすく説明してくれるから聞いていて苦しくない。
空を見上げるっていいな、と改めて思った瞬間だった。
「なあ皆、今日帰り遅くなっても大丈夫か?」
唐突に若武が皆に向けて発言した。10時までに帰れるなら、という条件で、私はお母さんにOKを貰えた。
「じゃあ、島崎さんに晩御飯作ってもらうから待ってて。」
そう言って駆け出す若武も、夕日に染まって何だか綺麗。
周りの皆も綺麗なのかな? と思って皆を見てみると、皆も同じく見渡していて。
視線がぱっと皆とあった瞬間に声を上げて笑って、気づいた頃には夕日は沈んでしまっていた。
「綺麗だったね。」
赤く染めあげたあの夕日を、仲間たちと見上げたこの空を、笑いあったこの冬を、絶対に忘れないようにと胸に深く刻んだ。
「さあて……ライトアップの準備始めるか。」
黒木君がそういったのを皮切りに、みんなが続々と動き始めて、それぞれの仕事をこなして行った。
それからご飯を食べて、外に出た時にもう一度空を見上げると、今度は星が綺麗だった。
「さて、ライトアップするぞー!」
ご機嫌若武がそう言って、だんっと一気に電気がついた。
「うわあ……綺麗だね!」
「なんかもう1回クリスマスが来たみたいだな」
「待って、若武の誕生日の七鬼の珍事件しか思い浮かばなくなったんだけど」
翼がお腹を抱えて笑いはじめ、私も思い出して笑っちゃったら、またまた皆で笑いほうけることになってしまった。
笑いにキリがついてから、島崎さんに借りたライターを使って、私のかまくらを完成させていった。
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入らなかったら怖いからここで1回切るね。
お風呂はいって仮眠とって空いてしまった……。
前
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アーヤside
蝋燭に火をつけて、つけて、つけて。ただひたすら同じことを繰り返した。
「夕日が戻ったみたいだ……」
振り返ると、皆嬉しそうな顔で私が火をつけたかまくらを見ていた。夕日が戻ったって言ったのは、和浩君みたいだ。
かまくらをぼうっと見つめると、赤い炎がチラチラと雪に映って、見方によってはさっきの夕日と雪に見えないこともなかった。
「綺麗だね。」
笑いかけながら和浩君に言うと、嬉しそうにうん。と返してくれた。
ああ、若武もこんなふうに楽な性格だったらいいのに。
「ねえアーヤ、これ氷で出来てるの?」
翼がライターてま蝋燭に火をつけるのを手伝ってくれながら、私にそう問いかけてきた。
「雪を凍らせて作ったんだ。まあ、か氷になるのかな? あ、最後のひとつお願い。」
翼に最後のひとつをつけてもらって、かまくらの全てに炎が灯った。
「なんか、幻想的。」
「この道歩いていいのか?」
「ここだけ浮き上がってる感じがする。」
「アーチと繋ぎ合わせてるのがいいな。さすが俺が作っただけある」
皆でギャーギャー言いながら、近づいてくるKZメンバーを待っていた、その時。
「ねえ、アーヤ?」
服の裾をつままれている感覚と、少し恥ずかしそうな声が聞こえた。
すぐに目線を合わせて、その声に答える。
「どうしたの?」
またま幼い顔には、うっすらと涙が浮かんでいて。
「さっきはあんなこと言ってごめんなさい。」
そう言って直ぐに頭を下げた和浩君に、どうしたらいいのか分からなる。
「うん許す、許すよ。」
焦ってそう言うと、和浩君が嬉しそうに顔を上げた。
「ほんと? じゃあ、俺にこの鎌倉の作り方教えてくれない?」
そのぐらいすぐ出来るよと言うと、嬉しそうに目を輝かせる和浩君にちゃんとした作り方を教えて、朝出してみてね、と笑って言った。
「俺も玄関に置こうかな。」
翼がそう言って、いつの間にか皆も作ることになって。
私もそれを作る約束をして、KZメンバー全員の家の前にはかまくらがおかさることになった。
「炎を見たら思い出すこと、それがこの日になりそう。」
忍がかまくらで左右の端を取り出来た道の上に立って、歩きながらそう言う。
炎の一つを見つめている人や、もはやライトアップに興味が映っている人までいるのに、何となく一緒にいると楽しい。
雪遊びも、皆とするとすごく楽しくなるんだな、とかまくらを見つめながら思った、中学一年生の冬でした。
白い炎は、翼で。
青い炎は、上杉君。
赤い炎は、若武と、
新たに知り合った小さな仲間を見つめながら、和浩君、と数に入れてもいいのかな?
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なんかもう2ヶ月くらい前に考えてたから、終わりがよく分からなくなってしまった。
ただほのぼのしたかっただけだから、小さい子が入ってくるし私的には満足です。
次お花見描きたいなあ、と思いました。
だけどただ大本書きになりそうだし、諦めます。
てことでなんか事件系!? 次は死なないやつにしないとね! なんかかんがえてみます! はい!
駄作ごめんなさい……ほんとこれ消したいけどラスト書かないと気が済まない性分なのごめんね……
あ、そうだったの?
>>930
先生て...w
よろしく〜!
>>931-932
話全部読んだけど、幼く純粋な奈子ちゃん可愛いしお姉ちゃんしてるアーヤ可愛いし似てるけど若武兄より素直な若武弟可愛いしでほんわかして読んでて落ち着き(?)ました
駄作じゃないよ、安心して!