「パパ…ママッ…!」
今朝も、自分の叫び声で目を覚ました。
この頃朝起きると、手のひらを上に突き出している。
パパとママなんて、いないのに。なぜこんなこと言ってしまうのだろう。
そう。うちにはパパとママがいない。
だって私は、ママと愛人の間にできた子供。
パパとママは離婚し、ママは三年前に他界した。
仕方ないよね、こんなの。
でも今は気にしていない。
KZがあるから!!
そんなことを考えながら、誰もいないキッチンで朝ごはんをつくり、支度をして学校に向かった。