2 レモソーショック
「おはよう」
教室に入り、挨拶をするけれど、誰も返事をしてくれない。
みんな、自分たちの話題に夢中なのだ。
どんな話だろう、と耳をすますと、どこのグループもレモソー解散についての話をしていた。
「ねぇ、立花さん、レモソーが解散したって知ってる?」
一人の女子に話しかけられる。
うん、知ってる。テレビで見たもの。
すると、その女子のグループの子がこう言った。
「立花さんは優等生だもん、レモソーなんて知らないよ」
え、知ってるんだけど。
ふと、教室の片隅を見ると、気づいてしまったんだ。
このグループには、亀田さんもいたはずなのに、亀田さんは今、一人でいることに。
亀田さんとは、亀田真弓(かめだまゆみ)さんのこと。
ロングヘアで清楚な感じがする子。
女子の私でもキュンとしてしまうような笑顔の子だ。
「あの、亀田さん、みんなと話さないの?」
私は、亀田さんに声をかけた。
「あ、うん。でも、喧嘩したわけじゃないよ!だから、心配しないで」
じゃあ、どうして教室の片隅に?
「あのね、」
そう言って亀田さんは誰にも聞こえないように私に囁いた。
「実は、私、ハニレモのメンバーなんだ」
えええ⁉
でも、ハニレモは小学生のグループじゃなかったっけ?
「ハニレモ、初めは小学生だけだったんだけど、最近から中学生も入れるようになったから」
へぇ。
「だから、レモソーの話するの、ちょっと気まずくて………解散した理由も、黙るようにマネージャーとか事務所の人に言い聞かされたから」
へぇ。芸能界って、大変だね。
2章終了!
で、(彩目線)って書き忘れること多いから、彩目線の時は基本書かないね。
わかった!書かなくてok!