その頃若武達……。
黒木目線
「あーや、俺たちのこと忘れちゃったんだな。」
ぽつりとこぼした若武にみんなの視線が集まる。
「随分前に分かったことじゃないか。なんで今更」
みんなが心で思ったことを上杉が代表して指摘する。
「そうだが…。けど!お前らだって心ん中では『本当はドッキリだった』とか、『明日には戻る』とかちょっと信じてんだろ?!
俺はまだ!受け止めきれねぇんだ。現実として!」
そう言って黙る。歩く人々がこちらをチラッとむいてまた歩いていく。
…確かにそうだ。頭では分かってるつもりでも心は受け止めていない。聞いたときは真っ白になった。なんでだっ、て。俺の手からは血が流れていく。
なんであのとき俺は一緒に帰らなかった?女性を最後まで送るのは常識だろ。
話は戻るが…、最初は何かの間違いかと、ドッキリかもしくは人違いか、明日はいつも通りのあーやに。と考えた。けどあーやと話すたびに『記憶を失った』という現実が、『今までのあーや』はいないと知らされた。
あーやは本当に、記憶をなくした。
しばらくの沈黙が続いていた。みんなも同じようなことを考えていたのだろう。
その沈黙を破ったのは金髪の美少年だ。
「別に、また思い出を作ればいい。1から!」
怒ったように言う。その言葉にいち早く飛びついたのは…我らがリーダーだ。
「そうだな!よしっ、諸君!さっさと荷物を取ってきて病院前集合だ!さらばっ!」
ふぅ。。空気を曇にしたのは若武。けどそれを台風のように吹き飛ばして快晴にしたのも若武だ。
さすが、持ってるな。
消えるの怖いから切るね。また続き書きまーす!
ちょくちょく書くのでいいよ!消えるの怖いもんね。
若武達の会話とっても上手!KZをよーく読んでないと
出来ないよね。
うちは、読んでも???って忘れていくんだよ〜(泣)
また、うちも1から読みなおそうかな・・・