ざっくりと悠陽あられ兄妹生い立ち 長いし重いし閲覧自己責任です、いやマジで
健全な家庭に産まれ育った二人。 優しい両親に陰キャな兄と天真爛漫な妹。良く在りそうなハッピーエンドを、迎えられたら良かったのだけど_
事の起こりは、貧しい家庭でも零架( =あられ )を小学校に行かせてあげたいと思った母親の優しさ。悠陽はバイトをしていたものの、危険の高い仕事を低賃金でやらされていたため、直ぐには気づけなかった。零架の方は、幼いながらもなにかしら勘づいていたかも知れないけど。 お金に困った母親が、浮気をしてきたのだ。1度の額でもかなりのもので、このまま続ければ零架の学資金も払えるだろう、そう思えば止める理由がない。母親は何度か浮気を重ね、なんとか小学校、あわよくば中学校まで行かせられる位の金額が貯められた。母親はすぐに相手と縁を切り、我が子の幸せをひたすらに願った結果だと自分を納得させた。悠陽もその頃には気が付いていたが、今さら責める理由もなく、陰ながら感謝して知らない振りをしていた。
そしてとうとう、零架の入学式が近付いてきた。零架がずっと前から決めていた、綺麗な赤のランドセルを買いに行った帰りに、突然父親が母親に詰め寄った。どうやら、縁を切られ怒った相手が情報を流したらしい。母親は必死に我が子の為だと弁解し、零架は自分のせいだと号泣し、悠陽も間に入るのだが、父親の怒りは収まらなかった。とうとうナイフまで持ち出してきた父親に母親も逆上して、あれほどにも仲の良かった両親は、そして家庭は一瞬にして崩れ去った。
悠陽は自責の念に押し潰され、自分の責任で物事を考えるのを記憶から消してしまった。零架はあの日を二度と思い出したくないと、擬人化のお菓子の名前…あられを名乗り、あたしという一人称も失してしまった。 今尚、二人の両親の消息は謎のままである__
うちの子過去編
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