楽器でコードを鳴らして、そこからメロディを導く
コードを鳴らして、その響きからイメージできるメロディを口に出して歌っていく、というやり方で す。コードの響きがそこにあることで、何にも頼らずやるよりも簡単にメロディをイメージできて、 メロディの展開についても発想をつなげていきやすいはずです。
弾き語りに慣れている方にとっては最も取り掛かりやすく、また結果も得やすいため、個人的にはこ の方法を一番にお勧めしています。(私もこのやり方を愛用しています)
メロディだけを考える
楽器を持たない状態で頭の中だけでメロディを考えたり、楽器を使うとしてもメロディそのものを楽 器で弾いて、メロディ単体で音としてつなげていく、というやり方です。コードが付いていないため メロディの進み方に制約がなく、自由な発想で曲を作っていくことができますが、その反面で、制約 がなさすぎることでメロディが破綻しやすく、作曲に慣れていない方がやるとまとまりのない曲に なってしまいがちです。
メロディだけを考えつつ潜在的にコードの響きもイメージできる、という作曲上級者のかた向けのや り方といえます。
コード進行を考えて、それに合うメロディを当てはめていく
コード進行を先に考え、その響きや展開からメロディを導く、というやり方です。発想としては1の 手法に近いですが、メロディの無い状態で既に数小節程度のコード進行を決めてしまうところが特徴 です。
コード進行の制約が強いためメロディがとってつけたようなものになってしまいがちでありながら も、テーマとするコード進行さえしっかりと考えておけば一番簡単にメロディを導くことが出来ま す。
メロディの質がコード進行の質に左右されやすいというデメリットがあり、自由な発想でメロディを 考えていきたい場合には適しているとはいえませんが、メロディ作りにおいて大きな失敗が少ないた め初心者の方にもお勧めできる手法です。
――
上記以外にも「リズムだけを考えてそこにメロディを当てはめる」「リフを考えてそこからメロディ を導く」「歌詞を考えて語感やイントネーションからメロディを思い浮かべる」など、いくつかの方 法があります。