・ ムードもへったくれもないおはま。
「ねー百ちゃん」
「なんですか尾浜さん」
「ちゅーしよ」
「!?」
・ 途中放棄のポッキーゲームおはま夢主
「尾浜さんってポッキー、好きですか?」
いつものように学校の帰りに 、 尾浜さんが経営している駄菓子屋さんへと寄り道をしに来た 。
尾浜さんは "いらっしゃい" とあたたかい笑みを浮かべて私を歓迎してくれて 、 私は言葉を返さないかわりに 、 尾浜さんを抱きしめた 。
そう言えば尾浜さんに聞きたいことがあったんだ!
私は友達に貰ったポッキーの箱を出して 、 質問してみた 。
「…うん 、 好きだよ」
ちょっと間はあったけど尾浜さんは私の手中にあったポッキーを奪ってそう答えた 。
余っ程食べたかったのかなあなんて思った私は 、「じゃあ一緒に食べましょうよ!」なんて言ってみた 。
それに尾浜さんは少し目を見開き 、 ぱちぱちと瞼を閉じたり開けたりを繰り返したけど 、 素早く箱と袋を開ければポッキーを一本取り出した 。