クジラの巻
僕は毎年、夏が来るたび考える。
今、生涯の中で何回目の夏で、あと何回の夏が僕に訪れるのか。
みんなで行った海や、みんなで見たあの大きな花火は僕の思い出だけに残ってどこかに消えてしまった。
月日が過ぎていくのは速くて、あっというまに夏が終わって秋の風が吹く。
この限りある回数を考えると僕はいつも焦ってしまう。
神様、僕の夏はあと何回来るんでしょうか。
あたりまえだけど、始まったものはやがて終わりにむかって行く。
楽しいパーティーも、あの大きな花火も、僕の命も、君の生涯も、
いつかはエンディングを迎える。
せっかく泣きながら見つけてきた宝も、みんなで笑って作った思い出も、
いつかは失ってしまう。
じゃあ、何の為に、あの夜は泣いていたんだ。手に入らなくて、
くやしくて、どうせ失ってしまうのに、じゃあ最初から何も、、、
違うか、「理由」なんていらないのかもしらない。
美しい思い出に意味なんて必要ないのかもしれない。
どうせいつか終わってしまうんだから、回数に限りがあるんだから、
「今」をみんなと一緒にいよう。
今年も夏が始まった。きっと楽しいことが沢山あるんだろう。
きっともっと、「僕が世界からいなくなる日」が怖くなるんだろう。
でもみんながいれば大丈夫だって思うんだ。
ヤンキー口調になるらしい
あと深瀬さんは自転車大好きだそう
>>34はCD買ったとき付いてきた本に
深瀬さんの文がたくさん載ってた一部を書きました♪
最高です★