ジョーカー)……パンドラ
パンドラ)りょーかい♪
(一瞬でクジャの後ろに回り込み、剣の切っ先を首につける)
…アンタ知っとるかいな？
自分は宇宙空間を普通に突っ切って色んな惑星に行っとる
地球から宇宙に出るために必要な速度は秒速8キロ
アンタと自分の距離…だいたい5mくらいやから、アンタのとこに移動するのに必要な時間は0.000625秒
全く目で追えんやろ？
(ニッコリと笑みを浮かべ)
ジョーカー)存在消されたくはないやろ？
嫌なら大人しくへイヤを渡せ
抵抗するなら…わかっとるよな？
クジャ)嫌なものだな…存在が消えるのはもうごめんだね。
ふふ、しかし……何も…分かっていないね。まあ、知らなくて当然だけれども…
(やれやれというように首を竦める)
クジャ)ヘイヤが眠っている原因は知っているかな？魔法さ、強い強い魔法をかけたんだ。
悪い魔女に惑わされた白雪姫は、毒リンゴを口にしてしまい、眠ったように死んでしまった………
そんな姫を蘇生させたのは、この世でたった一人の王子様の甘いキス………
君たちに、それと匹敵するほどの物を用意できるかな…？
(手を広げたり、顔を仰がせたり、身振り手振りを大袈裟にして語りかける)
ヒントは、『ベアトリクス』彼女だけが魔法の解き方を知っているかもね…？
さあ、王子様…？僕は最初からこの娘を返すつもりだったんだ。早くしないと…僕の体温は低いからね、彼女の体が冷えてしまうよ？
(ジョーカーに言う)
クジャ)驚いたかい？何か要求をするのではなかったのか……って思うでしょ？いつか教えてあげるよ。『その時』が来たら……
……銀竜、おいで？
(銀竜を呼び出すように呟く)