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目を覚ましたその怪物は、差し込む光を浴びて洞窟の外へと歩み出た
陽光が怪物の姿を照らし出すと、その全容が露わになる…
その姿は黒竜、見上げる程の巨体を持った黒い竜は大きく口を開ける
突如、周囲に爆音が響いた
寝起き1発、という感覚で放ったのはこの黒竜の咆哮である
『おたけび』では無く、自身の身体能力のみでこの規模なのだ
眠気を吹き飛ばした竜が見つめているのは、町近くの平原
その地には腹を空かせた竜にとって程よい体格の生物が生息する場所
竜の恐ろしい視力は平原にて草を食んでいる巨竜の姿を捉え、
腹を満たすべく巨大な翼を広げた…
『大竜のなわばり』の主の影が、地面に映る