>>33
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突如、竜の動きが止まり 敵を見つめて何かを考える目付きに変わる…
目の前に居る、敵…謎の力で自分の攻撃をことごとく凌いでいる存在
仕留め得る手段は ある
例えば『まぶしい光』視力を奪えば自身の攻撃力で仕留められるだろう
例えば『ギラグレイド』無尽蔵に全方位から迫る炎の海を耐え凌ぐ事は無理だろう
使いたくも無いが『禁じ手』だってある
しかし、全て竜にとって望ましく無い事態を産みそうなものばかりなのだ
強い光にしろ、火の海にしろ…自身の良い餌場であるこの平原の生態が乱れるのだ
確かに目の前の敵を倒す事は望ましい、しかし
それに引き換えるものを考えると…
竜は敵に背を向けると、助走を付けて飛び上がった
再び地面に影が落とされるが、竜は敵を襲う気配は無くなっている…