魔咲美「・・・・・っ!?ったく・・・・・二度寝しようと思ってたのに、これじゃあおちおち居眠りすることすらできない・・・・・」
(そう言うと、自分の二度寝を妨害したという理由で、この騒音の元凶であろう妖怪に少しイタズラしてやろうと思い立ち、いくつか対抗できそうな道具も小袋に入れ、箒に乗って音のした方向へと向かって飛んでゆく・・・・・
魔咲美自身は、戦闘を行うつもりではなく、一方的にちょっとしたイタズラをしてやったら素早く引き返すつもりだ・・・・・)
初代巫女
「随分と暴れてくれたけど、これで終わりね?」
10mを超える巨体を誇る牛鬼の上に腰まである長い黒髪に巫女の服をした少女が座り、地面に倒れた牛鬼を見下ろしながらそう呟く。
周囲では、木々が薙ぎ倒され、地面には大きな爪後やクレーターが幾つもあり、この牛鬼が強大なパワーで暴れまわり、それを更に上回る力でこの巫女が捩じ伏せたのだと言うことが周囲の状況や、無傷の巫女とボロボロになり、右角が折られた牛鬼の様子からわかる……