これは幻想郷が誕生する以前の物語…
何故この幻想郷が生まれたのか…
今に至るまでにどのような因縁や宿命があったのか…
博麗の巫女の真の役割とは…
異なる幻想郷の始まりの物語…
>>2 世界観とハウスルール
>>3 オリキャラのPF
その他雑談、進行相談について
http://ha10.net/test/write.cgi/yy/1640511419/l2
【世界観とハウスルール】
物語の始まりは千年以上も昔
まだ幻想郷が誕生する以前の物語
世界には数多の人外と神々が存在し、人々の心に闇への恐怖が強かった頃の出来事
そして、後に生まれる幻想郷へ繋がる始まりの物語となっています。
原作で古くから生きていた者や、各キャラの先祖での参加も可能となっているのが特徴です!
《ハウスルール》
1.ロルは30文字以上
2.死ネタあり
3.荒しや暴言は無言で通報
4.本文で顔文字の使用は禁止
5.なるべく毎日顔を出せる方優遇
6.キャラリセは一週間
【オリキャラのPF】
「(キャラの性格を表した台詞)」
名前/特に制限無し
二つ名/
種族/
年齢/
能力/世界観やパワーバランスを崩すレベルや極端な万能能力は禁止
容姿/画像で省略可
性格/なるべく詳しく
備考/一人称や二人称、そのキャラの経歴等
※後程主が作成例を投稿します
【来ました!魔理沙ちゃんの祖先で参加希望です!】
5:◆3.:2022/01/11(火) 08:27 >>4
ありがとうございます!
勿論大歓迎ですよ!!
本日中に初代巫女と、当時の紫のキャラシを出そうと思っています!
「何事も無い平和な一日、それが明日も明後日も、その次もずっと続く世界にする、それが私の理想。」
名前/博麗 霊夢
二つ名/始まりの巫女
種族/人間
年齢/17
能力/『想いを力にする程度の能力』
自身が持つ信念や意思を力に変えることで実質的に無尽蔵の霊力を獲得する事が出来、その時の気分や状態によって技の威力や精度も変わる。
この力を源泉とする事で下記の強力な力を行使する事が出来る。
容姿/
https://i.imgur.com/Mf4wreY.jpg
性格/霊夢の直接の祖先と言うこともあり、喜怒哀楽が激しく、単純で裏表の無い呑気で感情豊か、負けず嫌いな性格をしており、人間離れし、妖怪や神格をも容易く凌ぐ程の力を持ちながら、他者を見下したり、横暴な態度を一切取らずに種族を問わずに分け隔てなく接し、正義感も強く、人一倍、邪悪な存在や思念に敏感。
また、人間と妖怪の未来や、互いに争い、憎み合う今の状態を改善し、人間も妖怪も、それ以外の神や妖精等も平和に共存する事が出来る世界を夢見ている。
備考/陰陽玉やお祓い棒と言った便利なアイテムや武器は無いものの、非常に高い霊力と、人間を越えた身体能力を兼ね備えている。
また、鋭い勘や、道具を使わなくとも結界や封印を行うことが出来る上に、その霊力の量も質も現代の霊夢を凌駕するものとなっている。
その霊力の強さは、人間や聖なる神すらも容易く浄化出来る程の強力な浄化の力を持っているほど。
「自己の保存と維持、これ以外に望むものなんて無いでしょう?」
名前/八雲 紫
二つ名/得体の知れない境界の主
種族/人間
年齢/不明
能力/『境界を操る程度の能力』
現代の紫が出来る境界操作やスキマ生成は勿論、力の分離や定着と言ったように概念そのものに干渉する強力な能力であり、妖怪の中でも最強クラスの実力を持ち、それをひけらかしたり見せ付ける事に抵抗を感じていない。
容姿/
https://i.imgur.com/SeDjGSu.jpg
性格/現代でもある紫の胡散臭さに加えて妖怪らしく傍若無人な言動を取ることも多く、他者をからかうことが多いものの、初代巫女とは共通の理想を持っている事から協力している。
また、この頃は力の過剰な使用や継続的な能力使用をしていないため、冬眠する事はおろか、睡眠や休息もまともに取らなくても元気に動き回り、能力の行使をする事が出来る。
また、命に対する倫理観も人間とは異なり、必要なら犠牲を払ったり、他者を見捨てることも厭わない冷酷かつ非情な面も持っており、全ての種族が共存できる場所を作ると言う理念も、純粋な慈悲や慈愛からくる初代巫女とは違い、自身の存在の確率や生存効率の向上のためと言ったように、あくまでも自分の利益だけを見ている。
備考/幻想郷を作り出し、幻想郷の賢者となる前の八雲紫。
数多の式神を従えており、式神の一体一体が天災クラスの力を持っているのだが、その式神達には自我を奪い、傀儡にしている。
身体能力の面でも吸血鬼や零落神ぐらいなら例え束になったとしても片手間に瞬間制圧する事が出来る程の力を持っている。
「自己の保存と維持、これ以外に望むものなんて無いでしょう?」
名前/八雲 紫
二つ名/得体の知れない境界の主
種族/スキマ妖怪
年齢/不明
能力/『境界を操る程度の能力』
現代の紫が出来る境界操作やスキマ生成は勿論、力の分離や定着と言ったように概念そのものに干渉する強力な能力であり、妖怪の中でも最強クラスの実力を持ち、それをひけらかしたり見せ付ける事に抵抗を感じていない。
容姿/
https://i.imgur.com/SeDjGSu.jpg
性格/現代でもある紫の胡散臭さに加えて妖怪らしく傍若無人な言動を取ることも多く、他者をからかうことが多いものの、初代巫女とは共通の理想を持っている事から協力している。
また、この頃は力の過剰な使用や継続的な能力使用をしていないため、冬眠する事はおろか、睡眠や休息もまともに取らなくても元気に動き回り、能力の行使をする事が出来る。
また、命に対する倫理観も人間とは異なり、必要なら犠牲を払ったり、他者を見捨てることも厭わない冷酷かつ非情な面も持っており、全ての種族が共存できる場所を作ると言う理念も、純粋な慈悲や慈愛からくる初代巫女とは違い、自身の存在の確率や生存効率の向上のためと言ったように、あくまでも自分の利益だけを見ている。
備考/幻想郷を作り出し、幻想郷の賢者となる前の八雲紫。
数多の式神を従えており、式神の一体一体が天災クラスの力を持っているのだが、その式神達には自我を奪い、傀儡にしている。
身体能力の面でも吸血鬼や零落神ぐらいなら例え束になったとしても片手間に瞬間制圧する事が出来る程の力を持っている。
【キャラシートです!訂正必要でしたらなんなりと!】
「平和なのもいいけど、たまには危険なことがあった方がワクワクするぜ?」
名前/霧雨 魔咲美 (まさみ)
二つ名/横暴な魔女
種族/人間
年齢/18
能力/『モノを引き寄せる程度の能力』
森にあるきのこや食べられる草など、手に入れたいモノがどこにあるかを把握してさえいれば自分の元へと引き寄せることが出来る能力、しかし自分よりも大きいモノや生き物を引き寄せることは出来ない、そして自分が無意識の内に幸せを引き寄せることもあるが、同じように不幸を引き寄せることもある、無意識なのでどのタイミングで幸せ、あるいは不幸を、それもどれほどの大きさのを引き寄せるかは完全ランダムであり、肝心の本人もこのデメリットには気づかずに、自分の能力は幸せや不幸までも引き寄せる以外の部分しか知らずに生きてきた(ちなみに、その時の思想によって幸せや不幸が引き寄せられることもたまにあるので、たまには危険なことがあった方がワクワクするという考え方でもある魔咲美は、いつ不幸を引き寄せてもおかしくはなく、しかもその不幸というのは、必ずしも自分だけが不幸になるとは限らないという、非常に厄介なデメリットでもある)
容姿/子孫の魔理沙に顔も格好も非常に似ているが、服の黒い部分は赤紫であり、魔理沙とは違って髪が短髪である
性格/魔女であり魔法が使える(とは言っても、その実力はまだまだなのだが)ので、自分の魔法でなにか凄いことがしたい、悪い奴を倒したり、災害を阻止しようとしたりなどの魔法で対処するなら確かに有利そうなことを解決する のが夢であり、たまには危険なことがあった方がワクワクするというのは、自分の魔法の実力がどれほどのものなのかを周りの人間に知らしめたい、自分は凄いんだぞということを広めたいという欲望から来ている、しかしかと言って目立ちたがり屋というわけでもない
備考/魔女というだけで、怪しい、怖そう、気味が悪いというレッテルを貼られたり、差別を受けたりしている、つまり魔咲美の自分の魔法で凄いことをしたり、自分の凄さを広めたいというのは、差別されてきたことから生まれた思想であり、本当は普通に生きたいだけだが、魔法というものにも興味があるのでそのせいで差別されてしまうという悲しき運命を背負っている、ちなみに家族とは絶縁状態にあるようだ
【幻想郷誕生前、とある森の奥の廃墟じみた建物にて・・・・・_____】
魔咲美「・・・・・また落書きが増えてる・・・・・」
(まだ朝早い時間帯、家の外から誰かが落ち葉を踏むような音が聞こえた為、家の外に出てみる・・・・・
野生の動物がたまたまそこを通りかかった、という可能性もあったものの、明らかに落ち葉の擦れ合う音が大きかったことから外に出てみれば、案の定外壁に泥水のようなもので落書きがされているのを見つける・・・・・
魔咲美の言葉から、前々から同じように落書きをされているということがわかる・・・・・)
>>all
《ドゴオォォォォォォォォォォォッ》
家の外に出た魔咲美の耳に、早朝であるにも関わらず、一筋の光が走ったと思うと、その次の瞬間、激しい地鳴りが鳴り響く。
轟音がした事から音の出所はそう遠くはない事がわかるものの、この近辺には屈強な妖怪が跋扈しているため、何の準備もなく出歩くのは危険だと思われる。
魔咲美「・・・・・っ!?ったく・・・・・二度寝しようと思ってたのに、これじゃあおちおち居眠りすることすらできない・・・・・」
(そう言うと、自分の二度寝を妨害したという理由で、この騒音の元凶であろう妖怪に少しイタズラしてやろうと思い立ち、いくつか対抗できそうな道具も小袋に入れ、箒に乗って音のした方向へと向かって飛んでゆく・・・・・
魔咲美自身は、戦闘を行うつもりではなく、一方的にちょっとしたイタズラをしてやったら素早く引き返すつもりだ・・・・・)
>>12
初代巫女
「随分と暴れてくれたけど、これで終わりね?」
10mを超える巨体を誇る牛鬼の上に腰まである長い黒髪に巫女の服をした少女が座り、地面に倒れた牛鬼を見下ろしながらそう呟く。
周囲では、木々が薙ぎ倒され、地面には大きな爪後やクレーターが幾つもあり、この牛鬼が強大なパワーで暴れまわり、それを更に上回る力でこの巫女が捩じ伏せたのだと言うことが周囲の状況や、無傷の巫女とボロボロになり、右角が折られた牛鬼の様子からわかる……
魔咲美「えっと・・・・・確かこの辺りに・・・・・っ!?」
(その見た目からはとても牛鬼を倒せるとは思えないような少女が牛鬼をまるで座布団のようにして座っているのを見て、目を擦り二度見する・・・・・
これは現実か、それとも珍妙な夢か・・・・・
いや、もしかして相手も牛鬼のように何かしらの妖怪なのか、様々な憶測が脳裏を過ぎる・・・・・)
>>14
初代巫女
「……んー?
アンタ、集落の人間じゃないね?」
明らかに圧倒的な体格差がある牛鬼を無傷で倒した巫女服の女は魔咲美の姿が視界に映ると、ふとその風変わりな格好から集落に住んでいる者じゃない事に気付き、問いかけてみる。
まだ里どころか村にも満たない小さな集落。
元々は人里離れた辺境の地に隠れ住む変わり者が集まって出来た集落であるため、人間の数も数十人しかいない。
そのため、稀に買い物に行く事もある集落では見掛けたことの無かった相手を見て不思議そうにみる。
魔咲美「あ、あぁ・・・・・確かに私は集落の人間じゃないが・・・・・って!今はそんなことはどーだっていい!何だこれは!?」
(魔咲美自身は魔女であることから、魔法を用いて対抗すれば倒すことは出来ずともある程度のダメージを与えることが出来る自身は多少はある・・・・・
だが、相手は見た限り魔女でもなさそうだし、何か道具を使って戦ったようにも見えないことから、集落の人間じゃないようだと言われても魔咲美からすれば今はそれはどうでもよく、巨人と小人とも言えるほどの体格差がある牛鬼を、こんな簡単に倒したのは一体何事だと問いかける・・・・・)
>>15
>>16
初代巫女
「何って…見ての通り、妖怪退治をしただけよ。」
巫女は牛鬼にトドメは刺さず、初代巫女が地上に降りると、牛鬼はそのまま森の奥へと逃げて行く。
退治と言ってもその圧倒的な力で撃退するだけに留めており、妖怪と言うだけで完全にその存在を消し去るような事はしないと言うことがわかる。
初代巫女
「集落の人間じゃないって事はアンタも私と同じ集落外の人間と言うこと?」
この辺りでは数十人規模しか無いとはいえ、集落が最大の場所であるため、そこから外れた自分のような者を"集落外の人間"と呼んでおり、相手もそうなのかと再び問いかける。
魔咲美「まぁ・・・・・そういうことになるが・・・・・って、まずそもそもアンタは人間なのか・・・・・?」
(体格差があり過ぎる牛鬼を相手に、自分が到着した時点でもう既に赤子の手をひねるかのように簡単に倒してしまっていたことから、魔咲美は相手が人間なのかどうかを疑っている・・・・・
「私はこの森の奥の方に住んでいる魔女だが、アンタはこの森以外に住んでいる集落外のやつってことか?」)
>>17
>>18
初代巫女
「失礼な。こんなに人間らしい人間、他にいないでしょ?」
左手で右肩を押さえながら右腕をグルグルと回し、右肩をコキコキと鳴らしながら、その異様な強さからそもそも人間なのかと疑問視している魔咲美に対して自分ほど人間らしい者はいないだろうと応える。
思い切り違和感のある返しだが、初代巫女はその事について気付いていない。
初代巫女
「ふーん、アンタも変わり者ねぇ…
そう、私もここから東の端にある小さな神社の巫女を一応やっているわ。
ま、巫女と言っても私が勝手に建てて勝手に妖怪退治をしているだけなんだけどね。」
勝手に神社を建ててそこで妖怪退治を請け負っているのだと言うことを話す。
集落を離れて一人で妖怪退治の稼業を始めていると言うようにかなりの変人なのだが、同じく集落から離れて一人で森の中に住んでいる魔咲美に何処か親近感を初代巫女は感じている。
初代巫女
「紹介がおくれたけど、私の名前は博麗霊夢。
アンタの名前は?」
魔咲美「人間らしい人間って・・・・・お前それマジで言ってるとしたらやばいぞ・・・・・」
(相手は本当に人間なのか疑っていたところに、相手の自分が人間らしい人間であるということを強調して言っているのを聞けば、逆効果でより一層魔咲美の中で疑惑が強まってゆく・・・・・
自分は集落の住人達からの差別に耐え切れずに敢えて森の奥に隠れるようにして住んでいるのだが、妖怪退治をする巫女という人間ならば、集落の近くに拠点を構えていた方がすぐに迎えて都合がいいようにも思えるが、集落から離れた場所にその神社を建てているとなると、頭の中に疑問が多く浮かぶ・・・・・
だが、相手が人間であろうとなかろうと、悪い奴でもなければ不審者でもなさそうだと思えば「私は霧雨魔咲美、森の奥で一人で住んでいる魔女だ」と自己紹介をする・・・・・)
>>19
>>20
初代巫女
「そう言うアンタも随分と変わった格好をしているじゃないの?」
少し頬を膨らませて自分を人外を見るような目で言う魔咲美に対し、まだ外の世界の日本では平安時代である中、いち早く欧州の魔女の服装をした相手もまた、変わった見た目をしていると言うことを言う。
初代巫女
「何だか訳ありみたいだけど、私も訳ありだからね…
ま、訳がある者同士仲良くやりましょ?」
彼女もまた集落の外で暮らしている事から、同じく訳があって集落の外で暮らしている者同士仲良くしようと言う。
巫女と魔女、どちらも似て非なる存在でありながら、初代巫女は魔咲美を集落の人間達のように差別したり、迫害しようとはせず、寧ろ同じ仲間(変り者)として仲良くしたいと考えている。
魔咲美「・・・・・まぁ、アンタが後悔しないなら、仲良しこよしでいいよ・・・・・」
(今まで差別され続けてきたことから、同じように集落外で住む相手に対しても、まだどこか完全に心を許し切れていない節が見受けられる・・・・・
多分、口では何とでも言えるが、少しでも不気味だと思われたら、すぐにでも関係性には亀裂が生じると思っているのだろう・・・・・)
>>21
>>22
初代巫女
「何だか凄く感じが悪いわね?」
自分としては話し相手に丁度いいかもしれないと思い、それなりの好意や親近感を覚えていたところ、存外素っ気なく返された事で少しだけ苛立ちを覚え、感じが悪いと言う。
相手も何かしらの理由があって集落の外で住んでいると思うし、人付き合いが苦手そうなのもわかるものの、それでも冷たく返されると苛立ちを隠せなくなってしまう。
魔咲美「・・・・・いや、悪気があったわけじゃないんだ、ごめん・・・・・」
(今までの人生経験から、他者に対する接し方が上手くなく、せっかく優しくしてくれた相手に対しても、冷たかったことに対して悪気はなかったと謝罪する・・・・・
そして、同時に相手なら、本当に友達になってくれるのではないかと思い始める・・・・・)
>>23
>>24
初代巫女
「そう?それなら
誰にでも虫の居所が悪い事はあるから気にしなくてもいいわ。
私もこの前、寝起きでムシャクシャした時に岩山を吹き飛ばした事があったから!」
元々自分と同じ訳ありだと分かっていた事もあり、スッと苛立ちが消え、優しく微笑み、自分も虫の居所が悪かった時に岩山を吹き飛ばした事があると言う。
笑って話してはいるものの、実際に二日ほど前に、集落からそう遠くない場所にあった、少なくとも30mはある巨大な岩山が轟音と共に消し飛んだ事がある。
これをしたのが初代巫女であるのなら、そのパワーは妖怪よりも妖怪じみていると言える。
初代巫女
「ま、こんな時は何かして気分を上げるに限るでしょ?
特に行く宛とか無いのなら私の家……まあ、神社なんだけど遊びに来る?」
まだ会って数分しか経っていないにも関わらず、自分の家(神社)に遊びに来るかと聞いてみる。
丘の上に神社を建てて住んでいる辺り、なかなかにぶっ飛んだ性格をしている辺り、その神社もまともな事にはなっていなさそうな予感が薄々と感じられてしまう。
魔咲美「・・・・・一応聞いておくが、人間なんだよな・・・・・?」
(岩山を吹き飛ばす、なんてことは、大体は妖怪にしかできないようなことであり、少なくとも人間を自称する者はそのようなことはしない、というかできない・・・・・
そして、遊びに来るかどうかと聞かれれば「あのなぁ・・・・・すぐ仲良くなったからって、不用心にもほどがあるぞ?」と、素直に心配し)
>>25
>>26
初代巫女
「だーかーらー!私は人間だって何度も言っているでしょ?
なんか…こう…妖怪とか人外から感じられる肌を刺すような嫌な雰囲気とかしないでしょ?」
妖怪退治を生業としていながら、自分が異常な強さを持っていると言う自覚があるのか無いのか、自分は真人間であり、人外じゃないと応える。
また、妖怪や人外を見分ける方法として、漠然的でおおよそ初代巫女しか判別出来ないだろう雰囲気の特徴について話す。
初代巫女
「そう?もし変なのが来ても一発でぶっ飛ばして終わりよ。
で、来るの?来ないの?」
この地には数多の妖怪が山の中、森の奥、暗闇の中に潜んでおり、その多くは人間を容易く葬れるだけの力を持ち、人々の恐怖の対象となって来ており、集落の人々もそれを恐れて集落の外に出ようとしなかったのだが、
初代巫女は異形への恐怖心が無く、どんな奴が来てもぶっ飛ばしてやると、力強く応える。
魔咲美「ま、まあ確かに、嫌な雰囲気はしないが・・・・・」
(相手は、人間でありながら通常の人間の力というものを知らないのだろうかと思いながら、次にもし変なのが来たとしても一発で終わるという相手の言葉に、物凄く納得する・・・・・
そして、相手からの誘いに「い、行かせてもらう・・・・・もらいます・・・・・」と、相手の底知れぬ力に若干戸惑いながら、自然と敬語になりたどたどしく答える)
>>27
>>28
初代巫女
「でしょ?
そんなに畏まらなくてもいいわ、じゃこっちよ。」
初代巫女は魔咲美を森の中から自分の住処である東の丘に向かって案内するために空を浮遊し始める。
通常、翼や羽根の持たない人間が空を飛ぶためには何かしらの術式や能力、道具が必要なのだが、何の準備や予備動作もなく、まるで呼吸をするかのように自然に、空中を浮遊して丘に向かって低速で飛び始める。
魔咲美「っ!?ちょ、ちょちよちょ!?ちょっと待て!お前、空を飛べるのか!?」
(相手の後を箒に乗って飛びながら、空を飛べるのかと驚きながら問いかける・・・・・
魔咲美自身も箒に乗って空を飛んでいる為人のことを言えないかもしれないが、魔咲美は箒という道具ありでやっと飛べるのに対して、初代巫女は普通に何の道具も無しに飛んでいることから、超能力者か何かと思い始める・・・・・)
>>29
>>30
初代巫女
「あー?この程度なら普通に誰でも出来るんじゃないの?」
初代巫女から見れば、誰でも空を飛べると思っていたのもあり、驚いて空を飛べるのかと聞いてくる魔咲美の方に視線を落とすと、誰でも空を飛べるんじゃないかと逆に聞いてくる。
能力を使った様子も、呪文を唱える事も、道具を用いているようにも見えず、呼吸をするように人智を超えて来る。
魔咲美「・・・・・」
(人間は人間でも、今まで別の世界で生きてきた人間なのではないかという新たな疑いが脳裏に過ぎる・・・・・
「それじゃあ聞くが、お前の周りの人間は、空飛んで移動してるか?普通、人間は絶対に飛べないぞ?」
魔咲美は初代巫女が冗談で言っているようにも見えないことから、人間は普通空を飛ぶことは出来ないという事実を告げる)
>>31
>>32
初代巫女
「周りの人間……ね。
…………あまり他の人間と一緒にいた事が無いからよくわからないわ。」
初代巫女は空中で浮遊しつつ、魔咲美の問いに対し少し考えてみる。
これまで自分は時折、集落に降りて食料や日用品と言った必要最低限のものを妖怪退治の報酬として受け取ったり、妖怪退治の依頼を受けたりする事はあれど、
他の人間がどういうものなのか、自分と比較する事が出来る程一緒に居る事が無かったため、少し悲しげな顔を見せながらも、他の人間についてはよくわからないと応える。
魔咲美「・・・・・あぁ、そうか・・・・・考えてみれば私も、そこまで人間についてはあまり知らなかったな・・・・・」
(自分も差別されることが嫌で森の奥に住むようになってからは、誰かと関わりを持つことなんてなかったことから、あまり誰かと接したことももうどれくらい前なのかも思い出せない・・・・・
その点から、自分と相手は似ていると思い始める・・・・・)
>>33
>>34
初代巫女
「……アンタも私と同じで集落に居られなくなった側みたいね?」
魔咲美の様子から、単に集落に馴染めずに離れたのではなく、集落に居られなくなった原因があり、そこから離れざるを得ない状態になってしまっているのだと察した初代巫女は話し始める。
魔咲美「いられなくなった?違うね、私の方から出てってやったんだよ!あんなとこ、住んでられないからな!」
(魔咲美初代巫女の言葉に反論するものの、正直初代巫女の言う通り、正しくはいられなくなったのだが、魔咲美の意地が自分から出ていってやったという風に事実を改変している・・・・・
「アンタは?なんで集落から出てったのさ?」)
>>35
>>36
初代巫女
「へ〜?その割には随分と暗い顔をしていたじゃないの?」
ニヤニヤと少しからかうように魔咲美が自分から出ていったと言う言葉に対し、先程の暗い人間不信に近いような様子から打って変わって空元気を見せたのを見て言う。
初代巫女
「……………。
……私が生まれる前から私の居場所は集落には無かったから……かな?」
逆に、自分はどうして集落から出て行ったのかと聞かれると、少しの沈黙の後、自分を育ててくれた優しい老夫婦の顔を思い出しながら、生まれる前から自分の居場所は集落には無かったのだとだけ応える。
初代巫女の顔からからかうような笑みが無くなり、無表情になってしまっている……
初代巫女
「……さ、アンタは飛べるの?
飛べないのなら私も降りて案内するわ。」
魔咲美「暗い顔なんて・・・・・してない・・・・・」
(相手がからかうように言えば、暗い顔なんてしていないと少しそっぽを向いて小声で反論する・・・・・
図星をつかれれば弱くなるタイプだろう・・・・・
そして、相手の言葉を聞けば、多分聞いてはいけないことを聞いてしまっただろうかという不安もありつつ、飛べるのかと続けて聞かれたので「一応、この箒があれば私は飛べる、道具なしじゃあ飛べない・・・・・」と言い)
>>37
>>38
初代巫女
「………まあ、いいわ。」
図星であった事から、あまり過去について語りたくはないと言うことを察し、それ以上の言及をやめると、先程から彼女の手にしていた箒と、それに対する言葉を聞いて驚く。
初代巫女
「箒で空を飛ぶ?箒で空を飛んだりなんて出来るの!?」
自分は道具を使わずに空を飛ぶことが出来るのだが、逆に道具を使って飛行するやり方を知らない。
そのため、箒を使って空を飛ぶ方法についてはまったく知らなかったため、興味を持ち、聞いてみる。
魔咲美「ま、まぁ、私みたいな魔女が使う道具限定ではだけどな・・・・・」
(箒で空を飛ぶと言っても、普通の箒では当たり前だが空を飛ぶなんてことは絶対にできない、魔咲美が使っているのは魔女が使う道具として特化している物だからこそ飛べるのであって、普通の箒ではない・・・・・
初代巫女は箒で空を飛ぶことに驚いているようだが、魔咲美からすれば何も使わずに空を飛ぶということをどうやってしているのか、魔女という魔法を使える立場からしても不思議で仕方がない・・・・・
「それに、何も使わなくても飛べるんだから、アンタには不要だろ?」)
>>39
>>40
初代巫女
「マジョ?始めて聞く言葉ね?」
陰陽術師や呪術師ならばともかく、"魔女"と言う単語そのものを聞いたことが無く、不思議そうに首を傾げると、ゆっくりと地上へと降りて行く。
初代巫女
「そう?やっぱり何も使わずに飛ぶよりも何かを使って飛んだ方が楽しそうだとは思うわ。
私も倒木を投げてその上へ飛び乗って移動しようかな?」
初代巫女は先程の牛鬼が暴れた際に薙ぎ倒された倒木を掴み、「よいしょ」と呟くと、まるで草花を持っているかのように軽々と持ち上げる。
よく見ると初代巫女は倒木を持ち上げる際に自身の体表だけでなく、筋肉にまで霊力を流し込む事で腕力を強化しており、無意識の内に自身の持つ力を使用する事でこの異常な身体能力の高さを実現しているのだとわかる。
マイナス思考である事の多い魔咲美とは反対に、初代巫女は特に自分の実力や周囲からの目を気にしておらずマイペースに話している。
自分には無いものへ羨望や嫉妬、劣等感を抱くのではなく、純粋に興味を持ち、自分も出来るんじゃないかと試してみる、そんな単純な性格が見て取れる。
魔咲美「あー、そこからか・・・・・えっとだな、魔女っていうのは、魔法の魔に女って書いて・・・・・って、そもそも魔法って知ってるか?」
(魔女という言葉を初めて聞くと言う相手に、魔女について説明しようとするものの、そもそも魔法というものを知っているかどうかを聞く、魔法を知っているなら幾分か説明も簡単になるが・・・・・
「でも自分じゃ飛べない分、落ちたら大怪我するから不便・・・・・って!おいおいおいおいおい!」
と、倒木を簡単に持ち上げる相手をとりあえず一旦止めようとする)
>>41
>>42
初代巫女
「マホウ……?」
魔女や魔法と言う概念そのものが平安時代の日本に馴染みがなく、首を傾げると、倒木を投げようとするのを止める魔咲美の言葉を聞いて「むー…私なら出来そうだったのに…」と少し不満げに呟くと持ち上げた倒木を地面に下ろす。
魔法や魔女と言ったものは近代の日本だからこそ受け入れられつつあるものの、当時の人々からすれば得体の知れない力を求めたからこそ、魔咲美は集落に災いをもたらすと思われ、差別や迫害されてしまったのだろう……
初代巫女
「マジョやらマホウやら始めて聞く言葉ね?
詳しくは知らないけれど、それはどういう事が出来るの?」
だが、初代巫女はその得体の知れない力に対しても純粋な好奇心を持っているようで、それらがどのような事が出来るのかと聞いてみる。
魔咲美「私もまだ勉強中だからあまり詳しいことは言えないが、例えばこうやって箒に乗って飛んでいるのとかも魔法の一つだな」
(魔法にも様々な魔法があること、属性なども多くあることで一言で説明するのは難しいが、正に今自分がこうして乗っている箒で空を飛ぶことは魔法の一つだと教える・・・・・
「あと他に使えるのは、変身魔法とか、幻覚魔法とかだな、でも基本日常で使うことは無いが・・・・・」)
>>43
>>44
初代巫女
「ふーん…?
つまりは陰陽術や妖術の類いってこと?
それで、その魔法を使うから魔女って訳ね?」
魔咲美の言葉を聞いて、道具を使う必要があるだなんて少し不便そうだと思いつつ、魔法について聞くと、陰陽術や妖術のようだと思い、それらと似たようなものかと解釈し、それを口にする。
魔咲美「まぁ、近いかもな、その二つの術についてはよくわからないが・・・・・」
(陰陽術や妖術については知らないものの、相手が似ていると感じたということは、多分魔法のように通常の人間では成しえないことが出来る魔法に近い術なのだろうと想像する・・・・・
「魔女の他に、魔法使いとも呼ばれるな、私は魔女って名乗ってるが・・・・・」)
>>45
>>46
初代巫女
「どっちも聞いた事が無かったけれど、なんとなく掴めたわ。
さ、いつまでも立ち話をしているのもなんだし、神社まで移動するよ?」
陰陽術も妖術も世の理に干渉し、事象をねじ曲げ、不可能を可能にする術であり、それと魔術が似たようなものであるとわかると、先程からずっと立ち話していた事から、続きは神社へ移動してからにしようと言うと、そのまま丘の上にある神社に向かって飛んで行く。
魔咲美「アンタ、いつも飛んで移動するのか?」
(初代巫女の後ろを箒に乗って追いかけながら、いつも移動する時はそうやってそれを飛んでいるのかと問いかける・・・・・
一見普通の少女が空を飛んでいるところなんて誰かが見たら腰を抜かすだろうが、多分相手の性格上、そこまで細かいことは考えずに空を飛んでいるだろうと思う・・・・・)
>>47
>>48
初代巫女
「あー?
だって、飛んで移動した方が楽でしょ?」
特に周囲を気にせず、特に羽ばたいたりする様子も無く、空中を仰向けに寝そべっているかのように空を飛んでおり、何時もこうして空を飛んで移動している事が多いと応える。
普通、空を飛ぶとなれば、翼のある者は体力を、魔術で空を飛んでいる者は魔力や妖力を消費するのだが、楽だからと言う理由で空を飛んで移動している事から、体力や霊力の消耗が無い……もしくは、地上を歩くよりも少ない消費しかしていないと言うことがわかる。
魔咲美「ま、まぁ確かにそうだが・・・・・力の消耗とかないのか?」
(相手が普通に地面を歩くように、もっと言えばくつろぐように当たり前のように飛んでいるところを見れば、確かにこれほどにまで簡単に飛べ、しかもくつろぎながら飛行状態を維持できる相手からすれば普通に歩いて移動するよりも楽なのかもしれない、自分も箒に乗って移動するのが歩くよりも遥かに楽だと感じる・・・・・
だが、普通に考えれば何かしら力の消耗が見られるのだが、相手にはそれが見えないことから、恐る恐る力の消耗はないのかと聞いてみる)
>>49
>>50
初代巫女
「消耗?そんなの気にした事が無かったわ。」
魔咲美から力を消耗する事は無いのかと聞かれると、少し考えた後、その事について意識した事は無かったと応える。
初代巫女
「私は魔法や妖術の類いは使えないけど、霊力を使う事が出来るから、消耗しないと言い訳でも無いんだけど、一週間以上飛び続けても疲れたりはしなかったわ。」
一週間以上も飛行し続けていた事が過去にあり、その頃でさえ力の消耗が気にならなかったと言う事から、底無しの霊力を有している事がわかる。
巨大な妖を無傷で倒したり、一週間以上空を飛んでも平気だったりと、様々な面で人間を明らかに超えており、人の姿をした高位の神か大妖の類いのようにさえ見える。
魔咲美「一週間以上!?一体全体どうなってるんだアンタは・・・・・」
(力の消耗を気にしたことがなかったと相手は言うが、自分でも多分消耗していることに気づかないほど力の蓄えがあるのだろうと思ったが、一週間以上飛び続けてもなんともなかったという話を聞けば、いよいよ本格的に相手は自分を人間と思い込んでいる何かなのではないかと思い始める・・・・・)
>>51
>>52
初代巫女
「そんなに驚くことだった?」
自分の強さへの自覚が無いのか、驚く魔咲美に対して不思議そうに応える。ここまで来ると、自分の力に無自覚なだけでなく、何処か抜けているようにも見える。
初代巫女
「……っと、どうやら先客がいるみたいね?」
《ゴオッ》
巨大な岩石……いや、優に10mを超えるそれはもはや岩山と形容する方が相応しいだろう物質が鳥が飛ぶ速度を遥かに上回る速さで二人に向かって迫って来るものの、初代巫女はまるで気にせずに飛び続けている。
魔咲美「いやいやいやいやいや!落ち着いてる場合じゃなくて、止めないとまずいだろ!?」
(自分の魔法で防御するにも、普段戦いなんてしない分こんなのを防ぐ魔法なんて魔咲美は特に習っていなく、このままでは激突は免れないと悟り焦り始める・・・・・
強いというよりどんな状況かわかっていないだけなんじゃないかとさえ感じる・・・・・)
>>53
>>54
初代巫女
「まったく……地形が変わるような事はやめろって言ってたで……しょっ!!」
《ドゴッ》
初代巫女は空中で半回転し、迫り来る岩山に向けて蹴りを繰り出す。
すると、初代巫女の蹴りが直撃した岩山は爆音と共にバラバラに四散して破壊される。
魔咲美の方にも直径1m程の岩石が高速で回転しながらまるで砲弾のような勢いで激突し、ほぼ相殺されるような形で岩石が砕けて散る。
岩石の破片一つでもこれだけの威力なのだから、もし岩山そのものがぶつかっていた場合、防御魔法では防ぎきれない程の絶大な破壊力に打ちのめされてしまっていただろう事がわかる。
萃香
「はっはっはっ!!
今日は勝たせてもらうぞ!人間!!」
《ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ》
岩山を凌いだのも束の間
神社があると思われる方向から急速に巨大化していく影が見える。
二人は空を飛んでおり、眼下には森の木々が見えており、優に20m以上は浮いている筈なのだが、その二人でさえ遥かに見下ろす程……まるで巨大な山のように立ち塞がる少女がいた。
いや、隠す素振りすらも無い、頭から生えた二本の角から、この幻想郷の中でも最強の大妖と言われる"鬼"である事がわかる。
鬼は、暴虐と破壊の化身。
その拳は山を砕き、海を割るさえ言われている。
そんな鬼がいきなり戦いを挑んで来た。
魔咲美「次から次へと何なんだよこの状況は!?アイツなんかアンタのこと知ってるような口ぶりだけと知り合いなのか!?」
(巨大な鬼が出現すればパニックになり、しかも鬼の口調は初代巫女のことを知っていると思われる口ぶりであることから、知り合いなのかと聞いてみる・・・・・
あんな殺意が常にマックス状態のような鬼と常日頃戦っているのかと想像すると血の気が引く・・・・・)
>>55
>>56
《ゴオッ》
初代巫女
「あー……
知り合いと言えば知り合いよ。」
山のような巨躯を誇る鬼は先程の岩山に等しいサイズの巨大な拳を二人に向けて突き出し、空中で二人をまとめて殴り飛ばそうとする
只でさえ巨大な拳なのだが、萃香の能力により、その見た目以上の質量を誇っており、その上巨大化した事で元々備わっていた鬼としての強大なパワーもそのまま倍化しており、その一撃は数多ある鬼の怪力伝説の全てを体現可能なレベル
《ヒュッ》
初代巫女
「……ったく、今日は人間の客人がいるってのに。」
《ドゴオォォォォォォォォォッ》
先程の岩を砕いた体勢から、空中に佇むように少し姿勢を変え、そこから萃香の巨拳に向けて蹴りを放つ。
すると、大気を振るわせる程の凄まじい轟音と衝撃が巻き起こり、二人の頭上にあった雲が吹き飛び、眼下の森には嵐でも起きたかのような突風が巻き起こる…
何よりも驚くべき事に、刹那の拮抗の後、山のような大きさの萃香の体が軽く吹き飛ばされ、背後の森の中へと倒れ込むと、そのまま風船が萎むようにして急速に縮んで行く…
その一連の様子から、初代巫女であれば島でさえ蹴り飛ばせるんじゃないかと思う程の人智を超えた力を備えていることが明白になる
魔咲美「・・・・・えっと・・・・・とりあえず、大丈夫、なのか・・・・・?」
(目の前で起きたことが信じられない、自分はまだ夢でも見ているんじゃないかと錯覚しそうになる・・・・・
とりあえずは、大丈夫なのだろうかと思うものの、初代巫女の力は鬼をも簡単に凌ぐほど強大であるということを知れば、もしも初代巫女が敵対する人物になったら勝ち目はないなと確信する・・・・・)
>>57
>>58
初代巫女
「大丈夫大丈夫、私は何時もこんな感じだから。」
下手すれば……いや、下手をしなくても人間の命など軽く吹き飛ぶような苛烈な猛攻の中でも平然とした様子で、これが日常なのだと応える。
人智を超えた存在が犇めく、このような環境にいるからこそ、比較対照が異常な猛者ばかりとなり、相対的に自分の力もそれほど強くはないと思ってしまっているのかもしれない。
魔咲美「いや、アンタじゃなくて鬼の方だ、アンタが大丈夫なのはわかる」
(かなり派手に吹き飛ばされたのを目の前で見てしまったので、鬼の頑丈な体でもタダでは済まないだろうと思いながら、初代巫女の言葉には相手ではなく鬼の方を心配していることを告げる・・・・・
初代巫女はこの世の終わりが来ても普通に生還しそうだという謎の安心感すらある・・・・・)
>>59
【丘の神社】
小さな丘の上に置かれた小さな神社……
いや、板を打ち付けて作られただけの簡易的な小屋であり、神社とは呼べないこじんまりとした
集落で基本となっている竪穴式住居と比べてもそう大差は無く、貴族が住むような"寝殿作り"のような豪華絢爛さは無く、小屋の周りには薪の山と、動物の干し肉や簡易的な斧や鎌と言ったものが雑多に置かれている。
初代巫女程の力があれば、その力を使って幾らでも富を築けそうなのだが、そうはせずに人里離れた丘の上で妖怪退治をしているのには何かしらの理由があるのだろう。
初代巫女
「さ、到着したわ。
此処に人間が来るなんて久し振りだから何かあったかな?
鞠を持っていないから蹴鞠は出来ないけど、石投や毬打も出来るし、銭があれば意銭も出来るわ!」
神社(小屋)に到着すると、小屋を開ける。
小屋の中には木製の食器や調理道具、大小様々なガラクタが置かれており、その乱雑に置かれた物を探りながら、何かやりたい事は無いかと聞いてみる。
>>60
初代巫女
「大丈夫じゃない?今まで何回もああやってぶっ飛ばして来たし。」
小屋(本人は神社と言い張っている)の中を漁りながら、サラッと山のように大きいあの鬼を何度もぶっ飛ばして来たと応える。
一国の軍隊が鬼退治の法を知る武士や、有力な陰陽術師に率いられ、幾日もの死闘を繰り広げ、多大な犠牲を払ってようやく一時的に撃退出来るかどうかと言った規模の存在である"鬼"をああも何度もあっけなく殴り飛ばしていたと話す。
しかも、並ぶ者の居ないと言われる鬼と単純な力比べで圧倒したと言う異常な力も見せていた……
地球が突然爆発しても宇宙空間で昼寝をしていてもおかしくない、そんな謎の安心感さえ感じる程に規格外の力を持っているのだろう。
魔咲美「たまには手加減してやれって・・・・・」
(毎回襲ってくる側の鬼が一番酷い目に遭っていることに、たまには手加減をしてやれと忠告をするが、初代巫女の今までの言動からして、もう手加減をしているか、それか手加減なんて知らないかのどちらかだろうと思いながら「キノコ狩りなんてどうだ?動物の肉ばかりじゃ栄養が偏るぞ?」と、相手の食生活を心配し、自分が得意とするキノコ狩りに出かけるなんてのはどうかと提案する・・・・・)
>>62
>>63
初代巫女
「えー…それじゃあ此処に来た意味が無いじゃないの?」
手加減するように言われると、「そうね、考えとくわ」とだけ応える。
それから相手がキノコ狩りを提案して来るのを聞いて、それだと自分の神社に来た意味が無くなってしまうと応える。
魔咲美「それもそうだな・・・・・どうする?」
(魔咲美自身も、ここへ来てからのことを特に考えていなかったのか、初代巫女の言葉を聞いて確かにそうだと思えば、どうする?と初代巫女に聞く・・・・・
せっかく招待してくれたのだから、何かしなければという使命感がある・・・・・)
>>64
>>65
初代巫女
「さっきも言った通り、色んな物があるわ。」
先程、此方から幾つか提案した通り、小屋の中から試しに石投に使う小石、毬打用の毬と打棒、意銭のための銭を数個見せて、この中の物ならどれでも出来ると言うことを伝える。
平安時代の中で、いちはやく西洋の文化に触れた魔咲美には少し物足りないかもしれないものの、久し振りに訪れた人間である魔咲美と何か出来ると言うことから初代巫女は楽しそうに微笑んでいる。
魔咲美「えっとじゃあ・・・・・さっき言ってた、いせん?ってのをやってみようかな」
(魔咲美は意銭が気になったのか、やってみたいと申し出る・・・・・
西洋文化が染み付いてしまっている、と言うほどではないものの、西洋以外のの文化にあまり馴染みがないのもまた事実なので、気になったのだろう)
>>66
>>67
初代巫女
「勿論いいわ、それじゃあ、貴方も銭を幾らか持ってる?」
初代巫女はワクワクしながら、早速小さな袋から皇朝十二銭の銭を幾つか取り出しながら、魔咲美は銭を持っているかどうかを聞いてみる。
魔咲美「細かいのなら・・・・・」
(魔咲美は財布から現在で言えば一円や五円ほどの価値の本当に細かい銭を取り出す・・・・・
そして「何かしらの賭け事か?勿論遊びでだよな?」と、銭を用いるということは賭け事の類いであろうことはわかるが、遊びでだよなと確認をする・・・・・)
>>68
>>69
初代巫女
「よーし!それじゃあさっそく始めましょうか!
それじゃあ先行は誰がやる?」
魔咲美が幾らか銭を取り出したのを見て、サッと地面に乾元大宝や寛平大宝と言った、妖怪退治の依頼を受けて得た銭……とはい言っても、物々交換が主流の集落ではほぼ流通していない銭を撒く。
先攻と後攻の内、誰が先にやるかと問いかける。
魔咲美「その前に、これはどういう遊びなのかを教えてくれないか?こういうのやったことがないんだ・・・・・」
(集落から出てゆく前も、友達と遊ぶことなんてほとんどなく、このような遊びも初めてやるので、まずはルールを知りたいと言う・・・・・
今の時点ではまだ難しい遊びなのか、それとも簡単な遊びなのかすらもわからない・・・・・)
>>70
>>71
初代巫女
「知らないの?
地面にいくつかの銭を並べて、適当に距離を取ってから自分の持っている銭を相手の指示する銭に投げ当てるものだよ。
で、誰が先攻をする?」
初代巫女は手にした数種類の銭を手に、簡単な意銭のやり方について教える。
これは集落の子供もやっている簡単な遊びであり、それを知らない事に少し違和感を抱きながらも、やり方を教え、その上でどっちが先攻をするかどうかを聞いてみる。
魔咲美「なるほどそういうことか!意外と簡単だな!それじゃあ私からいかせてもらうよ!」
(思っていたよりもルールは簡単だった、となれば話は早い
魔咲美はテンション高めに自分からやらせてもらうと言うと、早速銭を一つ投げる
が、早速当たらずに不発に終わる)
>>72
>>73
初代巫女
「あー、まだ当てる銭の種類についてまだ言って無いんだけどなぁ。
ま、いっか!それじゃあ次は私の番だね?どれに当てればいい?」
相手の言う銭に当てなければいけないと言う事を説明した矢先に、いきなり何の指示も仰がずに銭を打った魔咲美を見て、「せっかちだなぁ」と呟く。
あまりルールについて把握していないとわかりつつ、それ以上は特に気にせず、そのまま次へ進めて、自分はどれに当てればいいかと指示を待つ。
魔咲美「それじゃあ、これに当ててくれ!」
(魔咲美は先ほど自分の財布から出した、価値としては一番安い硬貨を指さす
魔咲美自信初代巫女の指示する銭という部分を飛ばして当ててしまったものの、ある程度この遊びについてのルールはわかってきたらしい・・・・・)
>>74
>>75
初代巫女
「わかったわ、それじゃあ行くよ………っと!!」
《ドゴオォォォォォォォォォォォォォォッ》
魔咲美が指した最も安価な銭を見ると、そこに目掛けてまるで隕石が激突したような凄まじい轟音と衝撃、土埃が舞い上がり、数秒の間だけだが、周囲の視界が奪われてしまう……
とても銭が地面に当たるような音はもちろん、近場に砲弾が直撃したとても此処までの轟音はしないだろう。
初代巫女
「やった!全部吹き飛んだ!!
これは私の勝ちって事でいい?」
明らかに子供の遊びで出来ること、いや上位の神々でさえこれをするには意図的に力を込めてやらなければ起きない事を、初代巫女は無意識の内に行っている。
おそらく、初代巫女に最初に意銭を教えた人物はかなりの苦労をしたであろうことが予想できてしまう。
魔咲美「・・・・・ちょっと待て、今何をしたんだ・・・・・?」
(あまりのスピードと勢いに髪がボサボサになり、体中埃まみれになる・・・・・
視界が遮られたことと同じ遊びをしているとは思えないほどの衝撃音に、何をしたのかさえわからずに、もしかしたらさっきの鬼が奇襲を仕掛けてきたのかとさえ思っている・・・・・)
>>76
>>77
初代巫女
「何って、さっき言ったルールの通り、指示にあった銭を裏返しただけよ。」
初代巫女からすればこれが普通の事であるのか、さも当然のようにそう応えると、手にした銭を持って「もう一回やる?」と問いかける。
魔咲美「あぁ、やるが、その前に一言・・・・・力を十分の一くらい抑えてくれ!」
(目の前で起きたことを見ていなかったのかと言わんばかりに力を抑えてくれと申し出る
相手の力がまさかこういう遊びにまで反映されるとは思わなかった、これでは鬼に襲われるよりももしかしたら危険かもしれないとさえ思えてくるが、せっかく出来た友人とまだ遊んでいたいのは魔咲美も同様なのだ・・・・・)
>>78
>>79
初代巫女
「わかったわ、それじゃあだいたいこのぐらい?」
《ズドオォォォォォォォォォォォッ》
先程の隕石の激突のような威力は無いものの、初代巫女が地面に銭を投げた際に、至近距離で大爆発が起きたような凄まじい爆発が巻き起こり、その爆発によって生じた轟音と衝撃によって小屋(神社)の周囲の木々が激しく揺れ、大気が震える。
これでも初代巫女にとってかなり力を加減してあるようで、投げる際の動作もほぼ勢いを付けておらず、指先の力だけで銭を地面に落としたように見えた。
……辛うじて、丘や小屋にはかなりの強度の結界が展開されているため、ほぼ影響を受けてはいないものの、周囲に犠牲者が出てしまう前に別の事を提案した方がいいのかもしれない。
魔咲美「・・・・・アンタ、日常生活で支障出たりとかないのか?」
(力を抑えてもまだ人の命を簡単に奪えるほどの威力であることから、日常生活で支障が出たりしないのかと疑問を投げかける・・・・・
>>80
魔咲美「・・・・・アンタ、日常生活で支障出たりとかないのか?」
(力を抑えてもまだ人の命を簡単に奪えるほどの威力であることから、日常生活で支障が出たりしないのかと疑問を投げかける・・・・・
そして「何か別の遊びをしないか?特にそこまで力を使わない遊びとか・・・・・」と、ボサボサになった髪を直しながら言う)
>>80
【追記修正版です!】
>>82
初代巫女
「………?
特に不自由した事はないわ。」
小屋の近くに置いてあり、結界の防御範囲に入っていた飲料水の入った水壷を木の柄杓で少しだけ掬って飲むものの、その際には無意識に力をセーブしているようで柄杓や壷が破壊される事は無かった。
そんな中で魔咲美が別の遊びを提案すると、「いいよ、何かやりたいことがあるの?」と聞きながら、地面に落ちた銭を拾い集め始める。
魔咲美「ちょっと待て、今水を飲む時は普通に飲めてたよな?」
(水を飲むのは普通にできていることから、初代巫女が日常生活で支障が出てもそれに気づいていないということではなく、本当に普通に生活ができているということがわかる・・・・・
遊びになると力が入る、ということなのだろうか・・・・・)
>>83
>>84
初代巫女
「それがどうしたの?特におかしな事なんて無かったでしょ?」
地面に落ちた銭を拾い集めて袋に入れながら、水を飲む動作の際にツッコミを入れた魔咲美を見て、何もおかしな事は無かっただろうと応える。
もしかしたら、壷や柄杓にも小屋や丘と同じように何らかの防御強化が行われているのかもしれない。
魔咲美「まぁ・・・・・確かにそうなんだが、何で遊びの時はあんなに力が爆発し過ぎていて、水を飲む時とかは普通なんだ?遊びでも同じようにできないか?」
(どうやら初代巫女は若干天然な部分でもあるのか、何かおかしいのかもわかっていないらしい・・・・・
おかしい部分は確かになかったのだが、強いて言えば遊びの時から今に至るまで何から何まで全部おかしいとも言える、力が強過ぎると感覚が鈍くなるのだろうか・・・・・)
>>85
>>86
初代巫女
「あー?そんな事気にしていたの?
遊びと普通の生活は別物でしょ?」
初代巫女は柄杓を壷の上に置き、口許を小さな布で拭うと、徒競走で歩いて勝負をする者はいない、ドッジボールでボールを投げる時に、家で物を放る時と同じ力で投げる者がいないように、二つに明白に分けているのだと応える。
初代巫女
「で、何かやりたい事とかある?」
魔咲美「薬草分け、なんてどうだ?」
(魔咲美は小さな袋から、そこそこの量の一束ずつに束ねられた薬草と数字を書いた布を取り出す・・・・・
「やり方は簡単だ、布をめくって書かれた数の束を取る、最終的に束が多い方が勝ちだ、これならさっきみたいに爆発したりとかは流石にないだろ?」)
>>87
>>88
初代巫女
「へぇ〜!始めて見る遊びね!
面白そうだからそれをやりましょう!」
シンプルながらも、これまでやって来た遊びのどれとも違う事から興味深々と言った様子で魔咲美の考えたゲームに賛成し、さっそくやってみたいと応える。
魔咲美「先行はどうする?私はどっちからでも構わないぞ?」
(布と薬草の束を50束ほど並べ、先行はどうするかを聞く
魔咲美はかなりの自信があるのか、どちらからでも構わないと自信満々の顔で言う)
>>89
>>90
初代巫女
「へぇ、随分な自信ね?
お手並み拝見と言うことや、さっきは私が先行をしたから、今度はアンタが先行をしてもいいよ?」
並べられた布と薬草の束を見て、先程のルールを思い浮かべる中、自信満々に言う魔咲美の顔を見て、その自信の源を知ろうと考え、今度は相手に先行を譲ると言う。
魔咲美「お?いいのか?それじゃあお言葉に甘えて・・・・・」
スッ・・・・・
(魔咲美は布をめくると、そこには「二」と書かれており、薬草の束を二つ手に取る・・・・・
「言っておくが、私はズルとかはしないからな、布も薬草も、何の小細工も無しだ」
と、予め自分は正々堂々と勝負することを誓い)
>>91
>>92
初代巫女
「わかったわ、ズルなんてしても面白くないからね。」
特に深く考えることなく、取り敢えず一枚の布を捲る。
すると、そこには"八"と書いてあり、サッと八本の束を自分の手元へ引き寄せていく。
魔咲美「・・・・・ま、まだまだこれからだ・・・・・」
スッ・・・・・
(めくった布には五と書いてあり、五束手に取る・・・・・
が、今の時点でもう初代巫女の方がリードしており、魔咲美は早速自分が負けるかもしれないという予感に襲われる・・・・・)
>>93
>>94
初代巫女
「次は……七束ね?」
《スッ》
まるで布に書かれたものが全て見えているかのように次々と大きな数を出し、それを引いて行く。
現代の巫女である霊夢も適当に飛んでいるだけで異変の元凶の元へ辿り着くことが出来る"巫女の勘"があるのだが、初代巫女の場合はその範囲がより広がっているのか、日常生活の中でもこの強運が働いている。
強さだけでなく、その運もまた神に愛されているとしか思えない程のものとなっている。
魔咲美「・・・・・つ、次は・・・・・」
スッ・・・・・
「一」
(魔咲美の嫌な予感が現実になり始める・・・・・
これは自分がついていないだけなのか、それとも相手の強運が強すぎるのか、それとも両方か・・・・・
いずれにしても、束を手に取る魔咲美の手が震え始めているのは事実である・・・・・)
>>95
>>96
初代巫女
「次は何かな?」
【拾(じゅう)】
初代巫女はここに来ておそらく最大と思われる十と書かれた布を引き当て、そのままゴッソリと薬草の束を手元へ引き寄せていく。
既に初代巫女の手元には山のようになった薬草の束が積み上げられている……
初代巫女は特に何も考えず、取り敢えず目についたものから引いているだけであるにも関わらず、異様なまでの的中率を叩き出している。
魔咲美「・・・・・」
スッ・・・・・
「一」
(布も束の数もかなりあることから、大きい数も小さい数も同じ数が書かれた布が複数存在しており、魔咲美は連続で「一」を引いてしまう・・・・・
さっきまで自信満々だった自分が恥ずかしくなってくる・・・・・)
>>97
>>98
【それから数分後…】
初代巫女
「やった!結構沢山引けたわ!!」
続けること数分。
何時の間にか初代巫女は薬草の束のほぼ全てを手中に納めており、上機嫌に楽しそうに笑いながら沢山引けたと喜ぶ。
異常なまでの勘の良さ、そして運の良さを兼ね備え、更には人知を超えた底無しの力を持った初代巫女。
彼女が集落から離れて住んでいるのも、そのあまりの強さや、異常な強運故に疎まれ、周囲に馴染むことが出来ずに追い出されてしまったのだろうか……
魔咲美「・・・・・ざ、惨敗・・・・・この私が・・・・・惨敗・・・・・」
(今まで、この遊びでは負けたことがなかったのか、ショックの大きさが目に見えてわかるほどに呆然としており、この現実が受け入れられていないことがわかる・・・・・
まさかここまで強運の持ち主を相手にしていたとは思わなかった・・・・・)
>>99
>>100
初代巫女
「これは私の勝ちって事でいい?」
その見た目は20前後ぐらいで、喋らなければ端正な顔立ちをした美人に見えるのだが、そんな見た目とは裏腹に、まるで子供のように目を輝かせて薬草の小山と魔咲美を交合に見てこれは自分の勝ちかと聞いてみる。
魔咲美「あぁ、アンタの完全勝利だ、まさかこうも大きく差が出るとは・・・・・」
(いつものように勝てるだろうと思っていたが、まさかの惨敗という結果に、正直この間で大きく差が出るとは思わなかったと呟く・・・・・
「アンタ純粋な力だけじゃなく、運もかなり強いな・・・・・」)
>>101
>>102
初代巫女
「へへへ、そんなに褒めても何も出ないよ?」
始めてやったゲームでも自分が勝てた事を知ると、素直に嬉しそうに笑いながら、魔咲美の自分の力と運を褒めているのを聞いてますます上機嫌になる。
初代巫女
「…こうして誰かと一緒に遊ぶのは久し振りだなぁ。
私はね、集落の外に捨てられていたところを集落の外れに住んでいた老夫婦が拾ってくれたそうなんだ。だから……昔からこうして誰かと一緒に遊んでみたかったんだ。」
ふと、初代巫女は自分の生い立ちについて軽くだが呟く。
初代巫女はこれまで色々な遊びを自分を拾って育ててくれた老夫婦から教えてもらったものの、両親が不明な初代巫女は寺小屋のような同世代の子供がいる場所に行けなかった。
やたら子供っぽい性格だったり、天然な言動をしていたのも、世間の喧騒とは隔絶された特殊な環境で育って来たからなのかもしれない。
初代巫女
「私の長年の願いを叶えてくれて、ありがとう。」
異次元の強さを持っており、その力を世界の支配に回せば、人も妖も力だけで支配し、全世界を支配することも容易である程の力と、無敵と言っても差し支えがないほどの強運を持ちながら……
初代巫女の願いはとても小さく、ちっぽけな、それこそ幼子でも叶えられるような些細なものしか無かったのだろう。
魔咲美「・・・・・ア、アンタさえよければ、いつでもこうして遊んでやっても・・・・・いいけど・・・・・」
(相手の話を聞けば、相手に対する見方がガラッと変わる・・・・・
妖怪を、しかもトップクラスで強いと言われる鬼をも簡単に遠くへ吹き飛ばせるほどの人間離れした異常な力と、圧倒的な強運の持ち主というイメージしかなかったが、境遇を知った今、こうしてただ誰かと遊ぶことが相手の幸せと知った今、初代巫女さえよければばいつでもこうして遊び相手になってもいいと、照れくささからか少しそっぽを向きながら言い)
>>103
>>104
初代巫女
「ほんと!?
それならまた次は何をしようかな!」
照れくさそうにしている魔咲美のいつでも遊んでいいと応えてくれたのを聞いて、意銭をする際に用意していた硬貨の入った小さな袋を小屋(神社)の中へと放り入れ、次は何をしようかなと考える。
初代巫女
「そう言えば、アンタはどうして集落の外に住んでいるの?
集落の外には人間は殆どいないし、森の中なんて妖や獣で一杯だからとても普通に住めるようには思えない。」
何をしようか考えていると、先程自分の境遇について少し話した事で、今度は魔咲美が集落の外に住んでいたのはどうしてなのかが気になり始め、そう問いかけてみる。
削除
107:霧雨魔咲美◆gI:2022/02/01(火) 05:15 魔咲美「・・・・・私は・・・・・差別されたんだ、気味悪いって・・・・・」
(相手になら明かしてもいいと思ったのか、心を許して自分が集落の外に住んでいる理由を説明する・・・・・
魔女の自分は、不気味な魔術やら何やらを使う気味の悪い存在として集落の人間に思われ、酷い差別に耐え切れずに集落を飛び出し森に居住地を移したと答える・・・・・)
>>105
>>107
初代巫女
「……そんな事が………
……案外似た者同士なのかもね、私達?」
真咲美が差別を受けていた事を知ると、自分のここに至るまでの半生を思い出しながら自分達は案外似た者同士なのかもしれないと呟く。
無理もない、得体の知れない奇術妖術を使い、その服装も髪も他とはまるで異なる魔咲美であり、弱い人間は自分の理解できないモノを恐れるのだと言うことを初代巫女も知っていた……
魔咲美「かもな・・・・・」
(確かに自分と相手はどこか似ている、もう少し早く出会っていれば、自分の性格も捻くれ者にはならなかったのたろうかと思う・・・・・
相手はついさっきも自然な、無邪気な笑みを浮かべていたが、自分はあんな顔をしたことさえ記憶にない・・・・・)
>>108
>>109
初代巫女
「貴方は人間が……この世界の事が好き?」
《ザアァァァァァァァ……》
ふと、初代巫女は魔咲美から顔を逸らして、辺りの木々がざわめき、二人の間に風が吹き込み、その風によって初代巫女の長い黒髪が風に靡き、その表情が見えないものの、その声からは何処か寂しそうにも聞こえる。
魔咲美「・・・・・人間に限らず、生き物の感情なんてどれもバラつきのあるもんさ、自分よりも力の強い奴、未知の力を使う奴、人間ではない者・・・・・恐怖心を抱くなんてのは当たり前なんだ、実際私も例え優しいとしても鬼や妖怪はやっぱり怖いしな・・・・・さっき、差別に耐え切れなくて集落を飛び出したと言ったが、集落の奴らの言い分も気持ちも私は十分わかってるんだ、差別されるのが嫌だったが、実際はもうアイツらに迷惑かけたり怖がらせたくないってのもあって今に至るな・・・・・だから、こうなったのは当たり前のこととして受け止めている、人間にも、この世界にも、嫌悪感は抱いていないよ・・・・・」
(魔咲美は自分の感情を一言では表しづらかったのか、長々と説明する・・・・・
何に恐怖心を抱くかはそれぞれの自由だし、未知に対しての恐怖は誰にだってある、魔女という存在の自分はその未知の存在に該当した、だから恐れられた、ただそれだけのことだと・・・・・
自分だって例え優しい性格をしていたとしても、それを知らなければ鬼や妖怪は怖く感じる、それと同じく集落の人間に自分は恐れられた、もう迷惑をかけたくない、怖がらせたくない、差別されるのが嫌ではあったが、実際はその他の気持ちもあり、そしてその気持ちの方が強かったのかもしれないと、今になって思う・・・・・
だからこそ、自分が受け止めるにも突き放していただけであり、これは当たり前のことだから、人間及びこの世界に対する嫌悪感はないと答える・・・・・)
>>110
>>111
初代巫女
「恐怖…差別……」
魔咲美の言葉の内、特に強い負の感情が込められている二つの単語を繰り返し自分に言い聞かせるように呟く。
初代巫女
「そう……アンタも色々と苦悩していたみたいね……
少し経緯が違うけど……集落の人達から距離を置いたと言うのは私も同じ。」
再び魔咲美の方へ振り向くと、集落から距離を置いたと言う自分と似た境遇である事を口にする。その顔には、悲しみや憎しみは勿論、自分を追い出した集落の人々に対する怒りでさえも感じられなかった。
初代巫女
「だけどね?集落から出て……世捨て人同然の暮らしをしてわかった。
この世界は美しい、朝に輝く太陽、夜を照らす月、移り変わる雲、木々のざわめきに、小鳥達の囀ずり…人々の賑やかな様子、日々を生きる妖、獣達の遠吠えに地を駆けるその姿……」
初代巫女は魔咲美から目線を外し、周囲を静かに見渡し、この世界の美しさについて話す……これまで人と話した事など殆ど無かったからか、ますます上機嫌になって語っている。
初代巫女
「さっきの質問の私の応えを教えるとね?
私はこの世界が大好き、この美しい世界に生まれることが出来ただけでも幸せだと思っている。」
まるで太陽のように清みきった優しい笑顔をして、自分はこの世界が心の底から大好きであると言う。
自分を追い出し集落の人々や、自分に襲い掛かる凶悪な妖怪達でさえも大好きな存在の一つであると言う辺り、彼女の底無しの優しさを備えている。
魔咲美「・・・・・アンタの言う通りだな、生まれることが出来ただけでも幸せ、か・・・・・」
(境遇こそ似ているが、自分は初代巫女のように穏やかに笑みを浮かべたり、生まれることが出来ただけでも幸せという風に考えたことが思い返してみればほとんどなかったように思う・・・・・
森の奥、自然が豊かな場所に住んでいても、いつも思うのは何故自分は周りと溶け込むことが出来なかったか、集落の人間達に差別されたことから湧き上がってくる怒り、悲しみ、そして自分がいなくなったことでやっと皆平和に暮らせるようになったのだろうかという、複雑な感情・・・・・
初代巫女と出会ったことで、心が洗われるような気持ちになる・・・・・)
>>112
>>113
初代巫女
「そう、だからこそアンタが集落を憎んでいなかった事に少し安心したわ。」
自分は誰の事も憎んでいない。
そして、魔咲美も苦悩しながらも前に進もうとしている事から、自分達は集落の中ではなく、外でこそ自由に生きられるのだと確信する。
初代巫女
「これから新しくやり直せばいい、私達は集落の外でも元気に生きていけるって事を示してやればいいのよ。」
魔咲美「・・・・・今日、私はやっとやり直せた気がするよ・・・・・」
(この言葉、一見初代巫女の言葉に救われたという意味合いに聞こえるものの、魔咲美の意思としては、初代巫女と出会って、そして友達になったことで、これからの人生に光が差した気持ちになったことによる、初代巫女への感謝の言葉になっている・・・・・
照れ隠しからか初代巫女にはそうだとバレないような言葉に変えている・・・・・)
>>114
>>115
初代巫女
「それならよかった…!
アンタさえ良ければ、また明日一緒に合わない?」
初代は優しく微笑みながら、漸くやり直せたと言う魔咲美の言葉を聞いて、少しでも自分が彼女のかかえる苦悩を軽減できたと思い喜びながら、また明日、一緒に合わないかと聞いてみる。
魔咲美「勿論だ!次は束をもっと取ってやるからな!」
(魔咲美は明日は初代巫女よりも束を沢山取り、勝利してみると宣言する
恐らく負けるが、それでも構わないと思う、勝敗に拘るのもなんと小さな悩みかと思えてしまうほど、初代巫女と一緒にいる時は霧が晴れるように明るい気持ちになる)
>>116
>>117
初代巫女
「そうだ、そう言えばアンタの家は何処にあるの?」
明日は勝つと言う魔咲美の姿を見て、これまで自分の力や運を見て、まるで化物か何かを見るような目で自分を見ていた集落の人々とは違った純粋な意思を感じてある種の安心感を覚える。
ふと自分の家について教えたものの、自分は相手の家を知らない事から相手の家は森の何処にあるのかと聞いてみる。
魔咲美「私の家はあっちの方にある森のずっと奥深くにある、見た目はほぼ廃墟って感じだな」
(人が寄ってこない森の奥深くに、魔咲美自身が見てもほぼ廃墟に近い見た目の家に魔咲美は住んでいると答える
「森の奥だから不気味な感じはあるけど、ここと同じで豊かな自然があるからいいところっちゃあいいところだな」)
>>118
>>119
初代巫女
「わかった、それじゃあ今度貴方の家にまで行ってみるわ!」
魔咲美の指した方向を見て、家の場所を把握したのか頷く。
勿論、目視できる筈がないのだが、これまでのあまりのオーバースペックぶりから本当に見えているのかもしれない。
魔咲美「あまり大したもてなしもできないけどな!」
(歓迎はするが、あまり大したもてなしはできないのであまり期待はしない方がいいということを予め告げる
というのも、魔咲美の家は基本的に薬草や、調合用のすり鉢などが置いてあり、あとはこ難しい魔法の為の道具程度しかないからだ)
>>120
>>121
初代巫女
「ええ、楽しみにしているわ!」
自分も招待したはいいものの、特別何か出した訳でも無く、寧ろ一緒に楽しい時間を過ごさせてくれた魔咲美には感謝しか無い。
始めて出来た人間の……いや、敵意無く接することの出来る彼女は友人であり、彼女への信頼を強く感じ始めて行く。
集落に姿を見せる時は人々は自分を恐れ、避けていたためまともに話すこともできずに、妖怪退治の依頼について簡単に聞くぐらいしか無かった……それにくらべて魔咲美とは、普通の人間同士の友人として接することが出来たのが初代にとっては本当に嬉しい事だった。
【翌日】
魔咲美「誘うの、流石に早いか・・・・・?」
(知り合い、そして仲良くはなったものの、翌日に家に誘うのはさすがに早すぎるだろうかとも思いながら、同時に相手にも相手の都合があるかもしれないと考える・・・・・
巫女という立場上、妖怪退治をいつ頼まれてもおかしくはない、いきなり誘うのもそれはそれで困らせてしまうだろうかと考える・・・・・)
>>122
>>123
《コンコン》
初代巫女と出会い、別れた次の日
ふと扉からノックをする音が聞こえてくる。
神社で初代巫女は魔咲美の家がある方向を知っているため、退治の依頼を受けた初代が魔咲美の家の近くを通った事で立ち寄ろうとしているのかもしれない。
魔咲美「・・・・・?アイツか・・・・・?」
(家に客人が来るなんてことはまずない、昨日家のある方向を教えた初代巫女が来たのだろうかと思いながら扉の方へと歩いてゆく・・・・・
ガチャッ
「はーい」
一応違う場合もあるので、誰であっても対応できるようにまずは返事をして扉を開ける・・・・・)
>>124
>>125
《ガッ》
萃香
「よ〜お、始めまして。」
扉を開けると、そこには魔咲美よりも少し背が高く、整った顔立ちをして、腰まで伸びた長い髪を持ち、現代の萃香が大人に成長した姿をしている。
それは、初代巫女が殴り飛ばしたあの山のように巨大な鬼に酷似しており、尋常ならざる異形の力を纏っている。
萃香
「悪いが……ちよっと話を聞かせてもらうぞ?」
大人萃香は姿を見せた瞬間、扉を掴んで閉められないような状態にしており、その様子は知人の話を聞くと言うよりも、相手を恫喝しているものに近い。
魔咲美「なっ・・・!?・・・・・お前、あの時殴り飛ばされたあの鬼か?言っておくが、アイツはここにいないし私を襲えばアイツが黙っちゃいないぞ?お前、アイツに簡単に殴り飛ばされてたじゃないか・・・・・」
(初代巫女かと思って出てみれば、相手はまさかのあの時殴り飛ばされた鬼と同じと思われる鬼であり、一瞬怯むものの、やめておけばいいのに自分を襲えば初代巫女が黙ってはいないと逆に脅しにかかる・・・・・
更に、やめておけばいいのに簡単に殴り飛ばされていたことにまで言及する・・・・・
こんな不気味な森の奥深くに一人で住めるほど精神面が強いからか、肝っ玉もかなり座っている)
>>127
>>128
大人萃香
「ククク…そう、あの巫女を私の根城に誘き出すためにお前を連れていくつもりだ。言っておくが……抵抗は無意味だぞ?」
萃香は鬼である自分を前にしてもおくすることなく逆に脅しかける魔咲美に対してその胆力に少し感心するものの、直ぐに圧倒的な存在感から成る威圧感によって黙らせようと凄んでみる。
魔咲美「・・・・・あー・・・・・まぁ、私は連れてかれてやってもいいんだが、お前〇ぬぞ?」
(抵抗しようと思ったが、人質として連れ去られるなら無抵抗であれば特に何かされるわけでもないだろうと思って連れてかれてやってもいいと答えるものの、同時に相手に忠告をする・・・・・
初代巫女がこの鬼を殴り飛ばした時のあれは、絶対に全力ではない、となれば自分を連れ去るということをすれば初代巫女があの時以上の力でこの鬼をボコボコにすると思われるが、相手が構わないのであれば仕方が無いし、鬼の体は丈夫そうだから平気だろうと考える)
>>129
>>130
大人萃香
「あっははは!心配しなくとも私は簡単にはやられないさ。
それに今度は……鬼の四天王全員でアイツを潰す。たかが人間風情に舐められっぱなしになるのは私の性に合わん。」
千年以上も前の萃香は今のように酒を飲んでのんびりと過ごしていたのではなく、鬼らしく凶暴かつ残忍、若さ故の強靭さや荒々しさを兼ね備え、非常に厄介な存在となっている。
更に、鬼の四天王と言った破格の実力者達が総力をあげて初代に挑むつもりなのだと応えると、掌から強固な鎖を伸ばして魔咲美の両腕を拘束して捕らえようとする。
幾ら初代とは言え、一体ずつだけならばともかく、最強種の鬼。
その中でも最高位に君臨し、神をも恐れぬ歴戦の猛者が複数人がかりとなれば分が悪いだろう……
大人萃香
「奴の臓物を引きずり出して喰らい尽くしてやる。」
魔咲美「・・・・・」
《鬼の四天王、か・・・・・アイツもちょっとやばいかもな・・・・・》
(抵抗しても無意味だということをわかっている為大人しく拘束されるものの、鬼の四天王という言葉に、今回は初代巫女でも流石に相手が悪すぎるかもしれないと冷や汗を流す・・・・・
初代巫女は強いが、鬼が複数人で一気にかかるとなればどうなるかわかったものではない・・・・・)
>>131
>>132
大人萃香
「まさか他の奴の手を借りるのは不本意だが、何時までも人間ごときになめられるのは癪に触るからな、今回で完全に潰す。お前もそのためにせいぜい頑張ってくれよ?」
魔咲美に向けて伸ばした鎖が彼女の体を巻き取ると、そのまま軽々と自分の元まで引き寄せて彼女を抱えて自身の根城がある妖怪の山に向かって立ち去ろうとする。
魔咲美「一人の人間相手にそこまでするなんて、よっぽどすることがないんだな」
(友人が潰されそうになっているのに、せいぜい頑張ってくれと言われると言い返してやろうと思ったのか、強力な力を持つ鬼が仲間を呼んでまでたった一人の人間相手にここまでするということは、よほどやることがないかまってちゃんなのかと鋭い言葉を放つ・・・・・)
>>133
>>134
大人萃香
「あっはっは!威勢のいい奴は嫌いじゃない。」
大人萃香
「だけど言っただろ?人間ごときになめられるのは癪に触るってな?」
《ゴオッ》
魔咲美を拘束している鎖を握る右手とは異なり空手の左手で自分の顔を覆って豪快に笑うものの、直ぐ様肌を刺すような鋭い針のような殺気を放ちながら鎖を握った右手を振るい、魔咲美を家の外にまで叩き付けようとする。
がごっ・・・・・!
魔咲美「がっ・・・・・!?」
(本気ではないとは思うものの、やはり鬼の力、全身を鉄の板に叩きつけられたような凄まじい激痛が走る・・・・・
鬼がちょっと力を出しただけで、人間なんて脆いものだ、しかもそれが複数人で初代巫女を相手にしようとしている辺り、お遊びなんかではなく本気であるということが改めて伺える・・・・・)
>>135
>>136
大人萃香
「このままお前を叩き潰してもいいが……奴が来るまでは喋る程度には生かしておかないと人質としての価値も囮としての価値も無いからな、これで勘弁してやるよ。」
大人萃香は魔咲美を拘束した鎖を手元へ引き寄せ、魔咲美もろとも自分の傍へ寄せ、そのまま担ぎ上げると自分達の決戦の場となる妖怪の山へ向かって歩いて行く。
【→妖怪の山 鬼の屋敷】
妖怪の山では百を下らない強大な力を持った鬼が各々の好きなことをし、時には天狗や河童と言う他の山に住む者にも暴力を振るいながら、浴びるように酒を飲んで暮らしている。
そんな鬼達のリーダーであり、最強の種族の一つである鬼の中でも更に飛び抜けた力を持った四鬼が集結した屋敷へと到着する。
当時の妖怪の山といえば、鬼が支配しており、人間ではそこに近付く事すら出来ないほど、多数の危険で凶暴な妖怪が群れを成して暮らしているため、妖怪の山の中を目撃できたのは魔咲美が始めてだろう。
勇儀
「ソイツが巫女の知り合いか?」
大人萃香
「ああ、そうだ。手を出すなよ?」
胸元が大きく開いた着物を着て、大きな赤い杯を手にした一本角の鬼、星熊勇儀が屋敷の前の地面に座って酒を飲んでいたところ、帰って来た萃香が魔咲美を抱えているのを見て声をかけている。
魔咲美「・・・・・」
(叩きつけられたことで意識が朦朧とする中、魔咲美は鬼の本拠地まで連れてこられると、体の芯から寒気が走るようなピリピリした空気を感じる・・・・・
怖気付いては敵側の思うツボだと思ってか表情は常に冷静を装い何も喋らずにいるものの、内心かなり怯えている・・・・・)
>>137
>>138
覆面の鬼
「しかし、我ら"四天王"を全員呼び出さなければ倒せないほどの奴なのか?たかが人間。人質を取るまでもないだろう?」
華扇
「クックック、我ら鬼に比肩し得る人間など存在してはならないからな。今ここで潰しておくに超したことは無い。」
勇儀の傍を通り抜け、屋敷に入ると、そこでは牛の頭蓋骨を被り、藁で作った衣に身を包んだ素性の知れない鬼と、桃色の長髪をした強い邪気を放った二体の鬼が酒盛りをしている。
その二体の鬼だけで群れを成した軍隊を即座に潰せるほどの強大な力を放っている。
魔咲美「アイツは・・・・・お前ら程度にやられるほど弱くないよ・・・・・」
(鬼達が自分達を招集しなければならないほどの相手なのかと話し合う中、魔咲美は初代巫女はお前達なんかに負けるほど弱い奴じゃないと反旗を翻す・・・・・
それほど、初代巫女のことを信じているのだろう・・・・・)
>>139
>>140
華扇
「あー?」
勇儀
「あっはっは!いいねいいね、気の強い奴は好きだよ。」
華扇は露骨に不機嫌そうにし、覆面の鬼は無言で酒を飲み、勇儀は魔咲美の発言を聞いて笑い、萃香は静かに魔咲美を見てはまるでその本心を読み取ろうとしているかのように沈黙する。
普通の人間や、気が強いだけの人間であれば、圧倒的強者である鬼の根拠地であるこの場に入った瞬間に恐怖のあまり一言も話せなくなるのだが、魔咲美は自分達にも臆すること無く発言するその姿に何かを見ている。
魔咲美「本当だからな!そこにいる奴なんて、片手で遠くの山まで吹っ飛ばされてるのを見たぞ!」
(所詮人間ごときが自分達に力で勝てるわけがないと思い込んでいる鬼達に、魔咲美は嘘ではなく本当であることを信じてもらう為、萃香の方を見れば片手で遠くの山まで殴り飛ばされていたということを本人の目の前でバラす)
>>141
>>142
大人萃香
「ちょっ…!おまッ…!それを言うんじゃない!!」
見た目は大人だが、中身はまだ数百年も生きておらず、これまで初代以外の相手に敗北した事も無いと言う人生経験の浅さから感情を制しきれておらず、初代にやられた事を魔咲美がバラされると慌てて発言を取り消させようとするが…
華扇
「あっはっは!我らが大将が人間ごときに敗けたと言う噂に信憑性が出来てしまったな。」
萃香が人間…初代に敗れた事を噂で知っていた華扇は自分の膝を左手で叩きながら笑い、萃香をからかう。
勇儀
「ヒュウ、言うねぇ。
アンタのその胆力、私は嫌いじゃないぞ?
どれ、アンタも酒でも飲むか?」
勇儀は魔咲美の物怖じしないその姿を見て気に入り、自分の手にしていた酒の入った杯を差し出して酒を飲むかと聞いてみる。だが鬼の飲む酒はかなり強く、常人であれば匂いを嗅ぐだけでも酔っぱらってしまう程となっている。
魔咲美「だって事実じゃないか!しかも一回だけじゃないらしいな!」
(何回も挑んで負けて、それが悔しいから仲間を引き連れて仕返し、しかも鬼が本来は格下な人間相手に人質まで取っている辺り、力だけはあって本当は大したことないんじゃないかと思い始めるが・・・・・
「なっ!?ちょっ!や、やめ・・・・・」
杯を差し出されれば、あまりにも強い酒の匂いにクラッとくる・・・・・)
>>143
>>144
大人萃香
「この………ッ!!」
《ガッ》
勇儀
「まあ落ち着きなって。それよりもアンタ、鬼の酒は行ける口かい?」
鬼の大将としてのプライドを傷つけられた事で激昂した萃香が怒りのままに魔咲美を地面に叩き付けようと彼女を拘束する鎖を大きく振り上げようとするが、勇儀が鎖を掴んで引き止める事によって阻止すると、そのまま魔咲美に鬼の酒を飲ませようとする。
魔咲美「無理だ無理!匂いだけで強すぎるぞ!?どんな酒飲んでんだ!」
(鬼の酒、という言葉でまず人間が飲んでいいものなのかどうかも疑わしいと思いながら、そもそも酒の匂いが人間にとっては強すぎるということを主張する・・・・・
ただ単に相手が鬼の中でも特に飛び抜けて酒豪なだけで酒は普通なのか、それとも自分が弱すぎるのか、そもそも酒を飲んだことがないからわからず)
>>145
>>146
勇儀
「あっはっはっ!それに大丈夫だって、飲まず嫌いは悪いって言うだろ?」
勇儀は少し酒が入っているのもあり、少し強引に度数がかなりキツい鬼の酒を飲ませようとする。
魔咲美「ちょっ!?待てって!人の話を・・・・・んむぐっ!?」
(抵抗も空しく相手にされるがまま、鬼の酒を飲んでしまう・・・・・
人間が飲む酒とは桁違いの早さで魔咲美の顔が真っ赤になり始める・・・・・)
>>147
>>147
大人萃香
「おいおい、大丈夫なのか?それは鬼の酒だぞ?」
勇儀が上機嫌であるからか、人間の酒豪程度では香りを嗅ぐだけでも酔い潰れる程の度数の鬼の酒を、普通の鬼が飲むような勢いで飲ませている事に思わず萃香も心配してしまい、大丈夫なのかと問いかける。
魔咲美「ううぅ〜・・・・・ヒッグ・・・・・だいじょぉぶがらっでぇ〜?」
(顔を真っ赤にし、目は半開きの状態で萃香の問いかけに反応して視線を向けると、今まで以上に好戦的な雰囲気で相手を睨みつけ始める・・・・・
「鬼さんよぉ・・・・・この魔咲美様をなめでんのがぁああ!?」
と、萃香に顔を近づけ、煽り始める・・・・・)
>>149
>>150
覆面の鬼
「!!?」
華扇
「おぉ……随分と変わったな……」
大人萃香
「え!?あ!ま、まあ落ち着いて落ち着いて…?」
酒が入ると性格が変わると言うことはよく知ってはいたが、ここまで性格が変わるとは思わず、周囲の鬼達は呆気に取られ、萃香はあまりの豹変ぶりを前にたじたじと言った様子で魔咲美に対して落ち着くように言って宥めようとしてみる。
魔咲美「落ち着けだぁとぉ〜〜〜〜〜?ふざげんなぁっ!!!勝手に連れて来てえらぞうなごどいうんじゃれぇっ!!!」
(元々連れ去られたことは不満だったが、更にそこへ酒が、それも鬼が飲む強力過ぎるのが入ったことで、魔咲美の溜め込んでいた萃香への不満が爆発し、暴走する・・・・・
「ちょっど人間よりつえぇがらっで、調子のっでんじゃれぇぞぉぉぉごらぁぁあああっ!!!!!」
魔咲美は落ち着くどころか、より激しく怒りを顕にし始める・・・・・)
>>151
>>152
覆面の鬼
「……止めないのか?」
華扇
「いや…なんと言うか…止めにくいな。」
勇儀
「あっはっは!これは面白い事になったなぁ!!」
大人萃香
「いや、笑い事じゃないから!アンタも安心しなって、別に取って喰おうって訳じゃないんだ、用が済んだら元の家まで帰すって。」
萃香への不満が爆発して詰めよって来ている魔咲美に対して気圧された萃香は苦笑いしながら初代巫女を倒したら家にまで帰すとまで言う。
魔咲美「うるへぇ!!!!!まずはこの鎖を解いてもらおうかぁ・・・・・?」
ドガッ・・・・・!
(苦笑いして戸惑う萃香に詰め寄り蹴り飛ばすと、まずはこの拘束を解くように指示をする・・・・・
今の魔咲美には種族的に格上か格下かどうかも力関係も気にするようなことではない、ましてや自分を拘束する連中との話し合いなどに応じるつもりもなく、ある意味鬼よりも凶悪になっている・・・・・)
>>153
>>154
大人萃香
「………おい人間、あまり調子に乗るなよ?」
萃香は最初はたじろいでいたものの、魔咲美の蹴りを受けて少しよろめくと、何度も初代巫女に殴り飛ばされていた事を思い出し、酔いも覚めるほどの強烈な殺意と敵意を放ち睨み返す。
その放たれた殺意と敵意の塊はそれそのものが軽い衝撃と圧力を持っており、精神的な怯みだけでなく、身体的な干渉すら及ぼすレベルとなっている。
勇儀
「あ〜あ、流石に攻撃したのは不味かったねぇ…
人質なんだって事も忘れて暴れまわるかもしれないな。」
覆面の鬼
「……お前達は止めないのか?」
華扇
「嫌だよ、我らが大将の巻き添えだけは後免だね。」
キレ始めた萃香に対して、他の三鬼達は止める様子は無い。
何故なら、この四人の中でも萃香は最強格であり、一度キレた萃香を止めるとなると相応の被害やダメージを受けると言うことがわかっているからだ……
魔咲美「うっさああああぁあまぁぁぁぁああい!!!!!調子に乗るなだと!?連れ去られた側が抵抗するのは当たり前だろーがこのバカ鬼が!!!!!勝手に連れ去って抵抗したら調子に乗るな?こんな身勝手な話があるが!!!!!自分よりも弱い奴相手に優位性を見せつけていびり散らかしてしか己のことを大きく見せれないお前らこそ調子に乗るなごるぁぁあああああああああああっ!!!!!」
(魔咲美はキレ始めた萃香に怯むことなく、酔った勢いでまさしく鬼の形相と呼ぶに相応しい表情で萃香の顔に正面から顔を付けるようにして鬼という存在に関しての不満をぶちまける・・・・・
一方的に自分から仕掛けてきて殴り飛ばされ、それを根に持って自分よりも弱い存在を連れ去って人質を取るという卑怯なことをしてまで勝とうとする鬼の方が身勝手でよっぽど調子に乗っていると言葉攻めする・・・・・
酔った勢いで早口になってはいるものの、人間の立場からすればこれ以上ない正論にも思える)
>>155
>>156
大人萃香
「ほう?言うじゃないか人間。
吐いた言葉を引っ込めるんじゃないぞ?」
半ば逆ギレではあるものの、怒りを抑えなれなくなった萃香は魔咲美を拘束する鎖を自分の方に向けて引き寄せ、引き寄せたところに空手となっている左拳によって彼女の体を打ちのめそうとしてみる。
魔咲美「がっ・・・・・!?」
(所詮強がっていてもただの人間の酔っぱらいだからか、相手の拳をまともに腹部へ受けてしまいダメージを負うものの、魔咲美は負けじと睨みつけては「所詮鬼なんてこうやって拳を奮うしか能のない奴らなんだろ?」と、人間から見た鬼という種族のイメージをぶつけ、罵倒する・・・・・)
>>157
>>158
大人萃香
「まだ軽口が言えるなんて驚いたな。」
萃香は魔美咲の腹部に一撃を入れて吹き飛ばすと、そのまま鎖を握る右腕に力を込めながら、依然として強気に言葉を返す彼女の威勢に関心するものの、その瞳には何処までも純粋な怒りだけが映っている。
大人萃香
「おい人間。お前に一つ教えておいてやるよ。
妖怪ってのは……理不尽だからこそ妖怪なんだよ!!」
右腕を勢いよく横へ振るうことで鎖で繋がった魔咲美の体を周囲の木々へ叩き付けて更に追い込もうとしていく。
鎖で両腕を拘束された状態ではまともに抵抗も出来ず、技や力も発動することが出来ず、一方的になぶれるだろうと考えている。
ドゴッ・・・・・!
魔咲美「ぐぁっ・・・・・!!!!!」
(木々へ叩き付けられ、あまりの衝撃に段々酔いも覚め始める・・・・・
そして、理不尽だからこそ妖怪なのだという相手の言葉を聞けば「ハハ・・・・・ハハハハ・・・・・クソみたいな理屈だな・・・・・」と、相手の言い分を一蹴し、睨みつける・・・・・
時に人間は、どんな理不尽にも立ち向かう姿勢を見せることがある、それは、人間が妖怪に勝てる部分なのだと魔咲美は思っている・・・・・)
>>159
【魔咲美の家】
初代巫女
「あ〜…なんと言うか。
たまたま偶然通りかかっただけだから寄ってみようと思っただけで、別にまた話したいから来た訳じゃないから……って、あれ?」
言葉ではたまたま偶然通りかかっただけだと言っているものの、実際は森を走り回って魔咲美の家を探していたところ、森の中にある唯一の家である彼女の家を見つけ、玄関に入ろうとするものの、そこで異変に気付く。
初代巫女
「……何か嫌な予感がする……まさか………!!!」
荒らされた玄関や、抉じ開けられた戸を見て、何者かに襲撃された事を察すると、直ぐに自分が何度も倒して来た鬼の事を想起し、更にそこから鬼が支配する妖怪の山に魔咲美が捕らえられているのではないかと考え、妖怪の山に向かって走り出す。
>>160
大人萃香
「……もういい、アイツを誘き出すのに、拐ったと言う事実だけを使い、お前の事は今ここで骸にしてやる。」
勇儀
「アイツがここまでキレたのなんて久し振りだねぇ……どうする?私達で力付くで止めるしかないか?」
華扇
「……大将がいいって言うんだったら私は知らないな。それに……」
覆面の鬼
「下手に手を出したら私達も只では済まないからな……」
大人萃香が魔咲美の事を再び手元へ引き寄せながら、トドメの一撃を繰り出そうと右腕を振り上げたのを見て、他の三鬼達の間にも魔咲美が死亡する事が確定してしまったようなムードになってしまっている……
魔咲美「・・・・・」
(視界が霞み始める・・・・・もう、反論する気力すら残っていないのがわかる・・・・・
恐らく、木に叩きつけられた際に骨が何本か折れているのだろう、最悪の場合内蔵に突き刺さっていることもあり得るが、もうこうなってしまっては反撃なんてできるわけもないと悟り、できればもう一度初代巫女に会いたかったと思いながら、目を閉じて覚悟を決める・・・・・)
>>162
>>163
大人萃香
「砕け散れ……!!」
《ドゴオォォォォォォォォッ》
萃香が振り上げた拳を魔咲美の頭を打ち砕こうとしたその次の瞬間、山に響き渡るような凄まじい轟音と爆音が鳴り響き、それを聞いた萃香は振り上げた拳を止め、轟音が聞こえて来た方向へ振り返る。
勇儀
「何の音だ……!!?」
華扇
「……コイツか。」
自分達が起こしたものじゃない。
にも関わらず鬼の力に匹敵するような爆音と衝撃が轟いた事に四天王の面々も驚きを隠せずにいる……そうしている間にも爆音と衝撃は向かって来ている。
魔咲美「ぅ・・・・・ぐ・・・・・・」
(迫り来る衝撃音・・・・・意識が朦朧とする中、ガンガンと頭に響く・・・・・
だが、魔咲美にはわかった、このタイミングで鳴り響いたということは鬼達が原因ではないのだとするならば、考えられるのは一つ・・・・・
初代巫女が助けに来てくれたのだ、と・・・・・)
>>164
《ドゴォッ》
初代巫女
「……魔咲美。……アンタ、これはどういう事か説明してもらえる?」
立ち塞がる数多の鬼や妖怪をまとめて殴り飛ばして萃香達のいる鬼の屋敷の前にまで辿り着いた初代巫女が萃香と瀕死の魔咲美を見て、萃香にどういう事なのかと問いかける。
大人萃香
「どういう事もこういう事も無い、今日をもってお前は私達によって叩き潰されるんだからな!!!」
遂に宿敵である初代巫女が現れた事に高揚し、魔咲美の体を拘束する鎖を握る腕に力を込め、怒鳴るように萃香が言葉をぶつけた次の瞬間、初代巫女の姿が跡形もなく眼前から消え去る。
《バキンッ》
初代巫女
「……おーい、生きてる……よね?」
鬼の四天王
「!!!?」
萃香だけでなく、少し離れた場所から二人を傍観していた三鬼の動体視力をも凌駕した速度で魔咲美の元へ移動し、鋼鉄すらも超えた強度と硬度を誇り、鬼の怪力で叩き付けてもヒビ一つ入らなかった萃香の鎖を何の障害にもならないと言わんばかりの様子で握り潰し、魔咲美を解放する。
圧倒的はスピードに加えて鬼の攻撃にも耐える鎖を難なく破壊したそのパワーから四天王全員が初代巫女を脅威であると判断してしまう。
魔咲美「あ・・・・・あぁ・・・・・なんとか、な・・・・・」
(助け出された魔咲美は、霞む視界に映る初代巫女を見ながら、なんとか生きていると伝える・・・・・
自分でも今こうして生きているのが不思議なくらいだが、人間本当に死をすぐそこに感じた時は、意外と死なないものなのだろうかと思う・・・・・
そして、魔咲美からは強い酒の匂いがすることから、無理矢理飲まされたであろうことが伺える・・・・・)
>>166