魔咲美「ま、まぁ、私みたいな魔女が使う道具限定ではだけどな・・・・・」
(箒で空を飛ぶと言っても、普通の箒では当たり前だが空を飛ぶなんてことは絶対にできない、魔咲美が使っているのは魔女が使う道具として特化している物だからこそ飛べるのであって、普通の箒ではない・・・・・
初代巫女は箒で空を飛ぶことに驚いているようだが、魔咲美からすれば何も使わずに空を飛ぶということをどうやってしているのか、魔女という魔法を使える立場からしても不思議で仕方がない・・・・・
「それに、何も使わなくても飛べるんだから、アンタには不要だろ?」)
>>39
初代巫女
「マジョ?始めて聞く言葉ね?」
陰陽術師や呪術師ならばともかく、"魔女"と言う単語そのものを聞いたことが無く、不思議そうに首を傾げると、ゆっくりと地上へと降りて行く。
初代巫女
「そう?やっぱり何も使わずに飛ぶよりも何かを使って飛んだ方が楽しそうだとは思うわ。
私も倒木を投げてその上へ飛び乗って移動しようかな?」
初代巫女は先程の牛鬼が暴れた際に薙ぎ倒された倒木を掴み、「よいしょ」と呟くと、まるで草花を持っているかのように軽々と持ち上げる。
よく見ると初代巫女は倒木を持ち上げる際に自身の体表だけでなく、筋肉にまで霊力を流し込む事で腕力を強化しており、無意識の内に自身の持つ力を使用する事でこの異常な身体能力の高さを実現しているのだとわかる。
マイナス思考である事の多い魔咲美とは反対に、初代巫女は特に自分の実力や周囲からの目を気にしておらずマイペースに話している。
自分には無いものへ羨望や嫉妬、劣等感を抱くのではなく、純粋に興味を持ち、自分も出来るんじゃないかと試してみる、そんな単純な性格が見て取れる。