魔咲美「次から次へと何なんだよこの状況は!?アイツなんかアンタのこと知ってるような口ぶりだけと知り合いなのか!?」
(巨大な鬼が出現すればパニックになり、しかも鬼の口調は初代巫女のことを知っていると思われる口ぶりであることから、知り合いなのかと聞いてみる・・・・・
あんな殺意が常にマックス状態のような鬼と常日頃戦っているのかと想像すると血の気が引く・・・・・)
>>55
《ゴオッ》
初代巫女
「あー……
知り合いと言えば知り合いよ。」
山のような巨躯を誇る鬼は先程の岩山に等しいサイズの巨大な拳を二人に向けて突き出し、空中で二人をまとめて殴り飛ばそうとする
只でさえ巨大な拳なのだが、萃香の能力により、その見た目以上の質量を誇っており、その上巨大化した事で元々備わっていた鬼としての強大なパワーもそのまま倍化しており、その一撃は数多ある鬼の怪力伝説の全てを体現可能なレベル
《ヒュッ》
初代巫女
「……ったく、今日は人間の客人がいるってのに。」
《ドゴオォォォォォォォォォッ》
先程の岩を砕いた体勢から、空中に佇むように少し姿勢を変え、そこから萃香の巨拳に向けて蹴りを放つ。
すると、大気を振るわせる程の凄まじい轟音と衝撃が巻き起こり、二人の頭上にあった雲が吹き飛び、眼下の森には嵐でも起きたかのような突風が巻き起こる…
何よりも驚くべき事に、刹那の拮抗の後、山のような大きさの萃香の体が軽く吹き飛ばされ、背後の森の中へと倒れ込むと、そのまま風船が萎むようにして急速に縮んで行く…
その一連の様子から、初代巫女であれば島でさえ蹴り飛ばせるんじゃないかと思う程の人智を超えた力を備えていることが明白になる