続くか分かんないけど、とにかく!

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3:ヒヨドリ:2013/03/17(日) 16:10 ID:QdU



第一章 〜3日間の恋〜

私はいたって普通の女の子。
「えっと、百合嵩 優香(yuritaka yuuka)。好きな教科は・・・・理科で、絵を描くのが好きです。これから1年
 よろしくお、お願いします。」

ささやかな春。 進級して新しいクラスになった私は、少しの緊張と不安が混ざり合ってうまく話せなかった。

窓から差し込む日光が眩しくて、左の肩が余計にポカポカする。
6−1と書かれた教科書。そこに日光が当たってなおさら眩しい。

自己紹介が終わったら、すぐさま席につく。 あんまり目立つことは好きじゃないから。
6年生になったのだから、受験勉強も忙しくなるし、低学年の面倒を見るのも大変そうだ。

みんなの自己紹介聞いてたけど、別にこれといっていいのは無かったし、印象に残るのも無かった。
いたって平凡な日々。 別に飽きたってほどじゃなんだけど。

一通り自己紹介が終わったところで、担任の翔子先生(syouko sennsei)が、音を立てて手を叩いた。
「さっ、自己紹介も終わったところで、せっかくなので遊びましょうか! みんな、仲良くやってねー?」

陽気というのか、なんというのか・・・・。とても元気な先生だった。
今年初めてこの、青春小学校(あおばるしょうがっこう)にやってきた先生で、今年初めて教師として採用されたらしい。
髪の毛が短めで、先の方が少しカールしている。笑うと子供みたいで、確かに可愛い。

「グラウンドに出て・・・・・・ドッチボールでもしましょうか!」
クラスから喜びの声が聞こえる。 よっしゃーだの、早く行こーだの、喧しい。



グラウンドに出た瞬間、頬に生暖かい風が当たった。
「暑・・・・・・」
クラス替えがあってから、友達に話しかけてもいない私。むろん、一緒にグラウンドに来てくれる友達なんか
居なかった。 まぁ、一人は一人なりに楽しいのだけど。


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