第一章〜バドミントン〜
話を戻すとしよう。
私、朝日奈 恋華(asahina konoha)は3ヶ月前にこの、夢坂中学に入学した。 私の物語はそこから始まるのだ。
入学式も無事に終え、部活見学の時だった。私のバドミントンとの運命的な出会いと言えるだろう。
心をうたれたんだ。 先輩のスマッシュが今でも心に残っている。
とにかく、かっこよかった。
小学校で、じゃんけんに負け、しぶしぶ入ったバドミントンクラブ。でもやっていくうちに楽しいと
心底思った。だけど、中学まで続けようとは思っていなかった。
私は中学がみんなと違うから、入学当時友達が一人も居なかった。
唯一友達になった隣の席の、音川 美郷(onnkawa misato)ちゃんがバドミントン部に入るらしいから
私もくっ付いて、バドミントン部の見学に行ったんだ。
魅せられたって言うのかな? 心をトリコにされた……?
いや、どれも当てはまらないかもしれない。 先輩からの一言を聞いたときに決めた。 そして思った。
この部に入るって。 バドミントンと出会えたのは、運命なのかもって。