とある高校の1年A組。
このクラスは、他のクラスから見て至って普通のクラスであった。
「はいはい、お前ら全員席につけ〜」
今日も、このクラスは健在だ。
「おい岡〜、早く席に戻れー!」
「あ〜、ちょっとロッカーに忘れ物を・・・」
「後にしろー!」
今日も、岡はお調子者だ。
そして・・・
「出席、取るぞ〜。相田、有馬、石田あ・・・は、今日も欠席かっと・・・。」
今日も、石田は学校に来ていなかった。
先生は、何食わぬ顔で点呼を続ける。
「先生・・・」
この馬場は、読書好きのクラスメイト。本のジャンルは、誰も知らない。
なぜなら、いつも本にはカバーを掛けているからだ。
そして、彼女は友達を作ろうとしなかった。
「先生・・・!先生ってば!!」
馬場、思わず大声を張り上げる。