【いじめ】現実よりネットの方が数千倍もいい。

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6::三話::2014/02/19(水) 21:26 ID:64Y

ガラガラガラッ

一つ先の何かを見据えているように
無言で扉をあける。
周りのざわつきも気にせず、席に着く。

「あ、きたんだ。」
「あ、そ。」

周りの反応はとても薄く、皆、元の行動に戻る。
直接的ないじめを受けている様子はないが、咲に興味がないフリをしているのだ。
こうすると先生から注意される事もなく、精神的ダメージを受けさせられる。

でも、ついにトップの女子達は、それじゃ満足いかなくなったのだ。

トップは3人いる。取り巻きに2人。


「あっ、おはよぉ〜!来たんだね、学校。サボって何してたのぉ?」

語尾を延ばすクセがある。ぶりっこではないが可愛いと言われている、安藤真希。トップの中のリーダーだ。


「もしかしてっ、家出ずーっとパソコンしてたとかーっ?」

安藤真希と幼馴染で、ギャルの部分が少しある、金遣いの荒い後藤文美。


「掲示板なんかやってても…意味ない、内容なんて、すぐ見る」

少し言葉遣いがおかしい、庄野美佐。



「あれぇ、名前、なんだっけぇ…?ガチで忘れちゃったよぉ〜」
「ウチ、嫌だけど覚えてるわ。江戸咲。江戸だって!江戸時代〜〜〜」
「江戸…戦争で死んでしまえば…もう…終わり」
「咲、後で時間空けとけよ?」

「返事…言う…」
「咲ちゃぁん………返事しろ!!!」

逆鱗に触れた咲は、新たなるいじめを受ける事になる。
まるで朝の親の声のような怒鳴り声をあびた咲は、黙ってはいられない。

『やだっていったらどうするんだよ、無計画?』

咲は立ち上がっていった。
次の瞬間

ドミノ倒しのように、イスが次々と倒れていく。
先頭には咲の苦痛の顔。

真希の手がすぐ側にあった。

「返事、ちゃんとしよぉ?「はい」って言うんだよぉ…てめぇにはそれくらいしかする事ないからなぁ!!!」

『絶…対嫌だ…から………なめんなよ…』

真希の体が浮かび上がる。
咲は体が柔らかく、足を伸ばして、思いっきり蹴り付ける。

「こら!江戸!何やってるんだ!こっちへ来い!」

「ふぇ…痛いよぉ…痛いよぉ…っ」

『チッ…バーカ、死んでろヴォケ』

咲は走り去っていった。

「た、退学にするからな!!!」
『義務教育だからムリだよ?アハハハハハハ』


そのまま家へ帰って泣き崩れた
ある夜の事だった。


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