おれの名は、イモリ。
腹が赤くて、背中が黒いらしい。自分では見たことがないから、わからない。なにやら、狭い場所で毎日たいくつを過ごしている。そばには、いつも仲間がいた。そいつらは腹が赤くて、背中が黒い。茶色い奴もいて、模様のついた奴もいる。おれもそうらしいが、なんせ自分では見たことがないから、やっぱりわからない。
おれたちの暮らすこの場所には、おれたちのうんこがいっぱい落ちていた。時々綺麗になるが、そのときの苦痛といったら他にはない。視界がくるくる廻って、お腹を掴まれて、逃げ出してしまう。でもそうしたら、また大きな何か≠ノ掴まれ、尻尾をキュウと持ち上げられて・・・・・・気がつくと、また別の場所にいるんだ。