杏が日向のポジティブさに呆れているなか、日向は他のクラスメートの元へ抱きつきにいっていた。ホント元気すぎだよ…
私が日向を見ていると、後ろからイラつく声が聞こえた。
「お前らさ〜、朝からうるせーな。ちょっと黙るくらい出来ねーの?」
このイラッとする口調は…
「涼!煩いのは日向だもーんっ!」
清水 涼ーりょう しみずー
名前は爽やかなのにたいし、何かと私達3人組に絡んでくる、うるさーい男子。
「千春もなかなかうるさかったぞ?杏は大変だな〜、こんなに煩い二人を捨てない杏に感謝しとけよ?」
そういい、「はぁ」とため息をつく涼も杏と同じ美形。
日向も可愛いから、結構浮いちゃう私。
「杏には感謝しとくけどさ〜、涼は、もっとましな言い方出来ないの?いちいちイラつくのっ!」
「ましな言い方なんて、してられっか。こっちの方がお前らのうるささで先にイラついてんの!」
あれ、何で杏が一緒にいてくれるか考えてたんだっけ…
杏だけじゃなく、みんなも何で仲良くしてくれるんだろ…
平凡すぎるのにな〜。まぁいっか。この脳では考えれないよね(笑)
ーこの時、考えておけばよかったと思うのはまだまだ先のお話。
そうしているなか、あのポジティブ日向がショートの髪を揺らしながら走って戻ってきた。
「あのね〜!!実はね〜!!!!」
……!マーク乱用しすぎよ、日向さん。…
「うん、どうしたの?」
「えっとね〜?あそこにいる男子に告白された〜!!とうとう、ウチのモテ期が来たぁぁぁぁぁ!」
……………………はっ!?
「日向、本当に!?」
「ウチ、嘘つかなーい(ニコニコ」
Σ( °Д °)ギョエエエエエ、つい絵文字使っちゃったよぉぉぉぉ
「杏はモテてるから仕方ないけど、モテない同盟組んでたじゃん!?」
「嫌だな〜!!相手がコクってきただけよん〜♪♪」
「裏切りものめ……うぅ…」
うーーー!!くーやーしいぃぃ!!
「千春。大丈夫よ。あなたの魅力に気づいてくれる人がきっと見つかるわ。……多分ね。多分よ?…絶対では無いわ。」
「杏…ありがとう。余計に傷ついたよぉぉぉぉぉ」
思いっきり泣いたのは言うまでもない。
そして、その千春の姿を見つめる人物がいたことに、千春は気づいていなきった…
続く…カモね?