こんな感じ 痛い かも
これは、架空の物語と思ってもらって相違ないだろう。
これは、あくまで「夢物語」であるからこそ笑って済ませる話なのだから。
始まりは初夏と呼ばれる、涼しげな夏の頃だった。
ある寂れた街に、不可解な3人の人影があった。
1人は左目を隠した白髪の青年。
1人は肌を青白い、と表現してもよい何か不満げな少年。
そしてその少年もめったに居ないであろう白髪だった。
もう1人は小柄な、いや、身のこなし、言動などからして決して少年ではない刈り上げの青年。
「いや〜、まいったね!で、パッショーネのハルノはなんか言ってんの?リヴァイ!」
リヴァイと呼ばれた青年は、問われたときとは反対に、そっけなく答えた。
「何も言ってない。 場合によってはこっちに来るというだけで・・・・・・」
話の途中にもう一人の少年が割り込んできた。
「ゲタ吉さん、口を少しは慎んだらどうでしょうか?
非常に不愉快、かつ、迷惑です」
思ったことを言葉で、かつ、態度で表したらしく非常に不愉快そうだ。
ゲタ吉と呼ばれた青年の顔が引きつった。
「ヒロシくぅん、狙ってやってるでしょ――?」
じりじりと2人の距離が縮まった。にらみ合い、お互いの肩をつかみ合う前に、もう一人の青年がため息をついた。
「おい、また相手のことを刺し殺さんとする取っ組み合いになる前に言っとくぞ。今回はスケールが違うんだよ。
なんたってア・キ・ラが『また』来るって話だからな――――――」